45 秘事は睫 22
思わぬ事実が発覚したところで三人は黙っていたがエリュシオンが思い出した様に表情を明るくする。
「ねえ。ルシオ兄、僕の娘は元気にしてる?」
その言葉にルシオが半目にしてエリュシオンを見た。
「まだ、娘じゃないだろう?」
まぁ、余計な事はあまり話さないサファの事だから言ってないだろうとは思っていたけれど……
ルシオの様子からサファを気に入ったんだろうとエリュシオンは思った。
「もう、娘だよ? だって契約交わしているからね」
エリュシオンは「ここにある」と腰の右側を指した。
まさかもう契約が結ばれているとは思っていなかった二人が身を乗り出す。
「あれはお前だったのか?!」
「いつの間に?!」
二人は驚いて同時に声を上げた。
「もうっ、同時に言わないで!」
ルシオはそうでもないがエーヴリルは掴みかからん勢いで迫っていた。
「他に二つも契約してるんだぞ?! 何を考えてるんだ!」
「そうなんだってね。その時本人から聞いたよ」
「でも」と、エリュシオンは刺す様にエーヴリルを睨むと彼女を黙らせた。
「エーヴリルは言わなかったよね?」
「…………それは」
サファから言わないで欲しいと言われたから。それでも自分は彼女がバウスフィールド家の養子になる事も知っていた。
自分が同じ立場ならエリュシオンが不満であるのも当然だとエーヴリルは思った。
「まぁ、それでもその中で一番短い期間のものになるんだから」
それは、養子になれば契約は果たされて消えるという事。
自分がとやかく言う筋合いはない。
エーヴリルはエリュシオンから離れると椅子に座り下を見ていた。
「やっぱりサファが人より小さいのはあれのせいなの?」
「その可能性もあるとは思っていたが……」
魔力がいつも不足がちになる程の契約がされていれば成長が遅くなると言う事もある。だが、サファの魔力はあれだけの契約をされていても枯れる事はない。
恐らく違う……
「『大きくなりたくない理由がある』と最近は思っていた」
「…………」
「そっか……」
黙っているルシオをエリュシオンがちらっと見るとエーヴリルに少しきつく言った事を謝り、いつもなら怒るはずのルシオもその事は問題ではないかのように何も言わなかった。
「もうっ! ルシオ兄。何か言ってよ!」
「……ちょっと黙ってくれ」
全く、隠し事が下手なんだから。
エリュシオンは肩を竦めて二人を見ると頬杖をつき溜め息を吐いた。
自分も人のことを言えたもんじゃないな。
大人になるにつれてお互い言えなくなる事が多くなった。
エリュシオンは目を閉じる。
「明日、代言士が来ることになってるでしょ?」
「連絡が来ていたな……なんで親の方じゃない?」
今回自分はアシェルの署名を勝手に使っている。
何となく。
と言ったら怒られてしまうだろうか?
