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Episode13:Chapter2 霊の戦い・第二節―――フィジカルバトル③

フィジカルバトル第三幕です。

 精鋭部隊の半壊による絶望は―――私達にとって決定的であった。この作戦の要は、何と言ってもあの前線に居る二人だったというのに。その二人が戦闘離脱(リタイア)してしまった今、作戦は完全に崩壊してしまったといってもおかしくないだろう。

 その後のことは語るまでもないだろう。完全に作戦が崩壊してしまった今、私達の勝利は遠のいてしまった。そうなると、運営側でのジャッジに任せるしかないわけだが……それも絶望的である。その予想通り、運営側のジャッジは、ホリセブに軍配が上がってしまった。これでホリセブに1ポイント入ってしまう。それにプラスしてファン投票にて入るポイントも加点される。

 そうしてその次は私達が逃げる側となる。しかし、今回はあの二人が居ない。それすなわち私達が不利となってしまうということである。五対七、それに加えあちらにはまだ身体能力を強化する“想像力”を持つ者がどのくらい居るのかが未だに全て調べ上げる事ができていないのである。

「さて、今回はどうしようか。……実際、次はとても苦労することになるだろうなぁ……」

 智香がそう言う。それもそうだろう。絶望的状況の極みであるのだから。

「まぁしかし、やるしかないだろう。今回の戦いは、手を尽くさねばならない」

 方向性は決したが、その作戦が全然出来上がっていない。しかし、五人で話し合った結果、このような作戦が出来上がった。

 曰く―――現在残っている五人(こころん、私、白香、千明、智香)の全員が戦場に出向き、その場その場で指示を出しながら、逃げ回るという作戦である。このとき、こころんが任意のタイミングで、メンバー全員に“想像力”でのバフをかけることがこの作戦の要である。ここが落ちれば、今回の作戦は全て水に流れる―――もっと言えば敗北は確定である。

 そして、決戦の時間になる。私達は、指定のジャージに着替え、戦地へと向かった。


『さぁ、第二回戦!前回は、ホリセブへ軍配が上がりましたが、今回はどうなるのでしょうか!では、第二回戦、レディー……ファイッ!』

 そうして、戦いの火蓋は切って落とされた。相手がものすごい勢いで迫ってくるのだが、それを見たら負けだと思い、四方へ駆けていった(このとき、「誤報だな。“五方”だけに」とか一人思って恥ずかしくなったのはまた別のお話である)。

 逃げる逃げる逃げる……だがしかし、後ろから聞こえてくるエンジン音は一向に鳴り止む―――というか遠のく気配がない。私の目の前に一応、“空気抵抗を喰らう”ための“想像力”を発動しているのだが、それでも一向に遠のく気配はない。これでも私、結構な速度を出しているのだが(下手な自転車以上には)。

 恐らく、もうすぐそこにまで迫っているのだろう。ちょっとだけ、チラッと見てみれば、それはあの私の因縁の相手―――神城灯であった。しかし、そんなものを一々確認している暇はない。もう少しだけ、もう少しだけ耐えれば……と、そう思って走り続けているのだが、本音を言えば、もう限界である。

 そして、至福の時間が訪れた。それは、こころんによる“想像力”でのブースト―――バフである。運動エネルギーを増幅させ、これまで以上の速度を出すことができる。……のだが。

(キッショ。なんで追いついてきてるんだよ……)

 加速した今の状況でも全く刃が立たず、終いには追いつかれてしまった。そして、私が捕まったということは、恐らくそろそろ皆も捕まる頃合いである(私が大体このグループの平均的な体力であるため)。

『ここで、キュグデチーム全員脱落!と、言うわけで、第二回戦の勝者は―――ホリセブチームゥゥゥ!』

 会場は今頃湧き上がっているのだろうなぁ、と思いながら、次の対戦へ臨んだが、あの二人が居なかったため、この『身体能力勝負(フィジカルバトル)』は、私達の惨敗で幕を閉じた。

次からは新たなステージへ……!

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