第二十話:『バッカイ』──『『お祭り好き』の狂気の酒神ディオニュソスの最も忠実な崇拝者たち』──
どもども、『レイアちゃん♡』っす~。さてさて、開始早々いきなりっすが、今回は前回の『大学生の飲みサー』みたいな連中………正式名称は『バッカイ(バッコスの信女)』たちについて簡単に『解説』をいれていきましょうかね?
っすが、『いつも通り』でやるのも『アレ』っすし、今回はちょっと『趣向』を変えるっすかね? というわけで『アタランテパイセン』に『解説』してもらいましょ~♪ カモーン『乙女の女英雄アタランテー』! あんたの息子は『乙女から産まれた者』っていうんすよ~!
(………私まだ『結婚』もしてないけど何の話してんの(本気で謎)?? あんたは本当にいつも『訳の分からない』こと言うわね~………ていうかなんで私を呼んだのよ『レイア』、一応『まだ』私はあんたとは『面識がない』はずなんだけど??)と『イアソスの娘アタランテ』
クレオン先輩も同じっすし、『たまにはちょっと変わったことしても良いんじゃね?』と思ったからっすよ。なんたって今回は『20話』っすからね。ちょっとは『お祝い』でもしないとつまらないっしょ?
(今私とクレオンの馬鹿は『命の危機』に陥ってるんだから祝ってる余裕なんかないだけどね(不満)。全く、なんで寄りにも寄って『バッコスの信女』なんかと遭遇しちゃったのよ………それならまだ『ハルピュイア』に遭遇した方が『マシ』だったわ………(溜息))
その『バッコスの信女』たちがどんな連中か『解説』願えないっすかね??
(うーん、そうねぇ………ありていに言えば『女の信者しかいない激ヤバカルト教団』といえばいいかしらね? これはちょっと『昔話』になるんだけど、その昔『テーバイ』の国でここに住んでいるすべての『女性市民』が『老いも若きも貴族も奴隷も関係なく』、『全員』が突然『粗末な格好』になって『カドメイア(テーバイ)の街』を飛び出し『山』の中を『歌ったり踊ったり走り回ったり』して『街』に帰ってこなくなったって『事件』があったのよ)
まるで『ハーメルンの笛吹き』みたいな話っすが、一体『原因』は何だったんすかね?
(今回は『解説』をさっさと終えたいみたいみたいねレイアは………ああ、だからクレオンじゃなくて私を呼んだわけね………(納得)…………もちろんこの『異常な出来事』に『カドメイアの男たち』はすごく驚いて、当時の『テーバイ王』だった『ペンテウス』は『兵士』たちを『山』に派遣して『女たち』を捕まえて無理やり連れ戻したそうなの。でもこの『女性市民』達は全員『バッコスをたたえる歌と踊り』を『監獄』の中でもひたすら続けてて、『家族の男たちやペンテウス王』が話しかけても『まともな受け答え』が全くできなかったらしいわ。それで『テーバイの女たちは『発狂』した』と断定して、女たちに『妖術』を使った『魔法使い』を探したのよ)
女たちを突然『集団発狂』させるなんて芸当………そんなことができるのは『神』だけでしょうねぇ(ふり)。
(その通り、実は『テーバイの女たち』を『集団発狂』さたのは『酒の神ディオニュソス(バッコス)』だったのよ。そもそも『ディオニュソス神』は『テーバイの初代王カドモスの娘セメレー姫』と『ゼウス神』の間に産まれた『神の子』なのよね。ちなみに『ペンテウス王』は『カドモス王の娘アガウエ姫(セメレー姫の姉妹)の息子』だから『ディオニュソス神』は『母方の従兄弟』なのよ)
………おやおや、今回も『長引きそう』な雰囲気が出てきたっすが………まあいいでしょう、続けてくださいっすパイセン。
(はいはい。そして実はこの当時『ディオニュソス神』は『テーバイ』の国では全然知られていない『無名の神様』で………そりゃあ産まれたばかりの神様だから当然なんだけど………それでも『ディオニュソス神』は『ペンテウス王』に対して『自分を崇拝せよ』と『お告げ』をしてたそうね。また他の『カドメイアの民』たちも口々に『ディオニュソス神を崇拝しましょう我が君!』と進言してたそうなんだけど、『ペンテウス王』は………、