取り分け仲が良かったわけではないが、同級生で印象に残っているのがフェルデンだった。
春にエアロンとジェディディアを見ていてエリュシオンは少しだけ羨ましいと思ったのもある。
「期待に応えてくれる。から?」
「どうだか」
ルシオが怪しむように顔を斜めにしてエリュシオンを見ると嘲笑う。
「力不足だと思ったら遠慮なく切らせてもらう」
「えー……ルシオ兄、こわーい」
気分を悪くした様子もなくエリュシオンがにっこりと笑った。
うん。
でも、きっと期待に応えてくれるよ。
それは本当。
エリュシオンは余り良い思い出のない過去を懐かしむと「じゃあ行こうかな」と椅子から立ち上がった。
「何か進展があったら連絡するけど、サファには言わないで」
「そうだな」
きっと、サファは気付いているだろう。
査問会までに要らぬことを伝えて不安定にしてしまったら面倒だ。
ルシオも同じことを思っていたらしく理想の返事が返ってきた。
向かいの椅子でまだ落ち込むように目を逸らしているエーヴリルの両肩を少し強く叩くと「姉上怒ってないから元気出して」と優しく言いエリュシオンは薬室を出て行った。
「姉じゃない……」
元気なく言ったエーヴリルの言葉はエリュシオンに届く事はなく、その様子を見ていたルシオも何と言ったら良いのか分からず「気にするな」とだけ言った。
キャラパティアを討伐したその夜中にサファは目を覚ました。
アシェル殿下が来ていたような気がする。
立てた膝に額をつけてぼんやりと考えていると部屋の中で人が動く気配がした。
「起きたのか?」
かけた魔術から起きるのが夜中の1の刻頃だと予測したルシオは一晩部屋に寝泊まりすることにした。
何か障害が起きていないかサファが目覚めた後直ぐに診察をする為だ。
部屋の明かりをつけるとサファの頬に手を添え上を向かせて瞳を覗き込む。熱もなく首から伝わる脈も走ることなく安定している。
いつもと同じ瑠璃色の瞳が曇っているように見えるのは意識がまだはっきりしないからだとルシオは判断した。
「どこかおかしい所はないか?」
「…………」
サファは重たそうに目蓋を閉じると「眠くて……」と言った。
水涸れの心配はしていなかった。
あれだけのトラヴギマギアを使っていながらサファの魔力は半分も減ってはいない。恐らくは魔力が逃げないように球体にしていたのが良かったのだろうとルシオは思った。
「空腹感はないのか?」
ふるふると目をつぶったままサファが首を振る。
空腹感はないが人恋しい。ここに一人でなくてサファは良かったと思っていた。
ルシオの手にすりっと頬をすり寄せると彼が頭を撫でてくれる。
安心する。
自分がこんなに他人を求めるなんて知らなかった。
ファクナス討伐の時、アシェルが自分の事を『こいつはお前が思っているよりずっと人と話すことが好きだし、唄うのも好きだぞ?』と言っていたことを思い出す。
(よく見てるなぁ……)
選んだのが彼で良かった。
サファは撫でられるのに満足すると布団に潜り目だけを出してルシオを見る。
「明日は何もありませんか?」
ルシオはゆっくり頷いた。
人が恋しいのは魔力が減っているのと疲労のせい。
少し休みたい。
休息を求めるなんて忘れていたが珍しくそういう感情が湧いた。
夏虫が遠くで鳴いている。
その音を聞きながらサファが目を閉じると、ルシオは「ゆっくり休むといい」と言葉を落とした。
後はエリュシオンと代言士達の手腕しだい。
査問会を迎える5日前だが、明日は面会を控えるよう伝えておこう。
どちらにしても明後日かその次の日か……
使用人小屋の調査が一区切りついたところでまた代言士が面会に来るだろう。
(頼りになってくれればいいがな)
念のためルシオは一日は要観察のためサファの部屋で過ごす事にした。
翌朝には多少倦怠感が残るものの食事も普通に摂れて出窓に座り鼻唄を唄っていた。
「こそこそ唄わなくてもいいのでは?」
「これくらいがちょうどいいのです」
口ずさめば何かが起こってしまうのを恐れる様にサファは遠い目をする。
