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ラリマー最後の夜 2

 ガタガタと賑やかな音が近づいてくるので振り返ってみると、


「ただいま戻りました!」


「……おかえりなさい、ネストレさん。屋台って、屋台のことだったの?」


 ネストレさんが、4台の屋台と共に戻って来ていた。


 てっきり屋台の料理を仕入れに行ってくれたのだと思っていたのでびっくりだ。


「アリスさまの料理やキャロ・ディ・ルーナの総料理長の作る料理は素晴らしく美味しいのでとても楽しみですが、アリスさまや従魔さんたちに私たちを、この街を忘れないでいてもらう為にはこの街の名物も必要でしょう?」


 と、ネストレさんが紹介してくれたのは、果物、生ハム、チーズ、子ボアの丸焼き(ポルケッタ)の4つの屋台。


「「「「食べたいものを食べたいだけ切り分けるよ! さあ、何から食べる!?」」」」


 屋台の店主さんたちが声を揃えて呼び込みを掛けるとハクとライムが嬉しそうに屋台に走って行き、家の中からもみんなが様子を見に来て、楽しそうに歓声を上げる。


 さすがは商業ギルドマスター(ネストレさん)。短時間で集めた屋台なのに、どの店主さんもみんな威勢がよくて見ているだけでも楽しいし、どの店もとってもおいしそうだ♪


 せっかくだから会場を庭に変更して、お食事会のスタートです!


【アースウォール】で作った即席のテーブル(もちろん、ちゃんとテーブルクロスを引いているよ)の上に、総支配人さんとシルヴァーノさんがお酒を乗せていると、


「ほう、なかなか良いのが揃っているじゃないか」


 1人の男性が門の外から声を掛けてきた。


 冒険者ギルドの酒場のマスターさんだ。


「来ると思っていましたよ」


 にこやかに出迎えるのはシルヴァーノさん。


「カップは?」


「このメンバーだからな。グラスを用意してきた」


「さすがはマスターだ! アリスさん、飛び入りを許可してもらえますか? きっちりと働いてもらいますので」


「もちろん!」


 マスターさんは、総支配人さんとシルヴァーノさんが買って来た大量のお酒を提供する、バーテンダーとして参加してくれるようだ。頼もしい!


 総料理長さんの作ってくれた料理は盛り付けがとても美しく、見ただけですでにおいしい。そこにそれぞれおいしそうな屋台が加わって、本職さんが提供してくれるお酒もたっぷり。


 参加者は気心の知れた人ばかりで、みなさんとても楽しそうな笑顔を浮かべている。


 とっても贅沢な、お別れ会のスタートです♪


ありがとうございました!


短くてすみません!

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