幼なじみお姉さんと勉強
俺は支度を終え、雫姉さんが待つ隣の家に向かった。
ピンポーン
と俺がインターホンを押すと「はーい!」と雫姉さんの声が聞こえる。
そしてガチャッと音がなりドアが開く。
「はやかった! きーくん!」
ドアを開けた雫姉さんがそう言った。
「うん隣の家だからね」
「でもきーくん勉強嫌いだからもっとのんびり来るかと思った」
俺は、そう言われてギクッとなった。
なぜならのんびり行こうかさっきまで悩んでいたからだ。
「そ、そんなわけないだろ。教えてもらうんだから!」
と少し慌て気味に俺は返した。
それに雫姉さんは「ほんとかな~」と少しジト目でこちらを見てから、
「じゃあ中入って」
と言った。
雫姉さんの家の中に入ると雫姉さんが、
「飲み物とか持っていくから先に私の部屋で待ってて」
と言った。
「なにか手伝おうか?」
「大丈夫だよ!」
「そういえば、おじさんとおばさん家にいないんだね?」
「うんお父さんは仕事だけどお母さんはどこに行ったんだろう?」
「買い物かな?」
「そうかも」
と話しをした後俺は先に雫姉さんの部屋に行った。
雫姉さんの家は2階建てで雫姉さんの部屋は2階にある。
部屋に入って数分後雫姉さんは、お茶とお菓子を持って部屋に入ってきた。
「お待たせ! 勉強始めよっか!」
「わかった……」
と俺はテンションを少しさせながらそう言った。
「もう! 本当に勉強が嫌いなんだから!」
と雫姉さんは少し怒りながらそう言った。
怒った雫姉さんも可愛い。
勉強を始めて一時間がたった頃ガチャッとドアが開く音が聞こえた。
その後「ただいまー」という声も聞こえてきた。
「お母さんか帰ってきた」
「そうだね」
と雫姉さんと話しているとトントントンと部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「はーい」
と雫姉さんは言いながらドアを開ける。
「ただいま雫ちゃん」
「おかえりお母さん」
「あら、きーくんもいらっしゃい!」
「お邪魔してます。おばさん」
ドアをノックしてきたのは祥子おばさんだった。
祥子おばさんは雫姉さんのお母さんで名前は森山祥子という。
祥子おばさんは雫姉さんが歳を重ねたような見た目ですごく綺麗な美人だ。
「のんびりしていってねきーくん」
とおばさんは言いながら1階に降りていった。
そのあと俺は雫姉さんに教えてもらいながら勉強を再開した。
「そこ違うよ!」とか「あってるよ!」とか雫姉さんはいちいち可愛い。
答えがあっている時は特に可愛く、自分のことのように喜んでくれる。
それを見ると頑張ろうという気持ちが湧いてくる。
そこから一時間ほど勉強をしたあと俺は家に帰ることにした。
「もう外も暗くなってきたし帰るね」
「わかった!よく頑張ったねきーくん!」
と雫姉さんは俺に笑顔で言ってきた。
うんかわいい。
「ありがとう雫姉さんのおかげだよ」
「えへへ」
と話したあと家に帰るために1階に降りる。
「きーくんもう帰るの?」
「はい」
「ご飯食べていけばいいのに」
「すみません。家にもうご飯の支度がしてあるので」
「わかった、またおいでね!」
「はいお邪魔しました。雫姉さん今日はありがとう」
「うんまた明日ね!」
俺は雫姉さんの家を出て隣の自分の家に入っていった。