多量の魔力を保有するのが彼女で良かったとルシオは思っていた。
夏の匂いがする風が吹き込み白金の髪を揺らして青い空を映すサファの瞳が更に蒼みを増した。
「暑いですね」
涼しい顔をして言うサファが矛盾していて面白い。
「とてもそんな風に見えない」
「暑いですよ? 汗かいてますから」
ルシオがサファの前髪を掻き上げると本当にしっとりしている。何が面白いのか「ふふっ」とサファが笑いを零していた。伏せた睫が愉快そうに振るえている。
「本当だな」
「私はこれが終わったらエリュシオン様の養子になります」
本当はそんな事はなくて孤児院にいて時期が来たら契約を果たそうと思っていた。
なるべく自分の跡を残さない様に。
でも、運命は意地悪だった。
「貴方方には辛い思いをさせてしまうかも知れません」
空を見上げたままポツっとサファが言うとルシオが嫌な予感がして窓を閉める。窓に施されている魔法陣に魔力を通すと涼しい風が部屋を満たした。
「……暑いな」
ルシオは答えづらいのか話を逸らすとサファを出窓から下ろしてベッドの上に乗せた。カーテンまで閉められてしまうと外の景色も見えなくなりサファが不満そうな表情をする。
「君に面倒を見てもらいたい生き物がいてな」
少し待つ様に言うとルシオが部屋を出て行きしばらくして大きめの飼育箱を持って戻ってきた。箱には布が掛けられており中身が見えなかったが、怯える様にキューキューと鳴き声がしていた。
「怖がってますね」
「親から逸れてしまったらしくてな。昨日の討伐で騎士が見つけて預けられた」
ルシオが箱をテーブルに置くと布を外した。
大きな耳が目に入る。少し大きめのスキウロスの様な姿。真っ黒い毛に覆われ瞳と額にある宝石が青い乳白色をしておりアシェルの瞳を思い出させる。
「ニュクス」
「あぁ、ぴったりだな」
思いついた言葉を口に出すとルシオが同意する。
カーバンクル。
使役する人物に幸運と富をもたらし、危険から回避する能力を持つと言われる神獣。本来なら明るい金色の毛だが、突然変異で黒い毛をしているとルシオが説明する。
「乗る事はできないのですか?」
「君が小さくても流石に乗るのは無理だろう?」
カーバンクルは騎乗には向かないらしく捕まえて使役する貴族は余りいないらしい。幸運と富をもたらすと言うのもただの験担ぎみたいなもので信憑性はあまりない。その為、収集家などに売られる事が多いのだとルシオは言う。
昨日保護したのが売買に関心のない者であったのがニュクスの幸運なのだそう。
「君が毛のある生き物が好きだと聞いたんでな」
「飼うのはちょっと……」
自分が今後どうなるのか分からないのに面倒を見るなどという無責任なことは言えない。
親と離れ離れになってすぐ。
籐籠の中で自分の尾で身を守る様に丸まっているカーバンクルが可愛くて可愛そうで手を伸ばしたい。
顎に手を当て眉を下げているとルシオが籐籠を持ち上げてサファに渡す。
「そう堅く考えなくていい。遊び相手だ」
ただの遊び相手と言うなら寧ろありがたい。
籐籠の中から時折威嚇する様な声を上げて自分を見るカーバンクルを見てサファが手を伸ばす。
「まだ、環境が変わって興奮している。引っ掻かれるぞ」
「大丈夫。怖くないよ」
カーバンクルは毛を逆立てて威嚇していた。
撫でられるのは気持ち良くないのかな?
あぁ……そっか。
自分が気を許しているからか。
サファは籐籠を枕元に置き布団の中に入った。ルシオが不思議そうに見ている。
「待ちます」
「たまに小さな魔石を与えてやるといい」
「エサですか?」
「褒美のおやつみたいなものだな」
サファは手を握って目をつぶると魔力をそこへ集中させる。ほんの少しの間そうした後、手を開くと2センチ程の黄色い魔力の結晶が出来上がっていた。
実際に魔石を作る様子を見てルシオはそういうことだと確信した。
カーバンクルが魔石を嗅ぎつけ籐籠に手をかけてサファを見ていた。魔石を摘みカーバンクルと交互に眺めているとルシオがそのまま齧らせればいいと言う。
