表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

763/763

護衛旅 ハクの異変 6 ビジューからの種明かし 2

 ライムを延命(しんか)させる為に、自分の生命(じゅみょう)を分けてあげたハク。


 ライムが死ぬのはイヤ。でも、ハクの寿命が縮んでしまうのも当然イヤ。


 ハクがライムを助けてくれたことはとっても嬉しいし感謝しているけど、その代償を知ると素直には喜べない。頑張ってくれたハクをなじりたくなってしまう。


 ビジューから聞かされた真相は、私に衝撃と混乱をもたらした。


 でも、ハクの減った寿命を私の寿命で補えないかな?と考えた瞬間、ビジューがとても悲しそうな表情を浮かべたのに気が付いて、なんとなく、今回のビジューの怒りと悲しみがわかった気がした。


 創造主(ビジュー)は❝お母さん❞。子供が勝手に寿命を削ったりしたら悲しいだろうし、怒る権利がビジューにはある。


 今回のハクへの❝お仕置き❞は、守護神獣(ハク)被守護者(わたし)を傷つけたから、なんて理由じゃない。少しはそれも含んでいるだろうけど、これはお母さんから子供へのおしおきだ。二度と同じことを繰り返さないように、ときつめのお灸をすえているだけなんだ。


「事前に一言相談してくれていたら、ハクの負担を減らせるようにしてあげることだってできたのに」


 って呟いたのが聞こえたから間違いない!……ハズだ。


 もしも、ハクが今回のことを事前に私に説明してくれていたら、私はビジューに相談をしていただろう。そうしたら、きっとビジューは助けてくれた。


 …………アレ? 女神(ビジュー)は地上へは不干渉じゃなかったっけ? 干渉すると大きな代償が発生するって聞いた様な……? ということは今回のハクの行動は正しかった?


 考えれば考えるほど混乱しそうなので、私は自分の思考に一旦区切りを付けた。思考の停止? 別にいいじゃない?


 ハクがごはんを食べない&しゃべらない理由がわかっただけで十分だ。その原因は、私に隠して行動したがるハクの悪癖。


 もちろん、ハクが私の為に、と考えてくれていることは理解している。でも、私は隠されることを望んでいないし、私が不要だと考えたことをハクの価値観で覆して押し付けられたりするのは何かが違う気がする。


 それだと、せっかくお話ができる意味がないよね? 


 意見が違った時に双方が譲れないと思ったら、じっくりお話をして、お互いが納得できる着地点をみつける。これって大事なことだと思うんだ。


 相手の為に、と思って取った強引な行動が相手に不快感を与えたら、信頼来関係が崩れることだってある。なのに、ハクはそこを疎かにする。それが私にとっては不愉快だし困る点。


 何度言っても改善してもらえない、ハクの悪癖。今回のビジューのお仕置きでそこを改善してもらえたら……。そう考えた私はビジューにいくつかの質問をして、最後の質問に、


「ハクが本当に反省をしたら、自動的におしおきは終わるわ」


 と答えてもらったから、私の今後しばらくの行動が決まる。


 ハク、覚悟してね! しっかり反省してもらうから!!


ありがとうございました!


PCさんは相も変わらずご機嫌斜め。

なんとかならないものかなぁ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
更新お待ちしております ^^
[一言] 更新お待ちしています( v^-゜)♪
[一言] 更新 お待ちしております。 わがままを言わせていただくと せめて どのような状況かわかれば 安心できるのですが
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