『そんな『新興宗教』私は信じない! そもそも私の『従兄弟が神』とか普通に考えてあり得ないだろ! 私の部下たちが『最近テーバイの街に怪しい外国人が来ていて女たちに何か説法をしていた』と報告している! おそらくその『外から来た怪しい魔術師』が『カドモス(テーバイ)の女たち』を『魔法で誑かした』のだ!』とペンテウス王。
まあ普通自分の家族がいきなり『神』を名乗ったらそういう反応になるっすよね(当然の感覚)。『イエス』が『救世主』始めたときに『ガリラヤ』の人たちはどうおもったでしょうね? いや、『ペンテウス王』は『ディオニュソス神』とは『面識』なかったんすけど。
(『イエス』って誰?? まあそんな話はいいわ…………って感じで『ペンテウス王』は全く『崇拝』しようとはしなかったのね。でもその後『叔母セメレー姫』が本当に『ディオニュソス』という名の息子を産んでることがわかって…………この当時『セメレー姫』は『リュディアの国』の『トモロス山』にいたそうね。『ゼウス』が誘拐したからだそうだけど………しかも『リュディア人』たちから『セメレー姫がゼウスと交わって神を産んだのは確かだ』と言う『証言』もあったそうよ。でもそれでも『ペンテウス王』は『頑固』で………)とアタランテ。
『きっと『セメレー姫』はどこの馬の骨とも知らない男と交わって産まれた息子が恥ずかしかったから『ゼウスの子供だ』なんて『嘘』を吐いたに違いない! それにそいつはたとえ本当に『私の従兄弟』だったとしても『魔術師』であることに違いはない! 今後『バッコスの信女』は全員捕まえて力づくでも『バッコス信仰』をやめさせるし、『ディオニュソス』とか名乗ってる『妖術師』もとらえて必ず処刑してやる!』と『ペンテウス王』
(…………彼はそう決意して有名な『ディオニュソス信仰の迫害者』として『歴史』に名を刻み付けることになるのよ。そして『ディオニュソスに狂った女たち』を次々と捕まえて『テーバイ』の街に強引に連れ戻して『棄教』を迫り、また『女たち』と一緒に『山』の中で歌ったり踊ったりしていた『ディオニュソス』も捕まえたわけよ。ここで初めて『ペンテウス王』は『ディオニュソス神』と対面するわけね)とアタランテ。
『ディオニュソス信仰』は『トラキア』などでも『激しい迫害』に遭ってたらしいことが『伝説』で語らてるっすね(豆)。
(でも『ディオニュソス神』は紛れもない『神』だから、『ペンテウス王』が『神』を『縄』で縛って『投獄』すると途端に『ペンテウス王の宮殿』で『火事』が起こって大騒ぎになり、ペンテウス王が『消火活動』を指揮している間に『ディオニュソス神』は『不思議な力』で『縄』から脱出して王宮の門の前に立っていたらしいわ。しかも実はこの『火事』も『幻』だったので『奴隷』たちが必死に水をかけていると突然『消えて』何も焼けてなかったとか………そんな『奇跡』を『ディオニュソス神』は起こしてみせたんだけど、『ペンテウス王』は『全部魔術だ!』と一向に信じようとしなかったってわけ)とアタランテ。
あ、ちなみに実はこの当時『テーバイの始祖カドモス』は『御存命』でして、『テーバイ』で最も『偉大』とされる『伝説の占い師テイレシアス』と一緒に『孫ペンテウス王』に『ディオニュソス神を崇拝するべきだ』と『忠告』してるっす(これも豆)。でも『ペンテウス王』は『偉大な祖父と予言者』を『耄碌した』と相手にしてないっすね。
