護衛旅 集落 4 冒険者ギルドでのテンプレ、なのかな? 3
すみません!
家族が怪我をしていまして、看護の為にほどんど執筆時間が取れませんでした。
あれよあれよと言う間にギルドから追い出されてしまった男性職員……、いや、もと職員。
展開の速さにあっけに取られてぽけっと立ったままでいると、
「当ギルドの元職員が失礼をした。ギルドマスターとして私が詫びよう。申し訳なかった。……で、君の職業を聞いてもいいだろうか?」
少しだけ温かみの混じったギルドマスターの声が私に問いかけた。
ここは無難に旅人……いや、商人と答えるべきかもしれないけど、
「Cランクの冒険者よ」
面倒ごとが膨らまないように、素直に冒険者証を見せながら告白しておく。
「なんだよっ! 冒険者かよっ!」
「えーっ! やっぱり冒険者だったんだ~?」
なんて声がギャラリーから聞こえて来るけど、気にしない。
「魔法の制御に長けているようだが、ギフトとして生まれ持ったスキルなのか?」
「虎はともかくスライムをテイムするなんて随分珍しいと思ったが、なかなかに強く賢いスライムのようだな。テイムしているのはこの2匹だけか?」
「ここを拠点にする予定か?」
ギルマスが驚くでもなく怒るでもなく、ただ淡々と話しかけて来るのに答えるので忙しいからだ。
【アイスボール】は最近手に入れたスキルであること、他にも馬型の魔物をテイムしていること、護衛旅の途中なのでここを拠点にするつもりはない事を伝えると、
「そうか。それは残念だ。このギルドにも新しい風が吹くかと思ったのだがな」
とだけ言って会話が終わった。
嫌味の一つも言われるかと身構えていたので拍子抜けしたんだけど、ギルドマスターの代わりに、
「彼女が冒険者であるのなら、先ほどの罰は重すぎたのでは!?」
ギルド職員の1人が勢いよく立ち上がる。もしかするとさっきの元職員と仲が良かったのかな?
私もいきなりクビはどうかと感じていたのでギルマスの返事を待っていると、ギルマスは立ち上がった職員を一瞥し、大きなため息を吐いた。
「先ほどの話を聞いていなかったのか? 彼女が冒険者であろうがなかろうが、今回のケースには関係ないといっただろう」
ありがとうございました!
次回はもう少したくさんお届けできるように頑張ります!




