信頼を得るには…
「さて、お店もほとんど見ましたね。」
「ふつうに、剣とか買えるんだね。」
「はい、ですけどナイフとか毒系の物は手に入りませんよ。ここに売っている剣は大型のタイプのみです。」
「それも、フレイアが決めたの?」
「いえ、何せ人が多いので街自体で規制されています。私たちが最初に居たところも街なんですよ。反対側に歩けば検問所がありますから。」
「そうなんだ…。」
「はい、あと外に出るのに料金もかかります。協会の隣にある役所で通行所を手に入れておきましょう。それと、ギルドにも加盟しておきましょう。」
「ギルド?」
「はい、そうです。」
ギルドって、クエスト報酬を貰うところだよな。
ようするに、アルバイトだ。
…えっ、働くの?
「…働くかんじ?」
「はい、そうしないと『不自然』です。オンラインゲームだってそうじゃないんですか?…出会い系のとか?」
「やったことないから、わからないよ。ようするに、冒険者を装った方がいいの?」
「それは、もちろんですよ。少しでも職に触れておけば検問所の行き帰りも楽ですし、何よりギルドは国から信頼を得ているので心強いんですよ。」
「信頼か…確かにそうかもね。」
「はい、逆にギルド選びで失敗すると大変ですよ。魔女裁判みたいになりますから。」
「魔女裁判?」
「はい、ギルドは国からの信頼を得ることで成り立っています。また、各地域での仕事を請け負う…現代の便利屋及びPMCのような扱いですね。さらに、国家からの補助または通行料の減額など様々な援助を受けられます。ですが、逆に何か問題が生じた場合ギルドは簡単に内部から崩壊してしまいます。この時の犯人に仕立てられやすいのが『信頼』の無い人なんですよ!」
「あっ、うん。だいたいわかった。とりあえず、仕事をたくさんする。ギルドからの信頼を得る。そうすれば、いいんだね。」
「はい。」
それなら、あとは仕事を探すだけだ。
問題は何がやれるかどうかだ。
体力は…正直なところ自信がない。
足はわりと速めだし、持久走も得意だ。
潜れはしないけど泳げる。
勉強は…。
家庭教師は無理かな。
「それにしても、ギルドか。なあ、フレイア?このTuxe-ruにはいくつくらいギルドがあるんだ?」
「ギルドですか?あっ、はい。事業者登録されているのは15ですね。まあ、支部も含めてですけど。そうですね。私のオススメのギルドは『Glitter・Knight』 (グリッター・ナイツ)ですね。他には、『Smith and Paul』(スミス&ポール)が妥当かと思いますよ。」
「なるほど、それじゃギルドハウスでいいんだっけ?」
「そうですよ。」
「よしっ、じゃあ行こうか。」