(だから『ディオニュソス神』はひそかに『ペンテウス王』に『神罰』を下すことを決めて、『ペンテウス王』に『自分は信女たちが集まっている『秘密の集会場』の場所を知ってるんだ。そこに行けば『女たち』を全員簡単に捕まえることができるぞ』と言ったのよ。実は『ペンテウス王』の母『アガウエ王妃』も『信女』になってて『王宮』に帰ってこなくなってたから、『母』を連れ戻したい『ペンテウス王』は『すぐに案内しろ!』と乗ったわけね)とアタランテ。
実は『カドモス一族(テーバイ王家)の女たち』も多くが『信女』になってたらしいっす。『高貴な身分』である自分の母親が『粗末な服装で野山を走り回りながら歌ったり踊ったりしている』様に『ペンテウス王』は耐えられなかったらしいっすよ(王者のプライド)。
(それで『ペンテウス王』は『ディオニュソス神』に言葉巧みに『女装』することを承諾させられ、部下の兵士たちとともに『信女』に『変装』して『ディオニュソス神』と一緒に『山』に入ったのね。その後『ペンテウス王』がどうなったかは………まあ『読者』も大体は察してるでしょうね。『神を侮辱した人間』が『無事に老衰できた事例』なんて『神話』には一つも存在しないんだから)とアタランテ。
ちなみに『バッコスの信女』たちは『ディオニュソス神』から『神秘的パワー』を与えられてるので、『弓矢や投げ槍』を投擲されても『絶対に自分に当たらない』そうで、しかも『とんでもない俊足と怪力』もゲットしてるんで『走って鹿に追いつき、杖で盾や鎧を粉砕する』ことができるそうっす。
(…………と、これが『バッコスの信女』に関する『伝説』よ。以後『テーバイの民』たちは『ディオニュソス神』を畏れ敬うようになり『バッコスの祭り』を新しく作って『神殿』も建設して『熱心に崇拝』してるそうよ。ちなみに私の母国『アテナイ』でも『ディオニュッシア祭』というお祭りがあって、この祭りの時には『アテナイ人の女たち』が『信女』に扮して『キタイロン山』ていう山の中を一日中歌いながら駆けまわる『しきたり』があるわ。この祭りの時は『どんなに頭のおかしいそぶり』をしても許されるから好きな女の子多いわよ? だって『山の中で大声で歌ったり叫んだりする』と『ストレス解消』になるもの♪ ………まあでも『今』は『ディオニュッシア祭』の時期じゃないけどね)
こういう『神話』もあるので『ディオニュソス神』は『人を狂わせる神』とか『狂乱の神』とか呼ばれてるっすね。ちなみに『別の神話』では『パン神』もよく『山のニンフ』たちや『サトゥロス(半人半獣の精霊)』たちを従えて『山』の中で歌ったり踊ったりしてるそうっす。また『ペンテウス王』以外にも『ディオニュソス信仰』を『迫害』したために『悲惨な最期』を遂げた人物は多いっす………と、今回も結局長くなってしまったっすが、この説明で今自分たちが置かれてる状況が分かったっすか?
「…………どう? 今の説明で少しは理解できた?(小声)」とアタランテ。
「ふ~ん、でも別に『ディオニュソス神』を馬鹿にしなければ襲われないんだろ? だったら別に怖くはなくね?(小声)」とクレオン。
「そんなこと関係ないのよ………!!(小声だが大声)あんたは『ディオニュソス神』の『気まぐれ』を分かってないようね! 『狂乱する女たち』は本当に滅茶苦茶危険な連中なんだから!!」
「…………まあ、なんとなく分かったぜ。つまりこいつらは『殺人カルト集団』って理解でいいわけか………(小声)(しかしどこか上の空)」とクレオン。
この時『二人』は『山の中で飲み会をしてる女子大学生の集い』………ではなく『バッコスの信女たちの儀式の真っ最中』に出くわしてたっす。まあ『儀式』と言っても『ディオニュソス神』が『人間』に『製造法』を教えた『ワイン』を呑みながら『バカ騒ぎ』してるだけなんすけどね。いやでも『ディオニュソス神』はこういう『楽しい集まり』が『大好き』なのでこれだけで『神』を喜ばせることになるんすよ。
