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勇者が蔓延るこの世界で···  作者: 燕子花 山葵
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第六話 武器と戦闘スタイル

第六話です!

今回は諸事情でかなり遅れちゃいました。

なるべく定期的に投稿できるように頑張ります!

コメントお待ちしてます!




基礎練習を繰り返し2週間が経った。

シャルロ先生達の指導のおかげで魔法を制御し扱うことができるようになった。


「基礎練習もみっちりやったしこれからは実戦形式をやって自分の戦闘スタイルを確立していく、花月は武器は何を使いたい? 」


武器かぁ、戦闘スタイルを決めるにはとても重要になってくる。

勇者の王道はやっぱり片手剣に盾だろう。攻めも守りもバランス良くこなせる。


「片手剣と盾のオーソドックスですかね、バランスもいいですし」


「わかった、では練習用の武器を使おうか。相手は私がしよう」


「え? 先生とですか?」


先生は拳を握りこちらを見る。


「ん? 私では不満か? 贅沢な奴め」


「いえ、そんなんじゃないですよ。でも力の差がありすぎませんか?」


2週間たって思ったけど先生はなぜ勇者じゃないのか不思議な位強い。候補生2人を同時に相手をして簡単にあしらってたという話を聞いている。先生にとって俺だとウォーミングアップにもならないだろう。


「心配するな。基本は君からの攻撃を受けるだけだ」


「わかりました。じゃあやりましょう」


「よし、ではそこの武器庫から好きなのを選んで来るといい。まぁ全部木製だからあまり代わり映えはしないだろうが」


武器庫には沢山の種類の武器がある。片手剣、太刀、大剣、盾、弓、ハンマー、斧、ナイフ、鎖鎌、ブーメラン等様々なものがある。

自分にしっくりくるものを探していると木製だがハンドガンを見つけた。こっちの世界にもあるのか、ファンタジー感ないけどまぁ、武器庫だし、他にも探せば色々出てきそうだな。