「こんな硬いもの、噛み砕けるんですか?」
「齧らせれば分かる」
サファは首を傾げたまま半信半疑で身を乗り出しているカーバンクルの鼻先に作り立ての魔石を差し出してやる。ゴリゴリと硬いものを砕く音をさせながらカーバンクルが魔石を食べていた。
可愛いけど……ちょっと怖い。
魔石を食べている間だけは夢中なのか撫でることをカーバンクルは許してくれた。
それから2日後。
フェルデンが面会にやって来た。今回の付き添いはジュディではなくエリュシオンだ。
「あ……」
ちょうど部屋の中に逃げ出したニュクスを探して、床に手をつき四つ這いでベッドの下を覗いていたところだった。
案内して来たルシオも渋い顔をしている。
「あのさ。仮にも貴族令嬢なんだからそれはなくない?」
エリュシオンは笑っているのに何故か怖い。
サファは立ち上がって服を払い姿勢を正すと気を取り直すように二人にお辞儀をした。
「御足労おかけします」
「何してたの?」
「ニュクスと隠れんぼです」
隠れんぼという名のただの捜索だった。
「探していた」では面倒を見れていないと思われるだろうし、小さなものに「隠れんぼ」をしてやっていると言う方が心象が良さそうだと思った自分の見栄みたいなもの。
「放って置けば勝手に出てくる」
ルシオが話をするからこっちに来いとソファを指差した。
「ニュクスって?」
「黒い変異種のカーバンクルだ。先日の討伐で親と逸れたか、死んだかで保護された」
ルシオはトコトコと歩いてきたサファを持ち上げるとソファに座らせていた。
エリュシオンが足を組みその様子を目で追う。
「へぇ……くれるの?」
「懐けばな。既にこの子が魔石を与えている」
ルシオ兄、本当に気に入っちゃってるんだなぁ。
エリュシオンは伏せ目がちに穏やかな表情をすると隣にいたフェルデンが照れる様にエリュシオンを視界から外した。
査問会に出ることになるサファへの縁起物には最高だ。身を守れる上に箔にもなる。
ただまた少し人間離れしてしまったけどね……
召喚獣との契約は修学院の最後の2年で授業に組み込まれているもの。アシェルは必要があったから家庭教師に教え込まれて会得しているだけだった。
魔石生成も3つ年上のアシェルが来年修学院で習うものになる。それまでは魔力を結晶化させる為の魔道具を使っており魔石生成を習う必要がないという者までいる。
「あはは」
楽しそうに笑うエリュシオンの袖をフェルデンが引っ張り「話を進めろ」と目で訴えた。目を細めてフェルデンを見たエリュシオンが掌を上にして前に差し出す。
どうやら「どうぞ」と言うことらしい。
(ええと……)
エリュシオンから「オルタンシアを掘り返した結果はまだ伝えない」と言われていたフェルデンは注意を払って口を開く。
「調査が一段落付いたので査問会の打ち合わせをさせて頂きます」
「予想通りだったのか?」
グッ……フェルデンが手を握って顔に無理やり笑顔を作って頷いた。その様子を見ていたエリュシオンが口を手で押さえている。
そんな表情をしたらエリュシオン様を楽しませてしまうだけなのに。
サファはフェルデンを少し不憫に思っていたが意外と仲の良さそうな二人の様子に首を傾げていた。
「私は何を言えばいいですか?」
「君が査問会で発言するのは最後だけ。それまでは黙秘していて欲しい」
何か思ってないことを言わなくてはいけない事ほど苦痛は無いと思う。黙っているだけなら楽でいい。
「分かりました」
「変な言われをするかも知れないけど、そこはどうか我慢してください」
サファがコクっと頷く。
一生懸命なフェルデン隣では背凭れに寄りかかって完全に寛いでいるエリュシオンが目を閉じている。
少し痩せた気がするのは気のせいかな?
そのかわり最初にあった時よりも穏やかな雰囲気がする。穏やかと言うより子供っぽいと言う方が近い様な気がした。
「エリュシオン疲れているのは分かるが些か失礼だ……」
「まあ、エリュシオンはいつもこんな感じだからいい」
「失礼だね。僕は今どうしようか真剣に考えているんだよ?」
真剣とは……?