「ハハハハハ! こうやって『客人』がやってきたのも『プロミオス』の御導きに違いない! 本当はそろそろ『食事』を済ませて『走りだそう』と思ってたんだが、『客人』たちが『満足』するまでは『延期』だな! さぁ快くまで『食べ』、そして『飲んで』くれ『お客人』! おれたちも『宴』を続けようじゃないか!」
この『信女』達の恐らく『リーダー格』と思われる女がそう宣言したっす。『敷物』の一角に通された『アタランテパイセン』と『クレオン先輩』の前には『ワイン』に『干し玉ねぎと塩漬けチーズと深漬けオリーブ』、さらには『川魚や野鳥の焼いた物』や『乱雑な斬り方がされた焼き肉』が皿に乗って出されていたっす。
他の『信女』たちは相変わらず『ディオニュソス神への賛歌』を歌いながら踊ってたり、『ファイトクラブ』の『出場選手』の手当てをしてたり(両者血だらけになったので傷口にワインぶっかけられて『いってぇ!』と叫び声をあげてたっす)、『王様ゲーム』を続けたりしてたっす。
そして『アタランテパイセン』の方はクレオンの横で出された料理には手を付けずにあたりをキョロキョロ見まわして『バッコスの信女』達の『配置』をみながらクレオン先輩に小声で、
(…………とにかくすぐにここから逃げ出すわよ。でも『バッコスの信女』たちは『客人』をそう簡単には逃がしてくれないでしょうから、私にいい『作戦』があるのよ聞いてくれる? まずは………)
っすが『クレオン先輩』が目の前の料理を早速『口』に放り込みながら遮ったっす。
「すげぇごちそうじゃねーか!!………(リス化)…………もごもご、今食事中だから後にしてくれ! 俺は忙しいんだって!(もぐもぐ) つーかこんな『ご馳走』をくれる奴らが『悪い奴ら』なわけあるかよ! お前は『噂』を鵜呑みにしすぎなんじゃね?」とクレオン。
「噂?? 何の話ですか??」とフィロメデュサ。
(…………だめだこいつ………『悪い奴ら』とかそういう次元の話じゃないってのに………仕方ない、あんまり見たくはないけど『あれ』を探すしかなさそうね………)
そこでアタランテパイセンは不意に立ち上がって『肉を串にさして焚火で焼いている人たち』に声をかけたっす。
「あの~! ちょっといいですか? この『お肉』って何の肉ですか?」とアタランテ。
「この肉ですか? 『プロミオス』のご命令で私たちが『狩り』をして得た『獲物』ですよ。確か『鹿』だったはずですが………どうだったかな(酔っ払い)? あ、そっちの『茂み』に『食べられない部分』が残っているので確認すればいいですよ」と信女たち。
「あの『茂み』ね………ありがとう、ほらクレオン! こっち来て! 良い物………いやむしろ『悪いもの』でしょうけど見せてあげるわ!」とアタランテ。
「ちょ、食事中に出歩くのはマナー違反なんじゃねーの!?(もぐもぐ)」とクレオン。
アタランテパイセンがクレオン先輩の手を強引に引っ張って『バッコスの信女』たちの『会合』のはずれ、何やら『葉っぱ』に『赤い液体』がついている『茂み』に近づいて中を見ると、そこには『鹿』や『ウサギ』、あるいは『山犬』などの『バラバラの死骸』と、さらには………明らかに『人間の手』と思われるものが無造作に『廃棄』されていたっす。もちろんその周りを『蠅』がいっぱい飛び回ってたっすね。
それを見てもパイセン『悲鳴』も上げずただ『まゆ』をしかめただけで、そのままその『人間の手』を指さして、
「…………『ラウレイオン鉱山』に入ってから『木こり』を見ないから『まさか』とは思ってたわ………これが『バッコスの信女』達の『狩りの獲物』よ。あんたに『ディオニュソスの迫害者ペンテウス王』の『最期』について教えてあげるわね………彼は『ディオニュソス神』の命令で『狂乱』した『アガウエ王妃』やほかの『狂女』たちに『八つ裂き』にされて、『王妃』は『ペンテウス王』が『野生のライオン』に見えたから殺して手に入れた『生首』を誇らしげに『カドメイアの街』に持ち帰ったって『伝説』ね。他にも『バッコスの信女』たちは色々な『伝説(神話)』ではしばしば『ディオニュソス神の尖兵』として活躍してて、『神の命令』でよく『迫害者』や『英雄』を襲って『八つ裂き』にしてるのよ………(小声)」とアタランテ。