俺は片手剣と盾を取りシャルロ先生の元へと向かった。


「お待たせしました。お願いします! 」


「さぁ、やってみるか。好きに打ってきていいぞ」


「はい、行きます!」


シャルロ先生に考える間を与えないために速攻の奇襲を撃つ。

しかしシャルロ先生はわかっていたかのように簡単に避ける。流石は先生だ。

すかさず次の攻撃を連続で撃ち込むも全部かわされていく。


「花月、魔法と能力を上手く使わないと奇襲もただの自爆だぞ」


シャルロ先生は言い切るとそのまま脚で空をおおきく切った。隙が出来たところを特攻しようとした。しかしその瞬間突風に吹き飛ばされた。

恐らく、風魔法と能力の強化によるものだろう。


俺は壁にぶつかりそのままへたりこんだ。

そのまま実戦終了となった。

休憩中のアキレアが近寄ってきた。


「桂樹、お疲れ様。桂樹はもっと魔法と能力を上手く使わないとな。」


「攻撃の時に能力で加速はしてるんだけど魔法はどのタイミングで使えば良いんだ? 」


「そうだな、俺の場合は土の魔法で相手の足元を崩したり、ハンマーを土の魔法で強化したりだな」


見た目通り体育会系の王道の攻め続けるか、俺はどうしようか。


「なぁ、アキレアはなんでハンマーなんだ? 」


その戦法なら足場さえ崩せればいいなら別に他の武器でもいいだろう。


「一番しっくりくるのがハンマーだったんだ。他の武器はどうもしっくり来なくてさ。桂樹も色々試してみるといいよ。」


「そうだな、色々使ってみるよ」


「おぅ、頑張れ。俺もそろそろ戻るわ」


「ありがとう、アキレアも頑張れ」


休憩から戻りタバコを吸っているシャルロ先生の元へ向かう。


「シャルロ先生、色々な武器を試して見てもいいですか?」


「もちろん、自分がしっくりくるのが一番いいからな。」


俺は武器庫にある武器を魔法の使うタイミングや能力も混ぜながら実戦形式を行った。


「花月はどれも使えるが全て平均的に使えるって感じだな」


「そうですね、残るはハンドガンだけですかね」


「そうだな。じゃあそれを使って今日は最後だな」


「わかりました。でもハンドガンの弾はどうするんですか? 入れるところが見当たらないんですけど·····?」


「マナを銃にこめて魔法として撃ち込むんだ。さぁやるぞ! 」


俺はハンドガンをもち、実戦形式を始める。


結晶にマナを送り込むように拳銃に送ってみた。

弾が装填されたのが身体に伝わる。

シャルロ先生目掛けて引き金を引いた。


銃弾は光ながらシャルロ先生に飛んでいく。シャルロ先生は脚で銃弾を蹴り飛ばす。


「いい攻撃だ、だがこれだけなら私は、くっ!? 」


しかし弾き飛ばした銃弾はその場で光ながら弾け飛んだ。その勢いでシャルロ先生は体制を崩した。


「今だ! 喰らえ! 」


俺はすかさず次の攻撃を行う。


シャルロ先生に二発連続で撃ち込んだ。


「やるじゃないか、はぁ!! 」


先程以上に強く空を蹴り風圧で銃弾を弾き飛ばす。


すかさず次を撃ちこもうとしたがシャルロ先生が目の前から消えた。


「っ!? どこだ? 」


「こっちだよ、はぁ!! 」


空中に浮いていたシャルロ先生が俺のハンドガンを蹴り飛ばした。


「これで終わりだな」


「そうですね。まいりました」


やっぱりシャルロ先生は強い。結局脚しか使わせられなかった。だが、かなり手応えを感じた。


「花月はハンドガンが一番あっているかもな。正直ここまでやるとは思わなかったよ。つい最後は力が入ってしまったよ」


シャルロ先生は俺の頭をガシガシと雑に撫でる。


「ありがとうございます。これからはハンドガンをメインに使ってみます。」


「そうだな。とりあえず今日はここまでだな」


「そうですね、なんか今日は凄い疲れました」


「体内のマナを大量に使ったからだろうな。今日はしっかりご飯食べて寝なさい」


「そうします。ありがとうございました。」


片付けをして休憩をしているとアスターとアキレアが寄ってきた。


「花月君、見てたよ! 凄かったね! 私も負けてらんないね」


「ありがとう、アスターは武器は何を使うんだ? 」


「え? 私、私は鎌だよ!」


アスターは笑顔で答える。しかし可愛い顔しながらあまり似つかわしくない。


「そうなのか、どういう戦いかたなんだ?」


「え、うーん、内緒!」


「えー、なんで?」


「内緒ったら内緒! さ、早く帰ろ? 疲れたでしょ? 」


「え、あ、うん、じゃあ帰るか」


寮へと帰りご飯を食べ、ベッドに戻ったら直ぐに寝てしまった。


翌日、プリムローズに起こされ食堂に向かう途中、廊下でアキレアが窓の外を見ていた。


「アキレア、何してんの?」


「お、桂樹。外見てみな。アスターが練習してるから」


外を見てみるとアスターがロボット相手に戦っている。


「プリムローズ、あのロボットは?」


「あれは戦闘訓練用ロボット。まぁ、ロボットって言ってもマナを送り込むと技を避けてくれるだけのおもちゃみたいなものよ」


「そんなのあるのか、アキレア、あれっていくら位なんだ? 俺も練習に使いたい」


「ん? あれか? あれなら使用書いてシャルロ先生に頼めば貸してくれるぜ」


お金に困らないなら俺も頼んでみるか、

高い物買おうとするとプリムローズに怒られるからな。

この間もちょっぴり大人な本を買って帰って隠してたのにその翌日バレて怒られたし、てかなんでバレたんだ?


「桂樹、ぼーっとしてないでアスターを見てみなさい?」


「俺もなんだかんだでアスターの鎌を使うところを見るのは初めてだな」


「アキレアもなのか?」


以外だ、俺よりも関わりがあるはずなのに見たことないってなんか隠し事でもしてるのか?


アスターは鎌をもちあげると火の魔法が身体をまとった。


「ふふっ、うふふふふ」


普段とは全く違う妖艶な声で笑っている。

あれ、アスターなのか?


アスターはロボットの足場を火の魔法で囲み、ゆっくりと近づいていく。

ロボットの周りの炎はじりじりとロボットに迫っていく。


「うふふっ、 捕まえた♪」


言い放つと同時に鎌で何度も切りつける。

人間の急所全てを的確に仕留めていく。

胸元のランプが点滅しロボットは機能停止した。



「あら? もう終わり? もうちょっとやりたかったけど残念ね、今日は終わりね」


·····怖っ!?なんかエロかったけど怖すぎ!

内緒にしてたのってこのせいか?


「アキレア、あいつ、アスターだよな?」


「···多分、そのはずだ」


「たまにいるのよねー。武器を持つと性格変わる人」


「だとしてもあれは変わりすぎじゃないか?」


「だよな、俺もハンマー持つと気持ちが昂るけどあそこまではならないぜ?」


「まぁ、人それぞれってことよ」


あんまり納得は出来ないけどまぁ、気にしないようにしよう。


「とりあえず腹減ったし二人とも食堂行こうぜ」


「そうだな、食堂向かうか」


「そうね、私もお腹すいたわ」


食堂に向かって歩きだそうとした時、

窓の方から声がした。


「花月君、プリムちゃん、アキレア、おはよっ!」


「ひぇっ、お、おはようアスター。今日はいい天気だなー」


「ん? あっ!もしかして、今の見ちゃってた···?」


「べ、別に見てないぞ、鎌を持つと性格変わるとか、ロボットを切り刻んで笑ってるとか全然知らないぞ!」


「そっか見てないかーって! ばっちり見てるじゃん! 」



「わ、悪い。たまたま食堂に向かう途中で見えたもんだから」


「まぁ、遅かれ早かれ見ることにはなってたし別に気にしないけど、変だったでしょ? あー、恥ずかしい! 」


アスターは顔を手で隠し頭を左右に勢い良く振っている。

すかさずアキレアとプリムローズがフォローする。


「大丈夫だって! かっこよかったぜ! 」


「そうよ、大丈夫! 武器を持つと性格変わる人はそこまで珍しくないわ! 」


俺も何かフォローを入れねば!


「そうそう、しっかりエロ可愛かった! 大丈夫!」


場が静まり帰った。

アキレアとプリムローズはそれは無いわと言わんばかり呆れた顔をしている。

え? 俺やらかしちゃった?


「え、エロ可愛い···」


アスターは顔が真っ赤になる。身体が震えている

ゆっくりと右手があがる。

あ、これ分かるぞ、ビンタされるやつだ。

避ければいいのだろうが俺のエロ可愛いが悪いっぽいしここはビンタを受け入れよう。

さぁ! いつでも来い!


「花月君のバカぁぁあ! 」


「え?、ちょっビンタじゃないのか!? ぐはぁ! 」


アスターはビンタではなく腹パンをキメてきた。


こうして今日も一日が始まる。

桂樹はこれからは言葉には気をつけようと心に刻んだ



新キャラ?紹介


戦闘訓練用ロボット


マナを送り込むことで攻撃を避ける訓練用ロボット。他にも実戦形式で戦えるロボットなど様々なロボットがいる。

鍛冶屋クラスがロボットを製造している。

*鍛冶屋クラスは今後出てきます。


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