ACT.プロローグ
冒頭シーン案
徳島県。山と海に囲まれた、のんびりとした空気が漂う町にある私立・潮見高校。
春、新入生たちが校門をくぐるその日——。
【1】
(ナレーション風)
“この世界では、女性は皆タイツを穿くことが義務付けられている。
それは美徳であり、礼節であり、アイデンティティであり、時に武装でもある。”
スカートの下に、濃黒・純白・チャコールグレー・葡萄紫……さまざまな色のタイツが翻る。
女子生徒の脚は、一様に包まれていた。肌色を見せるのは、ルール違反——
いや、「反社会的行為」なのだった。
【2】
主人公:佐々波いつき(15)
小柄で、やや内向的。中学時代はタイツに強いこだわりがなく、なんとなくで履いていた。
しかし、潮見高校の校則と空気は彼女を変えていく。
入学初日——。
クラスメイトA(黒髪ボブ):「お、60デニール?新入生にしては攻めてるね〜」
クラスメイトB(スポーツ刈り風ショート):「全身黒統一、クラシックにして正義。いいじゃん」
目線が、脚へ脚へと集中する教室。
いつき(心の声)
「タイツの厚さで、話題になるなんて……」
【3】
昼休み、部活動勧誘。
テニス部、軽音部、生物部——と並ぶ中、異彩を放つ黒い幕。
【ゼンタイ部】
部員らしき生徒が、マネキンのようにピクリとも動かず立っている。
その全身を、艶のある黒いタイツが包み込んでいた。顔すらも——。
看板:「全身で、美を表現しろ。」
通りがかったいつきが思わず呟く。
いつき:「……なにこれ、すごい……」
謎のゼンタイ女子:「キミ、脚、いいね。入らない?」
世界観補足
タイツ義務化の理由は未解明。文化、宗教、政治……さまざまな説がある。
男子は義務ではないが、「タイツフェチ」が文化的に浸透しており、女子の脚を尊重する教育が徹底。
タイツの厚さや色、艶、フィット感は個人の「表現の自由」とされる。
ゼンタイ部は「最高位のタイツ芸術集団」として名門扱い。活動内容は謎に包まれている。
タイツは式典・デート・戦い・謝罪など、あらゆる場面で「意味」を持つ。