これは『テーバイ王ペンテウス』に関する伝説の続きっすが、『ペンテウス王』は『ディオニュソス神』に導かれていざ『山』に入ると、『ディオニュソス神』の『幻術』で『信女』たちは『ペンテウス王と兵士』たちが『狩りの獲物』に見えてしまったそうっす。それであえなく『ペンテウス王と軍隊』は『信女』たちに『八つ裂き』にされて『全滅』してしまったそうよ。もちろん『ペンテウス王』も『バラバラ死体』になっちゃって、これが『ディオニュソス神』の『神罰』ってやつっすよ。怖いっすね~だから間違っても『神』を馬鹿にしたり存在を否定したらダメなんすよ(教訓)。
「…………わかった? 『バッカイ』たちが『悪人か善人か』なんて関係ないの、彼女たちは『ディオニュソス神』が『殺したい』と思った人間たちが『狩りの獲物』に見えてしまうの! そして『ディオニュソス神』が一体いつだれを殺したいと思うのかは『死すべき定めの人間ども』にはわからないの! わかった!? 今私たちが置かれてる状況が理解できたの馬鹿クレオン!!(胸ぐらをつかみあげる)」とアタランテ。
「ぐえぇ!(首が絞まってる)とりあえず放せって!! ………(放してもらった)…………まあお前の話を信じられないわけじゃねーが………これ本当に『人間の手』なのか? おーい! ちょっといいか~!? この『獲物』の中になんか『人間の手』っぽいやつあるけどあんたら知ってるか~!?」とクレオン。
「!? ちょちょちょ!? なんでそんなこと聞くのよおおおお!!(悲鳴)」
クレオン先輩が『バッカイ』たち全員に大声でそんなことを聞くと『信女』達の何人かが『ほろ酔い加減』で近づいてきて、
「え~? 『人間の手』~?? やだな~クレオンく~ん♪ お姉さんたちをからかうにはちょっと『悪趣味』な冗談だね~? 私たちは『野生動物』をしとめただけで………ってきゃああああああああ!!(絶叫)」
彼女達は『人間の手』が動物たちの死骸から生えているのを見るなり『悲鳴』をあげて腰を抜かしてしまったっす。それから『震えるからだ』で元来たところに戻って行って、
「ちょ、ちょっとちょっと! 『動物』の中に『人間』が混じってるわよ!? どういうこと!? 確かに私たちは『鹿狩り』をしてたはずで『人間』なんて一人も出会わなかったのに………」
「「「おいおい本当か!? じゃあ私達また『バッコス(ディオニュソス)』の『幻術』で『人間』を襲ってしまったってわけ!? ああ『神』よ! どうか私たちの『殺人の穢れ』をお許しお清めくださいませ!」」」
そこで『信女』たち一同で『神』に祈りを捧げ、それから何人かの女が『薪』を集めるために出かけて言ったっす。これは『犠牲者』を『火葬』するためのものっすね。
そして残りの『バッカイ』たちが『ファイトクラブ』や『王様ゲーム』をやめて『皆で一斉に『哀歌(葬式の歌)』を歌い始めたので、その『喧噪』の合間にアタランテパイセンがクレオン先輩に怖い顔で、
「…………今ので私が言ってたことがわかったでしょう? こいつらは『とんでもないやばい連中』なのよ! だからすぐにでも逃げなきゃいけないんだけど、今走って逃げようとしても『バッコスの信女』たちは『ディオニュソス神』の力を借りることができる以上、『常人』が逃げようと思っても簡単に逃がしてはくれないわ。だから私たちが『こんな目』にあう『原因』を作ったあの『口軽い木霊』を利用しようと思ってるの。『作戦』はこうよ………)とアタランテ。
