プロローグ
物語を書いてみたいと思い立ち執筆を開始しました。
初めて書くので誤字や文書構成など、読者様に
ご迷惑をおかけする所が多々あるかと思いますが
暖かい目で見守っていただけるとありがたいです。
真っ暗な闇の中を灯りも点けずにあるくローブを纏った男性が一人。
どこかの洞窟だろうか、男性が歩くたびに足音が響く。
歩き続けてどれぐらいたっただろうか
男は突然立ち止まる。
すると、ボワッという音共に突然辺りが明るくなる。
そこはとても大きな石壁作りの部屋になっており、中心には棺が一つ置かれていた。
男は棺の前まで来ると何か呪文のようなものを唱え始める。
すると突然棺がまばゆく光り始め、ゆっくりとゆっくりと棺の蓋が開き始めた。
蓋が完全に開き終わると、男は棺の中を覗き込む。
棺の中には、黒いドレスをまとった18歳前後だろうか?
とても若い美しい女性が横たわっている。
まるで死んでいるかのように。
男は女性の顔を確認すると、顔を近づけていく。
ゆっくりと、ゆっくりと近づく顔。
心なしか女性の頬が赤く染まっているようにもみえる。
どんどん近づく顔・・・
もう少しで唇と唇がふれるかというとき
ゴツッ!!
という物凄い音と共に女性の悲鳴が聞こえた。
「いったぁぁぁぁぁいぃぃ」
よくみると女性は額を両手で押さえ苦しんでいた。
そう男性は女性の額に頭突きを喰らわせたのだ。
「クロ様!何をなさるんですか!」
「ん。起こそうかと」
涙目で怒る女性。
しれっと答えるクロと呼ばれた男性。
女性は涙目で男性をじーっと見つめる。
クロと呼ばれた男性は、フードを取る。
ローブのフードを取った男性の顔は、美男子までとは言わないがそれなに整っている。
しかしながら若いというわけでもなくどちらかというと渋い感じの面持ちだ。
そう年齢でいうと30前後だろうか。
女性はため息を一つつくと、体を起こし棺から出てクロの前に立つ。
「おはよう。ティア」
クロがティアと呼んだ女性に挨拶をする。
「おはようございます。クロ様」
ティアは、姿勢を正すと深々とお辞儀をする。
「ふむ。前に会ったのは100年程前だったか」
「はい。確かにそれぐらいかと」
ティアはにっこり微笑むとクロにたずねる。
「今回も魔王でしょうか?」