護衛旅 ハクの異変 5 ビジューからの種明かし
読みに来てくださってありがとうございます!
実は最近、PCのご機嫌が悪いのです……。
「………は?」
あまりにも予想外だったビジューの言葉に呼吸が止まり、一瞬頭の中が真っ白になったけど、
「寿命を使った……?」
ハクの生命に係わることだ。このまま思考を放棄するわけにはいかない。
ゆっくりと呼吸を整えながらビジューに確認すると、
「ええ。元々の寿命が尽きかけていたライムを延命、進化させるには、今のハクの魔力だけでは無理だったの」
❝本当に困った仔よねぇ…❞とでも言いそうな表情で説明してくれた。
<神獣>と言ってもハクはまだ創造されたばかり。出来ることには限りがある。……今までのハクを見ていると、とてもそうは思えないんだけどね? 今でも十分に万能な感じがする。
なので最弱種のスライムが対象でも、延命の為に進化させることは簡単なことではなかった。ハクが有している魔力が決定的に足りなかったからだ。
でも、今回は、ハクとライムにとって良い条件がたくさん揃っていた。
それは、元々ライムがハクの加護を受けていたこと。ハクの加護がすっかりライムの体に馴染んでいたため、今回ハクの魔力を大量に受け取ってもライムの核が拒絶する可能性は低かった。
次に、ライムが<リッチスライム>だったこと。<リッチスライム>の特性として、体内に溜めることのできる❝栄養分❞。
ライムは魔物の廃棄部分などから得る栄養は肥料として折々に体内から排出していたけど、私のごはんから得る食材と私の魔力は自分の成長の為に使っていた。大量に摂取した余剰分は大切に体内に保管して。……便利な体質だよねぇ。
この余剰分がそれなりの量、魔力としてライムの体に残っていたこと。ライムの魔力と馴染みながら。
次に、ライムが私の従魔だったこと。私の従魔として私から摂取する魔力に馴染んでいたライムは、進化の為に必要な魔力を私からも摂取することができた。私の魔力の塊である【アイスボール】を食べることで。
そして、彼らにとって大きな幸運は、私の体を創ったのが女神ビジューだったこと。
女神に創られた体から放出される魔力は、やはり女神の影響を受けていて。品質が良いのはもちろんだけどそれ以上に、同じ女神から創られたハクの魔力との相性が抜群に良かった。
これらのことが合わさって、本来なら寿命で儚くなるはずだったライムの延命を可能にしたらしい。
……ハクの生命、寿命の一部という最後のピースを足すことで。
ありがとうございました!
最近PCのご機嫌がよろしくなくて……。
ご機嫌を伺いながらだましだまし執筆しているのですが、なかなか……。
もしも、突然投稿が途切れたら「ああ、やっと修理に行ったんだな」と思ってくださいませ。
決して、このまま終わりになどしませんので、気長に、の~んびりと、更新をお待ちいただけると嬉しいです!
「待っている間に忘れちゃうよ?」と思われた読者さまには、読み返し、をお勧めしたいと思います!
「この辺り、全部書き直したいと思っているんだろうなぁ」なんて、笑ってやってくださいませ^^
とりあえずは、PCの機嫌がいきなり治る、という奇跡を願いながら執筆を頑張ります!