この時話した『パイセンの作戦』を不肖『レイアちゃん』が要約するっすよ。まず『木霊』は基本的に『悪戯好きな不死(神)の眷属』で『通りすがりの愉快犯』に過ぎないっす──『ナルキッソスの神話』はあくまで神話でしかないっすね──だから別に『ディオニュソス神』の味方とかでもないので、こいつ『利用』しようというわけっすね。
(…………いいクレオン? 昔から『木霊』は『山の中で笛を吹く』と必ず『歌声を返してくる』という『伝承』があるの。それに『木霊』はとても『歌声が美しい』からついつい登山者は『聞きほれて』しまうともいうわ。だから私が今から『指笛』をふいて『木霊』に歌わせるから、あんたは全力で『踊り』始めなさい。そうすれば『バッコスの信女』たちも皆一緒になって『踊り』始めるから、そこで私は『木霊』を利用して『ディオニュソス神の演技』をするわ………)とアタランテ。
これも『山の禁忌』の一つらしいんすが、『山の中で楽器を演奏したり歌を歌ったりしてはならない』と『掟』があるんすよ。よく『登山者』が『薄暗い山道』を歩くときに『クマ除け』とかに『歌』を歌ったり『鈴』を鳴らしたりすることがあるんすが、そうすると逆に『飢えたライオン』や『狼の群れ』を呼び寄せてしまうので危ないんすよね。
(『野生のライオン』も『狼の群れ』も現代日本の山にはいないけどね、でも『アッティカの山』にはいるのよこれがね(溜息))とアタランテ。
わ~地元が『サファリパーク』とか楽しそ~(棒読み)…………そして『ライオンや狼』以外にも『木霊』も『楽の音』に惹きつけらる性質があるので、あえてこの『悪戯妖精』を惹きつけ、そこで『バッコスの信女』たちが『踊り』に夢中になってる間に『アタランテパイセン』がこっそり『ディオニュソス神の演技』をして、それを『木霊』に『山彦させる』んすよ(謎日本語)。突然『山の上』から『ディオニュソス神っぽい威厳のある声』が聞こえてきたら『バッコスの信女』たちも信じちゃうと思わないっすか? だってたださえ酔っぱらって踊り狂ってるんすから、まともな判断力なんてないっしょどう考えても。
(我ながら『完ぺきな作戦』だわ………(腕組みどや顔)…………いったん『ディオニュソス神』だと信じ込ませれば『客人に危害を加えてはならない』とかなんとか適当なこと言ってこの場を離れればいいだけ………クレオン、わかった? ………クレオン??)
っすが『パイセン』がそう聞いた時クレオン先輩は『酒』をガバガバ飲みながら『バッコスの信女』たちと楽しくおしゃべりしてたっす。ちなみに『哀歌』はもう終わってまして、『信女』達は普通に飲みながらお喋りしてたっす。
「なぁ、あんたらって結局何の集まりなんだ? 『バッコス』がどうたらとかいってたけどよ俺よくわかってねーんだよな(酒杯を傾け上機嫌)」とクレオン。
「『バッカイ』ですよ我々は。その通り名が一番有名ですね」と信女の一人。
「『バカ』って謙遜してんのか? いやいや『大学』に行けるなら十分頭いいだろあんたら(尊敬)」とクレオン。
「『バカ』じゃなくて『バッカイ』です(ツッコミ)。あとわれわれは『哲学者』でもないです、『バッコス(ディオニュソス)』が複数形で『バッカイ(ディオニュソスに属する者達)』なんですよ。私たちの噂とか聞いたことありませんか? ………いや、見たところ『奴隷』の御方のようですから、其れなら知らなくても仕方ないかもしれませんね」
この時『クレオン先輩』と面と向かって話していたのは『フィロメデュサ』という若い女性だったそうっす。そして『素性』を察せられたクレオン先輩は『堂々とした』まま酒をまた飲んでから、
「やっぱり格好見たらわかるよな普通。それでも俺を追い払ったりしないんだな? 普通は『逃亡奴隷』と思われる奴を匿ったりしないはずだが?」
「『バッコスの信女』には『身分』など関係ありません、私だって『フィロメデュサ』という名前ですが『一人』で参加してますからね。『ディオニュソス神』は『身分』に関係なくすべての女たちが『酒を楽しみ酒神への感謝をささげる祭り』に参加することを喜びになられるのです」
