第5限目 絶望の後のリセットって気分が良いよね(ゲーム的な意味で)
「説明・・・?でも・・・」
バンッ
「きーちゃん居たーー!!!」
しまった・・・しとめ損ねてたか・・・チッ・・・
「綺璃!!なんでカメラ投げたのさ!!壊れてたらどーしてくれてたの!?」
「すいません菜月さん、命を守るためだったんだ、しょうがなかったんだ、許してくれ(棒読み)」
「おー、矢っちゃんに日ーちゃんだ、こんちわー♪」
「「こんにちは、チビ先輩♪」」
かぶったよー・・・さすがこいつら変態同士だな。変態 姉妹よりも変態 双子のほうがいいよなこれ・・・
「お前ら一年全員日常的常識を学んでこようか★」
「「「「すいませんしたーーー!!!!」」」」
「そーだ!!ねぇねぇレっくん!!見てよこれ!!」
んぁ??何だあの変態一号機。生徒手帳なんか見せて・・・テストの点数なんか見せてるのか??
「あ?何を見ろっ・・・・・て・・・・・」
いやー少なくともさっき菜月が撮ってた写真ではないよな!あのカメラはウチが殉職させたはず・・・
“綺璃!!何でカメラ投げたのさ!!壊れてたらどーしてくれてたの!?”
??壊れてたら??妙に気にかかるな・・・まるで危機一髪殉職を免れたような言い方だな・・・
いや気のせいだよな・・・気のせいにしておこう・・・
「・・・雪田・・・お前・・・・・・」
気のせいだ・・・殉職した・・・もうこの世に黒歴史のデータは存在してないはずだ~・・・
「あー言っときながら結局はさ・・・」
あの時マジで腕振ったからね・・・
もしあれで壊れてなかったらウチはもう…
「幸とリア充してんじゃねーか。」
そう言いながらレオ兄はウチの方に写真を見せてきた。そこにはまるで他人からみたらリア充に見えるような・・・
ウチと変態のツーショットが写っていた。
「嘘だろぉぉぉぉぉぉ!!!!????」
「フフッ・・・なっちゃんが撮ったやつを貰ったんだ!!やっぱきーちゃんは写真越しでも可愛いよね♪」
「ちなみにこの写真は矢野っちとワタシで学校中にばら撒いてきてあげたYO♪」
「いやーホントありがと、なっちゃんには感謝してるよ。」
「いやいや、2人の絡み(ワタシ得)の為ならば何だって協力は惜しまないよ!!」
HP(肉体) -∞/999
HP(精神) -∞/999
MP -∞/999
ガラッ(窓を開ける音)
「おい待て早まるな雪田!!!!まだやりなおすことだってできるはずだ!!!!!!!」
「うるせぇぇ!!もう助かんねぇよ!!終わったよ!!ウチの人生もプライドも終わったよ!!ズタズタだよ!!あの変態ヤローと(皆の脳内の中だけでも)くっつくぐらいならもういっそのこと死んでやるよ!!飛べるとこまで飛んでやるよ!!ウチは飛べる!!天使と一緒なら!!」
「やめろぉ!!お前がいなくなったら俺以外にツッコミキャラがいなくなっちまうだろぉ!!!」
「そっちの心配かよぉぉ!!!!!!」
「落ち着いて。大丈夫よ雪ちゃん、まだ何とかできるはずよ?」
「先輩・・・??」
「何で・・・何でそう言いきれるんですか!?写真もばら撒かれて・・・絶望的状況なんですよ!?そんな中で・・・打開策なんてあるんですか・・・??」
正直言ってないと思う、絶対。
でも、もしかしたら先輩の言うとおり、あるのじゃないだろうか・・・そう少し期待してしまった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・テヘペロ★」
思いついてねぇじゃねぇかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
「だってこう“そうですね、頑張ってみます。”って感じの答えを期待してたのに・・・」
「あんたの妄想事情なんて知らんわこのチビが!!!」
「雪ちゃん!!そんな言い方は良くないわ!!ちゃんと“先輩”をつけなさい“先輩”を!!!!」
「きーちゃん!!幸せになろうね♪」
そうだねーでもどっちかっつーとウチは死あわ背になるかなー。死と背あわせ的な感じで。
クッソこのやろっ夢なら早く覚めろよーーーーーーーー!!
「という夢を見たんだよレオ兄・・・。」
「・・・・・・夢オチなんだ・・・。」
「じゃあきーちゃん!!それを正夢に!!!!」
「しねーよ。」