表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナナ  作者: T2BK
18/21

ナナ18

ナナ18


涼子たちは、二階に上がった。

「美奈子さん、ナナ、ここの部屋を自由に使ってね」

その部屋は二間続きでザッと二十畳くらいはあるだろうか。


「こんなに広い部屋いいの?ありがとう、涼子」

美奈子が驚いた。


「私の部屋があるけど、私もこっちの部屋で寝るね。三人で寝ようよ」

涼子は美奈子とナナにねだるように言った。


「いいね!涼子は甘えん坊だな」

ナナは笑った。

 

それから、畑に三人で行き、今日の夕飯の野菜を取りに行った。


トマト、ピーマン、カボチャ、とうもろこし、玉ねぎ、アスパラガス、きゅうりなど取った。


涼子はきゅうりを取って軽く拭いてナナに渡した。

「ナナ、きゅうり苦手だったよね。このきゅうりを食べてみて」

「いや、私はいいよ。きゅうりは食べれないよ」

「騙されたと思って、少しだけうちのきゅうり食べてみて」

涼子はナナの手に強引に握らせた。


ナナは仕方なく少しかじってみた。

「何、これ!きゅうりじゃない!甘い!」

「そうでしょ。取り立てのきゅうりは甘いんだよ」

「うわー、感激」

ナナは一本全部食べた。


美奈子はトマトが苦手だった。

「美奈子さんはこのトマトを食べてみて」

「私は絶対ダメだよ。美味しいって思ったことは生まれてからないよ」

涼子は美奈子にも強引に手渡した。

「もし美味しくなかったら、何でも言うこと聞くから」

涼子は自信を持っていた。


「分かった。何でも言うこと聞くんだね」

笑いながら、ガブリと一口食べた。

「うわー、甘い!こんなの食べたことないよ!」

「でしょ。取り立ての野菜ってみんな甘いんだよ」

涼子は得意顔だ。


「涼子はこれを食べて育ったんだね」

ナナは羨ましいと思った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