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ナナ12
ナナ12
涼子がこの店で働いてから、ひと月が経った。
五月になり、コロナが五類になり、以前の活気が徐々に街にも戻ってきた。
今では、仕事も慣れて一人でも十分客の話し相手が出来るようになった。
また、ナナと涼子と美奈子の美人3人のバーということで、客も増えてきた。
涼子は朝から晩まで一生懸命に働いた。
それを見ていた美奈子は涼子に対して、自分がここに来た時のことを重ね合わせた。
美奈子は、涼子のことをナナと同じように可愛がった。
この子は素直で優しい子だ、絶対に幸せになるべきだ。
美奈子は自然とそのような感情が沸いていた。