第2話
作者「遅れてすまんかった。忙しかったんだ。」
瑠衣「ほう、どういそがしかったんだ?」
作者「勉強したり、データが消えたり色々あったんすよ。」
瑠衣「では、ゲーセン行ってチュー〇ズムやったり、家でゴロゴロしていたのは気のせいと?」
作者「何故それを! っは!しまった。」
瑠衣「おい、てめえ歯くいしばれよ!」
作者「嫌だ、死にたくないー」
「ギィャャァァァァァァ」
生い茂る木の中、鮮やかな緑は降り注ぐ光を受けより一層強い色を発している。木々を吹き抜ける風は森の心地よい匂いを運んでくる。しかし、鳥一匹鳴かないその森は不気味さも覚える。
そんな中に1人の少女は歩いていた。
きらびやかに光を反射する金髪、瞳はどこか安心感を持つ翠色腰には自分の胸元まであるかのような剣を下げている。傍から見れば10歳ほどの見た目をしている。
実際それはそうだ。彼女は見た目相応の年齢だ。
なぜ、こんな森にいるのか。それは彼女が孤児だからだ。彼女は8歳の頃に両親を亡くした。それ以来彼女は街の小さな家で暮らしてきた。しかし、生きていくには金がいる。そこで冒険者になることにしたのだ。
しかし、ある日彼女は魔物の集団と出会うそれが自分の運命を変えるきっかけになると知らずに。
「!?、ホブゴブリン!」
草陰から出てきたのはゴブリンよりも上位のホブゴブリンだった。
「しかもたくさん! なんで?!」
そう、普通のホブゴブリンは群れを作ることは無いのだ。
ホブゴブリン一体ならまだしもたくさんを相手にするのは中級者でも難しい。
「キャッ!」
ゴブリンたちが襲ってくる。まるで相手にならない。
「もう無理。お父さん、お母さん、誰か助けて。」
彼女がそう叫んだ刹那ゴブリン達は突如何者かの魔法で全滅した。
混乱している彼女に1人の男が話しかけた。
「大丈夫か?」と。
「助けて頂いてありがとうございます。」
「気にすることは無いさ。」
「あの、何かお礼を。」
「そうだな、一番近くの街までの案内をしてくれないか?」
「そんなのでいいのですか?」
「ああ、君を守るついでにな。ところで君の名前はなんだい?」
「リルと言います。」
「俺は瑠衣。よろしくな、リル」
これが彼女達の運命の出会いだった。
すまんかった。