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黒猫と青猫のワルツ  作者: にゃん椿3号×オカザキレオ
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「あき」 Written by オカザキレオ

「あき」



飽きもせずに

言葉を垂れ流し続けて

紙に書き落とす僕に

君は半ば呆れて

言葉のガラクタかき集めてるって

笑うけど


この言葉の全て

君に捧げる全てだって事は

一言も言ってあげない

この言葉の全て

君を想う事の全て捧げても

君には届かない 空白の3センチメートル

指先で触れそうで

でも壊れそうで



紅葉を踏みしめる

君と歩く

誰かと歩く事が怖いから

隣は空けておくという君だから

木が枯れ葉を落とす感覚は激痛なのかしら? って

冗談とも真面目ともとれない顔で

全部の可能性を削ぎ落とすように

諦めた笑顔を どうして僕にだけ見せるの?


飽きもせずに

君へ捧げる言葉を探す

素敵だね、って君が言う

素敵なのは、君なんだって

言葉のガラクタをかき集めながら

言葉に魔法をこめて 言葉に君の色をつめて

言葉に君しかつまってないって

笑う僕は可笑しくて


この言葉の全て

君に捧げる全てだって事は

一言も言ってあげない

この言葉の全て

君を想う事の全て捧げても

君には届かない 空白の3センチメートル

指先で触れそうで

でも壊れそうで


この言葉の全て

君に捧げることの全て

飽きることなく 諦めることなく

空白の3センチメートルに中間に

種を埋めるように

君には届かない 空白の3センチメートル

指先で触れそうで

でも壊れそうで

でも君を守れそうで



図々しくも 言葉にしていいですか?


僕の為だけに その隣をもう少し空けておいて

言葉のガラクタをかき集めながら

言葉に魔法をこめて 言葉に君の色をつめて

言葉に君しかつまってないって


まっすぐ君に伝えるよ


君に届かない3センチメートルから

僕にしか解けない暖かい3センチメートルへ


まっすぐ君に伝えるよ


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