二人から無言の質問が飛び交う様子がサファに見えた。エリュシオンが何故かケリュネイアを召喚して何かを伝えて首周りの毛を撫でている。
「は?」
エリュシオンの行動の意味が分からないフェルデンの口から思わず怒りを込めた声が飛び出した。
「そんな周りくどく言わなくたってサファもルシオ兄も分かるよ『指示があるまで黙って、後は自分達に任せて置けばいい』って言えばいいのに」
エリュシオンから貰った魔石をポリポリ食べながらケリュネイアは床に伏せて、時折何かを呼ぶ様に鼻で鳴いていた。
「エリュシオン様、何をしているのですか?」
「ん、帰る前に見たいから。何か質問はある?」
ニュクスのことかな。
こう言うところがエリュシオンは自分と似ている。大きくなったらと考えてサファはフッと鼻で笑った。
「国王陛下は来ますか?」
「1stだから一応でも来るでしょ」
サファはソファから降りると伏せているケリュネイアの前にしゃがんでふさふさしている襟巻に手をうもらせてみた。
謝罪は求めたが余り会いたくない人物である。
「いろんなの来るから覚悟しておいてね」
半目でエリュシオンを見た後サファは頷いた。
膝に何か乗る感覚がして視線を向けるとソファの下にいたニュクスがケリュネイアの食べている様子を見て強請るようにサファを見上げていた。
「へぇ、だいぶ慣れているんだね」
ソファの肘掛から真っ黒いニュクスを覗くように見ていたエリュシオンが顎に手を当てる。
普通ではないということがどれだけ生きにくいか。
「この子は幸運だったね。少し音が怖いけど」
サファから貰った小さな魔石をゴリゴリと美味しそうに食べているニュクスを見てエリュシオンが面白そうに笑っていた。
「少しどころじゃない気が……」
フェルデンも腰を上げて珍しい黒いカーバンクルを覗き込んでいた。
「イシュタルの魔石が少し硬度が高くてな。齧れているから問題はないだろう」
ルシオも特に問題視はしていないようで「少し」と言う。
「少しでは……」
「フェルデン。『少し』だと思っておかないと気持ちが追いつかないよ」
同じことをもう一度言おうとした彼を遮りエリュシオンがフェルデンの肩を叩いてカラカラと笑う。
なるほど。
『普通からの逸脱』それが自分に足りない事なのだとフェルデンは息を吐いてソファに座り直した。
フェルデンが査問会の流れを説明する。
最初は概要の説明から被害者の証言をもとに審議された後、反撃として被害者の尋問が始まる。
使用人たちの扱いや紅いオルタンシアの花の事はそこで公にされる。
そして最後には国王陛下が出てくることになると言うことだ。
「最後は君に魂送りをしてもらおうと思っている」
「……え」
サファはエリュシオンを見てからルシオを見上げた。二人とも頷いている。
ジェディディアから預かっている腕輪を抑えた。
「それ使う?」
「出来れば……使用しても良いか聞いてもらえますか?」
「オッケー」
すっかり膝で丸まるニュクスを撫でるとフェルデンに何かを言われながらエリュシオンは片手を挙げ「じゃよろしくね」と彼等は帰って行った。
唄でも作ろうか。
久しぶりにそう言う気持ちになる。
2日後には査問会。
サファはニュクスの世話をしながら魂送りの為の唄作り、あっという間にその2日間は過ぎて行った。
少し長め。
やっぱりペットは欠かせません。
エリュシオンのケリュネイアの様に召喚獣として契約している場合、勝手に必要な分の魔力は吸っていきます。ニュクスのようにまだ契約してない場合は今回のように魔石を定期的に与えなくてはいけません。
エーヴリルがサファの体に刻印が増えていることに気づいたのはアシェルによって国手館に運び込まれた時でした。
ニュクスのことを書いていて思い出したことは風の谷のナウシカの「キツネリスのテト」
気を逆立てて指に噛み付いたテトに「ほら、怖くない」とナウシカは優しく言います。おすすめのジブリ映画です。
フェルデンは学生時代にあまりの可愛さにエリュシオンを女の子と間違えてしまいました。
久しぶりにエリュシオンと会って女性には間違えないとは思いつつも相変わらず綺麗だと思いました。
エリュシオンはフェルデンの事を嫌ってはいません。扱いやすいといえば言い方が悪い。自分にはない素直さと馬鹿ではない所がエリュシオンは少し気に入っていました。
そんな設定です。
次回査問会は秘事は睫の終結となる予定です。
終わらなかったらすみません。もう1話です




