幼なじみお姉さんとお家デート
その後、雫姉さんはすぐに俺の家に来た。
急いで来たのか服は制服のままだった。
「なにしようか?」
「なにかゲームでもやろ!」
「分かった。どんなゲームがやりたい?」
「テレビゲーム!」
「分かった」
俺はテレビゲームの支度を始める。
「カーレースの、ゲームでいい?」
「うん!」
と雫姉さんが言う。
俺たちはゲームで盛り上がった。雫姉さんは俺に勝つたび、
「やった! 勝った!」
と喜びため、負けたのに幸せな気分になる。
一時間ほどカーレースのゲームで遊んだ。
「ふぅ楽しかった! 次は何で遊ぶ?」
「オセロはどう?」
と俺が言うと、
「いいね!」
と雫姉さんが言った。
「雫姉さん、黒がいい?白がいい?」
「白がいいな!」
「分かった」
俺たちはオセロで遊んだ。
オセロの結果は雫姉さんの圧勝だった。
何度も戦い全部負けた。うん、頭脳戦は負けるよね。
「ふふっ、きーくんはオセロ弱いなぁー」
と雫姉さんが笑いながら言う。
その笑顔に可愛いなぁと思いながら俺は言った。
「雫姉さんが強すぎるだけだよ」
「そんなことないと思うんだけどなぁ」
と雫姉さんはずっと笑っている。
「次はジェンガで遊ぼう」
と俺は雫姉さんに言った。
別にオセロで勝てないからジェンガにしたい訳じゃないから。雫姉さんそんなに笑わないで。
「うふふっ! 分かった。ジェンガやろ!」
「よしっ、今度は負けない」
普通に負けた。
雫姉さんは本当にすごいな、本当になんでも出来る。
どんな勝負を挑んでも俺は負けてしまう。
「ふふっ! また勝っちゃった!」
と笑顔で雫姉さんは言う。
なんか、こんな笑顔で言われると負けてよかったと思う。すごい可愛い。
「ふぅ、なんかいっぱい遊んだから疲れちゃった!」
「のんびり、本でも読む?」
「うん!」
その後俺たちはのんびりと本を見た。
この、だらだらと二人で並んで一冊の本を、読むのはなんかいい。
すごい幸せな気分になる。俺はそっと雫姉さんの顔を見た。
すると雫姉さんもこっちを見ており目が合った。
「えへへ」
と雫姉さんが照れながら笑っている。
あぁ本当に幸せだ。
その後、一時間ほど一緒に本を読んだ後、雫姉さんは自分の家に帰るために俺の家を出た。
それを俺と、家にずっといた母さんは、見送った。
「美沙おばさん!お邪魔しました!」
「えぇまた来てね、雫ちゃん」
「はい!」
と雫姉さんと母さんが話している。
「また明日ね! きーくん!」
「ああ、また明日」
雫姉さんは隣の家に入っていった。
「雫ちゃん、本当に可愛いわねぇ」
「ああ、雫姉さんは可愛い」
と、俺と母さんは、そんなことを話しながら家の中に入る。
俺も母さんも雫姉さんが大好きなのだ。