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ミネルヴァ家 家族会議 1

 フランカの元・パーティーメンバーに対する裁判の件や教会&治癒士ギルドとの諍い……っと、違うな。この街の教会関係者や治癒士たちの態度を改めて欲しいと願って起こした行動(ロマーノさんの言う通りに言葉を選んでみた)のせいで、どうやら私は色々な所から❝関わりを持っておくとおいしい存在❞として認識されているらしい。具体的には、


 ❝知り合いでもなかった死んだ女の為に高価な品を燃やしてしまう甘ちゃんだから、親しくなったら自分にも金目の物をくれるだろう❞


 や、


 ❝商業ギルドで色々なレシピを登録しているらしいが、きっとまだ未登録のレシピがあるハズだ。どんなレシピなのかヒントだけでもあれば、金に化けるかもしれない❞


 や、


 ❝品質の高い薬やポーションを作れる上に時間経過が遅い高レベルの【アイテムボックス】スキルを持っているようだ。アリスを手に入れたら一生遊んで暮らせるぞっ!❞


 というものまで……。


 正直なところ、か~な~り!面倒くさい。


 もちろんそんな人ばかりじゃないし、以前から親しかった人たちは何も変わらず接してくれるんだけどね?


 一見か弱い女性従業員を使った姑息な手で私に関わりを持とうとする輩が出て来たからには、何らかの対処が必要だろう。


 と、いうことで。


「そろそろ別の所に移動しよっか!」


「賛成だにゃ!」

「うん、いいよ~!」

「我らは主の行かれる所ならどこへなりとも!」

「お供いたしますわ♪」


 そろそろこの街とお別れすることにした。


 結構長居しちゃったしね。これもいい機会だろう。










「おはよ~!」


 この街を出る為には、ミネルヴァ家のみんなの今後を不安のないようにしておかなくてはいけない。

 という訳で早速訪れてみたんだけど……。


「このパンかたいよぉ! スープもおいしくないぃぃぃ」

「食えるだけましだろ? パンはそのスープに浸して柔らかくしてから食うんだよ。アリスさんが来てくれる前まではそうやって食ってただろ!」


「こんなの食べるくらいなら、庭の野菜を丸かじりした方がましだよぉ……」

「庭の野菜はアリスさんのものよ! 勝手に食べたら嫌われちゃうんだから!!」


「だって、お肉だって、ぱさぱさだよぉ?」

「肉が入ってるだけでごちそうなんだよ! わがまま言うな!」


「なんで俺までこんなにカッチカチに硬いパンを……」

「おまえはこれから住み込みさせてもらうんだろ? 見習いの分際でこれよりいいものを食わせてもらえると思ってんのか?」


 ミネルヴァ家の食卓が、先日よりも一層寂しいものになっていた。


 ……もしかして、私の提案(お引越し)を断ったら私からの仕事(=収入)が無くなると思って、極貧生活に突入しちゃった!?


 そんなことしないよっ!と心の中で叫びながらミネルヴァさんを目で探すと、


「おはよう、アリスさん。 今日にでも宿にお邪魔しようと思っていたのですよ。来てくれてよかったわ」


 随分疲れた様子のミネルヴァさんが、見知らぬ男性と一緒に部屋に入ってきた。


 ………新しい出資者、かな?


ありがとうございました!


昨日が投稿日だって忘れていました……。

短くてすみません!


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