お引越し準備。の準備 19
皆さま、どのような年の瀬をお過ごしでしょうか?
大福は、もう、間に合わない! 今年に間に合わない!とハラハラしながらの執筆で今年が暮れてしまいました……。
おいしい果物はそのまま食べるのが一番おいしいと私は思っている。
でも、やはり同じ食べ方ばかりだと飽きてしまうのでドライフルーツにしたりコンポートにしたりしていたんだけど、今回作ったのは極桃のジャム。
本来ジャムは、傷みやすい果物を保存する為に大量の砂糖を入れて作られるものだけど、私にはとても便利な【インベントリ】がある。なので、保存料の砂糖は最小限で極桃の美味しさを引き出すように、フレッシュさを残すように作った。結果、
「おいしーっ!! これ、とってもおいしーね、アリス!!」
「本当においしいのにゃ♪ 1日待った甲斐があるのにゃ!」
「「おかわり(にゃ)!」」
2匹のリクエストに応える為に、ず~~っとアイスボールをシャカシャカシャカシャカと削りっぱなし。
「手が冷たいし疲れたから、そろそろお終いで良いかな?」
と言ってみても、
「……もういっぱいだけ、だめ?」
「僕のお腹の毛で手を温めてあげるから、おかわりを作って欲しいのにゃ!」
2匹の食欲は留まることを知らず……。
「いままででいちばんおいしいアリスなの」
とまで言われたら、作ってあげるしかないよね?
「みにゃああああああああっ!」
遠慮なく、ハクのあったかいお腹に私の冷た~い手を潜らせて暖を取り、ハクとライムが満足するまで氷をシャカシャカし続けた。
極桃は【複製】できないのに、極桃ジャムは複製できるという不思議現象のお陰でジャムが手元に残ってくれてよかったよ。削った氷も複製すればよかったと気が付いたのが、2匹が満足いくまで食べ終わった後だったのは残念だったけどね……。
せっかく<カンナ>が手に入ったのだから、今日はカンナを使って保存食を作ってみることにした。
初めに作ったのは、薄くスライスしたジャガイモの水気を切って油で揚げたもの。これに塩を振ったら出来上がりの簡単おやつ。そう、ダイエットの大敵<ポテトチップス>だ。
でも、今の私の体はビジュー特製の❝太らない❞体質の体。
「ん~! パリパリがおいし~っ♪」
「うん。悪くないのにゃ!」
「これもおいしいね!」
いくらだって食べられちゃう♪
ハクやライムも気に入ってくれたから、おやつとしては大成功! でも、保存食としては半分失敗だった。
理由は放置しているとすぐに湿気てしまうから。荷物の間に入れておいたりすると、食べる時には粉々になっていそうだしね。アイテムボックスの中に入れておくなら大丈夫らしいけど(ハク談)、みんながみんなアイテムボックスを持っている訳ではないから、保存は難しい。
ジャガイモをスライスするときに落とした端の方をまとめて揚げて、フライドポテトを作りながら次の材料をインベントリリストから物色する。
次の食材はさつま芋! 沢山のさつま芋を薄くスライスして水にさらして5分経ったらきっちり水気を切って油で揚げる。フライパンに砂糖・醤油・塩を入れて熱してから、さっき油で揚げたさつま芋の半分を絡めたら大学芋チップスの出来上がり♪
ほくほく感はなくなっちゃうけどパリパリ感の楽しい大学芋が味わえる。本当はみりんがあれば良かったんだけど、ないものは仕方がないよね。手に入ったら作り直せば良い。
それから揚げたさつま芋の残り半分を使って、塩バター味のチップスを作る。こちらもとっても簡単で、フライパンに塩とバターを入れてバターを溶かしたら、そこに揚げたさつま芋を入れて絡めてからお砂糖をまぶすだけ。これもグラニュー糖の方が良いんだけど、細かいことは気にしない♪
「あま~い♪ おいし~!」
「これも甘じょっぱくて美味しいのにゃあ♪」
ハクとライムが喜んでくれたから満足だ♪
かぼちゃがあれば良かったんだけどなぁ……。少し厚めに切って甘みと食感を生かしたチップスにしたかったんだけど、手に入れるまでお預けだ。残念!
ライムが極桃以外にもジャムを作って欲しいとリクエストするので、切らさないように繰り返し【複製】しているりんごを使ってジャムを作ったら……。
アイスボールをシャカシャカシャカシャカが再び始まってしまった。
これまでに作った物を【複製】していてもう複製回数が残っていなかったから、ずっと私がシャカシャカシャカシャカ……。
……2匹とも、お腹を壊しても知らないよ? 氷の食べ過ぎでお腹を壊したって、ヒールかけてなんてあげないんだからね!
ありがとうございました!
今年も1年間ご愛読いただきまして、ありがとうございました!
遅くなった上に短いのですが、ご容赦いただきたく……。
来年もどうぞよろしくお願い致します!




