第7限目 ハゲ!!
「先輩方、そんなところで後輩をいじめるだなんてよっぽどの身分ですねぇ。」
「んだよ、お前もいじられたいのか坊主が!!」
あ・・・
はい案の定まずはやっぱり男と勘違いされた。
いやもう慣れちまったよ・・・
「男のくせしてそんな大量に髪の毛生やしやがって!!なめてんのか!!」
え・・・そこはあんま関係ないんじゃないかなぁ!?ハゲ先輩!!
とにかくいつもどおりに男という誤解を解かなくては・・・
「先輩・・・残念ながらウチは女ですよ」
そういってウチは身に着けている女子用の白色のネクタイを先輩に見せ付けた。
「は・・・・・・???」
ハゲじゃない方の先輩はすぐさまウチが女だということを理解した。
が、問題なのが・・・
「だなぁ女ぐらいの髪の量だな嫌味かゴルァ!!」
ハゲ先輩。さっきからご乱心です。
「もうテメーは黙ってろこのハゲ!!!!」
誰も髪の毛見ろなんて言ってねぇだろが!!!!
「ハゲハゲ言いやがって・・・俺だって好きでこうなったわけじゃねぇんだよ!!!!!親父のハゲの遺伝のせいでこうなったんだよ!!!!!」
ハゲって遺伝できるんだスゲー(棒読み)
「この学校のやつ全員ハゲにしてやらぁ!!!!」
「おいそれはやめとけ・・・」
ハゲじゃない先輩に激しく同意です。
「余計女性に嫌われますよ?」
「うっせぇ!!とにかく、さっきの坊ちゃんからハゲにしてやんぜ!!」
ハゲ先輩はそう言って、どこからかハサミをとりだした。
そして金を盗られそうになった坊ちゃんを・・・あれ・・・??
「「「・・・・・・」」」
お坊ちゃんはいなくなってました★
「「・・・あのやろー逃げやがった!!!!!」」
「・・・逃げられましたね(笑)」
さすがお坊ちゃま・・・自分の身が一番大切ですってか・・・うっけっるっわ~~~。
「ところでそのハサミで髪を狩るつもりですか?ハゲ先輩。」
「ハゲゆーな!!俺ぁ本気だ!!(シャキィン」
いやシャキィンじゃねーよ。変な効果音入れんな。
「いーかテメェ、俺を止めたきゃテメェも本気で潰しにこいや!!まっ、潰しにきたところで返り討ちにしてやんけどなゲヒャヒャヒャ」
どうやらハゲ先輩は本気で殺ってもいいらしい。
ウチはホウキの柄の中から我が相棒の刀、“シロ”取り出し、
「じゃあ本気で殺らせていただきます。」
構えの体制に入った。
「おいぃぃぃ!!!!!何で高校生が刀なんか持ってんだぁぁ!!??」
「安心してください。レプリカです。」
「安心できねぇぇぇ!!!!!!!!!」
「あと“刀”じゃないです。“シロ”という名前があります。」
「刀に犬レベルの名前付けんな!!ダッセェなテメェ!!!」
ハゲ先輩が名前についてツッコミ、ウチを侮辱した瞬間、
ドドドドドド・・・・
「きーちゃん(のネーミングセンス)をバカにすんなぁぁ!!!」
「ゴファァァ!!!!!!」
どこから来たのか、矢野コノヤローがハゲ先輩に飛び蹴りし、K.Oした。
はい、嫌な予感的中ー。
「きーちゃん大丈夫??」
矢野は異常に心配してたのか、こっちを見てそう言った。
まぁ・・・心配してくれると普通は嬉しいな。
「大丈夫だ、だからお前も安心して逝け。」
コイツは例外だけどな。