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狩りは、いつも通りが一番

1日早いですが、 メリークリスマス♪ 


 私がこの森に来た理由のひとつに❝効率の良い狩り&採取の仕方を考える❞ことがある。


 ハクやライム、ビジューのくれた能力のお陰で❝野営❞といってもそれほど辛いものではないけど、やはり、魔物や虫と遭遇する野外よりは、清潔な屋内でゆっくりと休みたいからね。  


 なので、1日目は、ウインドカッターの特訓を兼ねた薪用の木の採取や移動時に見かけた役に立つ草やきのこの採取、狙っていたヴェルの糸の採取(と見かけた魔物の狩りや人助け)に費やしたけど、2日目からは少し趣向を変えてみた。



 2日目。 目当ての魔物だけをひたすら狩ってみた。 マップを見ながら、オークとヴェルとスライムだけを狩り続けた。


 3日目。 目当ての草だけを採取してみた。 薬草や毒消し草、そして(マップが私に有益だと判断した)毒草の採取に費やして、進路上にいる魔物以外は全てスルーした。


 4日目。 1か所に留まってみた。 森の中、と言ってもあまり深くはない場所で魔物の解体をして、いつもならライムにすぐに処理してもらう魔物の廃棄部分、特に内臓や血液をバケツに入れて放置し、臭いに誘われてきた魔物だけを狩って過ごした。



 結果、どれも私には不向きな狩り&採取方法だということが判明する。 


 《〇〇の討伐・採取》といった依頼を受けたなら、目当ての物だけをひたすら狩り&採取するのは効率が良いんだけどね。 


 同じ種類のものだけを討伐したり採取したりするのは飽きてしまうし、何よりも、少し進路を変えるだけで遭遇する獲物を無視して歩くのは私の性に合わない。❝もったいない❞と思ってしまうのだ。


 そして、1か所で魔物を待っているのは……、効率がとても悪かった。


 御者(ディエゴ)の反応から、もっと四方八方から襲ってくるのかと期待していたんだけど、甘かった。


 襲ってくるのは風下にいた魔物だけだし、場所が悪かったのか、臭いが広範囲に広がることがなく、近くにいた魔物が寄って来ただけだった。 それも、あまり嬉しくない魔物ばかり。 スライムは嬉しかったけど、ゴブリンやハウンドドッグはもういらないかなぁ。


 マップを確認して自分から移動していく方がずっと多くの欲しい魔物を狩れるので、今まで通りに私の狩りは❝マップを見ながら欲しいものの所へ移動して、その進路上や周りにいる魔物を狩り、植物を採取する❞のが日中の基本行動になった。


 余談だけど、森に入った日から【複製】のレベルが一つ上がり、複製回数と複製できる物の種類が増えた上に、3種類の物をまとめて複製できるようになった。


 今まではできなかったオークの複製が可能になり、もう、オーク肉の残量を気にしながら食べなくても大丈夫だとハクやライムは大喜びだった。


 ……今までも気にしていたようには見えなかったんだけどね?









 その後2日ほどかけた狩りや採取は順調に進み、毎日食べてもしばらくは大丈夫そうな量のオークが手に入ったばかりか、この森に自生する<桃>が手に入った。 


 ジャスパーで護衛組から聞いていた情報どおり、オークが複数で(たむろ)している場所には高い確率で桃の木があったのだ。 


 オーク肉を手に入れると同時に高い確率で甘~い桃が手に入ると聞いていたから、オークとヴェルの2種族を中心に狙った甲斐があった。


 もちろんヴェルの糸もたくさん手に入れたんだけど、こちらはギルドで採取依頼があれば、少しだけ納品することになった。


 たくさん手に入れてホクホク顔の私に、ハクが「全部アリスが使うのにゃ?(=少しは売るにゃ!)」とジト目で言うので、仕方がないんだ。


 ヴェルの糸はとても品質が高いけど、最後に出す糸だけは質が落ちるので、これを納品しようと思う。 ハクも納得してくれたから、多少安くても問題はない!はずだ。









 まだ、マップ上には名前のついていない赤ポイントがいくつもあるけど、1度に全ての種類を狩ってしまったら次に来た時に楽しくないだろうと思い、そろそろ森を抜けることを提案する。


 比較的浅い場所で狩りをしていたせいか、まだ森の中心部にたどり着いていないので、森の中心を抜けるルートで入って来た方角とは逆の方へ出て行こう。


 森の中心部に近くなるほど桃の木が増えるので、いっぱい採取できるといいな♪ オーク肉も桃も複製できるけど、たくさん採取できるせっかくのチャンスを無駄にすることはないよね! 

ありがとうございました!

今回は少し短めです。 すみません^^;

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