その言葉を聞いてクレオン先輩は内心、
(…………『フィロメデュサ』って『フィロス(好む)』と『メデューサ(テュポーンの娘)』で『メデューサファン』って意味だよな? 確かにそんな奴を受け入れるなら『奴隷』だってオッケーだよな………)
(違うわよ、『メデゥーサ』本来『統治する』って意味で『広く統治する者』よ。つまり『王族(支配者)に相応しい名前』ってことでたぶんどこかの国の『王女様』なんでしょうよ………ていうかあんた私の『作戦』きいてた!? 私が必死になって『生き残る方法』を考えてるのになんであんたは呑気に『カルト教団の信者』と仲良くおしゃべりしてんのよ!! 死にたいの!? ていうか何普通に『肉』食べてるのよあんたマジで正気!?)とアタランテ。
そう『小声』で怒鳴ってから『パイセン』は再度『クレオン先輩』の胸ぐらをつかんで首を絞め始めたっす。でもクレオン先輩の方は酒杯を手放そうとはせず、
「勘弁してくれ! 俺は今まで『粗末すぎる食事』だったからこんな『御馳走』を見逃すわけにはいかねーんだよ! そりゃあお前の言うこともわかるけどさ、俺は言ってみれば『兵糧攻めされてる都市の住民』なんだよ! 今まで『栄養失調』過ぎてて『肉』だったらなんでも『無限』に食えるんだ! それに俺に『常識や良識』なんて説いたところで無駄だぜアタランテ! 俺はそれに産まれた時から苦しめられてきた身分なんだからな!(ドヤ)」とクレオン。
「う、あんた『学』がない癖になかなか『雄弁』じゃない………そういわれると怒りづらくなるでしょうが………(ぶつぶつ)」とアタランテ。
「『作戦』ってなんですか??(酒でポヤポヤ)あと私たちが食べてる肉は普通に『鹿肉』ですよ? 火を通してるから安全ですし──(『じつは加熱しても死なない寄生虫や病原菌もいるっす』byレイア)──『やばい肉』が混入してるわけないじゃないですか~♪ ていうかあなたの名前なんていうんでしたっけ??(クレオンを指さしながら)」とフィロメデュサ。
「おいなにド忘れしてんだよ名乗っただろ(呆れ)」とクレオン。
「こんな酔っ払いの危険集団を前にして平然としてるあんたの感性が私には理解できないわよ………(でも考えようによってはクレオンが『バッカイ』たちの気を逸らしてくれてるってことよね………ならさっきの『偽ディオニュソス作戦』を私だけでも実行に移した方がよさそうだわ………)」とアタランテ。
なんだか『倫理感』も『常識』も『アルコール』に『どろどろ』溶けている感が否めないっすが、これが『狂乱の神ディオニュソス』の『顕現』の『片鱗』なんすよね。そして『クレオン先輩』が『栄養補給』に夢中になっているのを『陽動』にして『アタランテパイセン』が『脱出作戦』を開始したわけっすが………さぁお二人が『聖剣探し』の冒険中に遭遇した『山の怪異』を回避できたかどうかの続きは次回ってことで。それでは今回はこれで~(バイバイ♪)
ペンテシレイア「………作者は『亜麻の種』を食べたことないのでよくわからないそうっすが、どうも食べると『清涼感』があるらしくて、それで『水』の替わりにしてたそうっすよ」
アタランテ「つまり『ミントっぽい』ってこと?? ミントで喉の渇きは癒えなくない??」
ペンテシレイア「そうっすね(適当)。まあ私は『亜麻の種』で喉の渇きは癒さないのでどうでもいいんすけどね。喉が渇いた時は『動物の生き血』を呑むのが一番っすよ。『水分』だけじゃなくて『高品質なたんぱく質』もとれて『一石二鳥』っしょ?」
アタランテ『動物の生き血は普通に胃腸に悪いそうよ(良心)。そういえばあんたの『祖国』がそういう国なことすぐ忘れちゃうわね私………あんたのキャラが軽すぎて全然『アマゾーン』っぽくないもの(呆れ)』




