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鑑定の続き ステータス

「次はアリスの鑑定をするにゃ!」


 自分を鑑定できるなんて、地球にいた頃は想像もしなかったよ。


「【鑑定】」


 名前 :アリス

 年齢 :16

 職業 :

 レベル:1

 HP  :260

 MP  :500

 攻撃力:85

 防御力:430

 従魔 :ハク(神獣)

 称号 :女神ビジューの加護を受けし者 女神ビジューの友人  

     神獣の主  異世界の記憶を持つ者

 所持金:0G


 スキル

 身体能力向上:レベル3

 剣術    :レベル3

 魔力操作  :レベル3

 魔力感知  :レベル3

 鑑定    :レベル1

 料理    :レベル1

 回復    :レベル3

 薬師    :レベル3


 特殊スキル

 インベントリ:容量制限なし。時間経過なし。リスト機能・ソート機能あり

 マップ   :レベル1  

 複製    :レベル1  3/3


 武器    :  

 防具    :ドレスアーマー 

 装飾品   :ダイヤのネックレス 

 靴     :革のロングブーツ  



 初めて目にする自分の鑑定結果は、色々とおかしかった。


 名前はそのまま『アリス』。 これは何の問題もないけど、年齢。


 私が死んだ時は31歳だった。それが今は16歳。鑑定スキルの不具合でなければ、半分の年齢になっている。


【HP・MP・攻撃力・防御力】の項目はゲームで見たことがあるので、数値の強弱はともかく内容は理解できる。 この世界の平均がわからないのが少し不安なくらいかな。

【俊敏・賢さ・運】といったややこしい項目がないことにほっとした。


 でも、称号の項目。これは他の人に見られたら、あまり良くない気がする。


 ビジューやハクの事もだけど、“異世界の知識を持つ者”なんて、普通に受け入れられるものなのか……。


 スキルはビジューから聞いていたとおりと言えば、聞いていたとおり。 思っていたよりもレベル3が多い。


「ねぇ、ハク」


「んにゃん?」


「ハクは私の鑑定結果を見られる?」


守護獣(ほごしゃ)だから見られるにゃ♪」


「だったら、上から順に説明をしてくれる?」


 疑問に思うことは、()()()に丸投げだ!


「いいにゃ。 上からだと、名前にゃ」


 うん。地球と同じ名前だね。


「次は、年齢。 人族は15歳で成人になるから、16歳のアリスは『大人』ということになるにゃ。

 種族によって成人年齢は変わるのにゃ」


「なんで、16歳なの? 私は31歳だよ?」


 ビジューと地球では、年齢の数え方が違うのかな?


「そんなの、今のアリスの体が16歳になってるからに決まっているにゃ。

 ビジュー様が「アリスは結婚もしたいって言っていたから、若い体にしたの」って、(おっしゃ)っていたにゃ」


 ビジューの配慮だったのかぁ。 記憶はそのままで若い頃に戻れるっていうのは、ありがたい。


「職業は、何かやりたいことがあるかにゃ? 特にないなら、まずは冒険者になるにゃ♪」


「冒険者は危なくないの?」


「すごく危ないにゃ~! 

 でも、僕が護ってるしアリスも弱くはないから、無理をせずに少しずつ頑張るなら、あんまり危なくはないにゃ。

 魔物を倒して素材を売る、依頼を受けて報酬を受け取る。てっとり早くお金を稼ぐには、もってこいにゃ♪」


 ビジューも言っていたしね、了解。 とりあえずは冒険者になろう。


「この称号なんだけど。

 この世界の人に見られても問題ないと思う?」


「アリスは『聖女』になりたいかにゃ?」


「『聖女』って何をするの?」


「教会に閉じ込められて、教会の為に無償で人助けをさせられるのにゃ。

 王の后になって、民衆の不満のぶつけ役になったりもするにゃ」


 それは、人身御供と言わないかな!?


 ビジューへの報告もあるけど、教会にはできるだけ近寄らないようにしよう!


「なりたくない!」


「じゃあ、【隠蔽(いんぺい)】のスキルを使った方がいいにゃ」


「【隠蔽】のスキルは持ってないんだけど、どうやって手に入れるの?」


 そんなスキルが必要になるなんて、想像もしてなかったよ。


「<スキル屋>で買うか、魔物を倒してスキルの魔石を手に入れるにゃ。それまでは、僕が隠蔽しておくにゃ」


「ハクはそんなスキルを持ってたっけ?」


「僕のスキル【世界の理】を使って、派生させるにゃ。……【隠蔽】。 こんな感じにゃ♪」


「ありがとう! でも、ハクが【隠蔽】を使えるなら、私は覚えなくても大丈夫じゃない?」


 ハクが持っているスキルとは別のスキルを手に入れたほうが合理的だと思う。


「【隠蔽】スキルは、一度【鑑定】を掛けられたら解除されるにゃ。 立て続けに2回【鑑定】されたら、2回目には本当の情報が見られてしまうにゃ。 

 【鑑定】を受けたら、即!【隠蔽】を掛けなおす必要があるのにゃ。

 それに、スキルを持っていたら、何かの際に僕との打ち合わせの時間なしで隠蔽内容を変えられるにゃ!」


 そういうことなら、私も隠蔽スキルを手に入れた方が良いね。


「アリスの今持っているスキルは、ビジュー様と相談して決めたんだにゃ?」


「うん、レベルが1と3ばっかりなんだけど、どれくらい役に立つの?」


「スキルにもよるけど、

1はそのスキルを使える資質を手に入れた証にゃ。

3でまずは1人前。

5まで鍛えたら強者・ベテランと呼ばれ、

8まで鍛えたら、そのスキルの達人にゃ。

10のマスターになったら、神に愛された才能。 天才とも呼ばれるにゃ!」


 命を守るのに必要な、戦闘系のスキルが1人前のレベル3。 便利だけど、戦闘には関わりが薄そうなのがレベル1ってことか。


「とりあえずはインベントリを開いて、持ち物を見てみたらどうかにゃ?」


「どうやって開くの?」


「【インベントリ】と唱えるだけにゃ。慣れたら頭の中で思うだけでも大丈夫にゃ」


「【インベントリ】!」


ありがとうございました!  

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