Episode13:Chapter2 霊の戦い・第二節―――フィジカルバトル①
こっから本編です。
『さて、全員が集結したところで、ルールを説明したいと思います!みなさん、よく聞いていてくださいね!まず最初に、ここがどこかを説明しましょう!ここは、帝都内随一の複合型運動施設『うんどうできるーよくん』です。ご協力、ありがとうございます!この『うんどうできるーよくん』の中であらゆるスポーツをしてその得点を競ってもらいます!まず最初は……鬼ごっこです!』
来てしまったか……このときが、ついに!私が一番早く落ちる気しかしない競技―――鬼ごっこ。最悪“想像力”をバレずに発動すれば……いや、別にいいのではないだろうか。会長も良いって言ってたし。
『ルールを説明します!使うのは第二グラウンド。他のグラウンドを凌駕する驚きの広さを持った平地エリアとところどころに障害物が置いてあるパルクールエリアに分かれています。これからはパルクールエリアにて勝負してもらいます!最初の鬼はキュグデ、逃げるのはホリセブです!』
「この勝負、私達キュグデが取らせてもらう。悪いが、この勝負一戦も負ける気がしないな!ハッハッハッハッ!」
「ほざくなよ、雑魚め。勝者は我らホリセブに決まっているだろう。そんなのもわからないのかこの腐れ脳みそが!」
ヱリルとゆうかりんが互いに火花を散らす。
『では、全員作戦会議の時間です!想像力を駆使して相手の行動を読んでくださいね〜!あ、想像力ってあっちの―――能力の方の“想像力”じゃないからね〜』
「は?!」
何やってんの?フザケルナ!それでは私の「す〜ぱ〜だいなみっくえぼりゅ〜しょなるなんとかかんとかすごい作戦(“想像力”に頼りきった作戦)」ができないじゃないか!なんてやつ!
「では、作戦会議を始めよう。相手の行動が読めるやつはいるか?」
「ああ、それなら私読めるよ。“想像力”でね」
あれ?それは駄目では?
「違う。私がやるのはあくまでも推理、脳が働いて“想像力”はそれを助ける―――言わば『外付けハードドライブ』と変わらないから」
ああ、なるほど。確かにそれならば大丈夫かもしれない。
「では、こうしよう」
―――結果、決まった事は、ゆうかりんと姫様、こころんが実質的な動き。私としろう(白香のあだ名)が誘導。そして、ちあっき(千明のあだ名)ととも(智香のあだ名)が相手の行動の予測である。
さあ、布陣は整った!いざ、出陣なり!
短くなりました、すみません。