表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

755/763

護衛旅 ライムの進化? 2

 首元に感じるふわふわとしたくすぐったさと頬を往復する暖かく湿った感触。これは多分、ハクが可愛い舌で私の頬をなめているから。


 体が包み込まれているかのように暖かいのは、ニールとスレイが両側から包み込むように寝そべってくれているから。2頭の柔らかいお腹の上に乗っているようだ。


 私が風邪を引かないように、との従魔たちの心遣いを感じる優しい寝覚め。


 でも、いつもなら頭や体の下を優しく支えてくれているライムの存在は感じられない。その代わりにおでこの上に乗っている小さなゴムボール……よりも硬いけど弾力のあるナニか。


 アレが夢でなかったのなら、これはきっと、


「ありす! おはよう!!」


 可愛らしいライムの重みだ!


「おは…っ」


 挨拶を返そうとした途端に感じる喉の痛み。そして思い出したのは、ただただ泣き叫んでいた自分の醜態。……少し冷静さが足りなかったよね。


 ハクとライムを両手の上に乗せて顔の前まで移動させると、宙に浮いたハクが朝の挨拶、おはようのキスを優しく頬に落としてくれて、手のひらから跳ねたライムはその勢いでぶつかるようにキスをしてくれる。


 私の頬が緩むのを見ていたニールとスレイが、


「「おはようございます」」


 嬉しそうに声を弾ませて、両側から私の首筋に頭をすり寄せてくる。私の頬の傍にハクとライムがいる時の2頭からの朝の挨拶。


 引かない喉や頭の痛みは一旦保留でハク、ライム、ニール、スレイと順番におはようのキスを返してから、【リカバー】。


 ズキズキ・ガンガンと痛かった頭がようやく落ち着き、鈍かった思考が回り始める。錆び臭かった喉の痛みもなくなったので、


「みんな、おはよう! 

 ……で? どういうことか説明してくれるよね?」


 朝の挨拶を終えたら。


 さあ、ゆ~っくりとお話しましょうね?












「ぼく、ほんとうはしんでいるはずだったの。リッチスライムのジュミョウだったんだって」


 今回の件の説明は、いきなりのとんでもない報告から始まった。


<リッチスライム>は最弱種と言われているスライムからも捕食対象とされている弱い種族だけど、寿命だけは普通のスライムの2倍ほど長い。


 と聞けば長生きできるのでは?と思ったんだけど、普通のスライムの寿命そのものが30日程度だというから驚きだ。


 それがどうして絶滅しないのか? それはスライムがもっと短いスパンで分裂を繰り返すから。


「分裂を繰り返すから寿命が短くなるのでは?」


 とはニールの言。私もそんな気がするよ。


 で、リッチスライムのライムの寿命は60日程度だったのが、ハクの加護を受けたお陰で少し長くなっていたらしい。弱い体を強くするだけじゃなくて、寿命まで延ばすなんて、神獣(ハク)の加護って凄いよね!


 でも、ハクの加護でも寿命は延びただけ。元々が短い寿命だったので延びたといってもそこまで長くは延びなかった。


「でもね、ハクががんばってくれたの! ハクが、ハクとアリスがぼくにあたらしいいのちをくれたんだよ!」


どうしても時間が取れなくて、今回のお話は短い上に半端な所で終わってしまいました。

なので、明日、頑張って続きを投稿するつもりです!

頑張れる、ハズ……。

続きが気になるよ!と思われたら、是非明日も読みに来てくださいね!


いつも読みに来てくださってありがとう!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 無理をされないように!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