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幼なじみお姉さんとの日常

 俺には一つ年上の姉のような幼なじみがいる。家は隣でいつも一緒にいる。

 その幼なじみの名前は森山雫だ。俺の両親と雫姉さんの両親はとても仲がよく、俺と雫姉さんが仲よくあるのも当たり前のようだった。

 雫姉さんはいつも俺を助けてくれた。だから俺は雫姉さんが大好きだ。



 俺の名前は、水沢貴一どこにでもいる高校1年生だ。俺は日曜日の休みが終わり今から学校に行くために家を出ようとしている。


「行ってきまーす」

 と俺は言い家を出た。


「きーくん一緒に学校にいこ!」


 幼なじみの雫姉さんが俺に向かってそう言った。


「わかった」


 俺は雫姉さんにそう返した。


 俺たちは話をしながら登校をしている。


「休み終わっちゃったねー」


「そうだね。やだな学校」


「きーくんは学校嫌いだもんね」


「大っ嫌い。勉強やりたくない」


「でもがんばろ! 勉強でわからなくなったら教えるから!」


「ありがとう。でも雫姉さんも体育がんばってね」


「うっ!!」


 雫姉さんはいつも優しい。すごく綺麗で頭よくて、完璧のように見えても運動は苦手で、でもそれがとてもかわいい。


 俺たちは学校に着き、学年が違うためそこで別れた。俺は自分のクラスに向かった。


 ガラガラと俺は教室の扉を開け中に入った。


「よう! 貴一今日も森山先輩と一緒に来たのか!」


 そう友達の竹林正吾が話しかけてきた。


「そうだよ」


「羨ましいな!! あんな美人な先輩と!!」


 正吾は俺に大きな声でそう言った。

 雫姉さんはモテる。綺麗系のすごく美人な顔立ちで、頭がよくとても優しい。そんな雫姉さんはすごくモテる。

 それに比べて俺は、顔は中の中位で身長も高くなく、頭も悪い。      

 そんな俺が雫姉さんと仲がいいのが、やはり羨ましいのだろう。


「あんな美人な人がなんでお前と!!」


「幼なじみだからだよ」


「いいな、幼なじみ!! 俺もあんな幼なじみが欲しかった!!」


「そんなことより、今日の授業ってなんだっけ?」


「そんなことより!?」


「うん。そんなことより」

 と俺は会話を楽しむ。


 時間は進みお昼休みの時間になった。

 すると雫姉さんがやってきて


「きーくん一緒にお弁当食べよ!」

 と俺を誘いに来た。


「わかった。どこで食べる?」


「いつもの場所で!」


 なんて話しをしながら教室を出る。


「羨ましいぞ!! 貴一!!」


 と後ろから声がした。 


 俺は今雫姉さんが作ってくれたお弁当を食べている。


「おいしい?」


「うん。おいしいよ」

 雫姉さんは本当にすごい。料理も出来てしまうのだ。


「えへへ。よかった。」

 と雫姉さんはうれしそうに言う。


「雫姉さんは本当にすごいよね。運動以外は何でも出来る。」


「運動のことは、言わないで!!」

 と雫姉さんは少しおこって俺に言う。

 それに俺は思わず笑ってしまった。


「アハハ! 本当に雫姉さんは運動が苦手だよね」


「もうっ! きーくんは勉強が苦手じゃん!」


「そうだね」


 そんな風に楽しいお昼休みの時間が過ぎていく。


「ありがとう。作ってくれてすごくおいしかった」


「うん。また明日も作るね」


「やった。嬉しいよ」


「じゃあお昼休みも終わっちゃうから教室に戻ろうか!」


「うん」

 と話しをしながら教室に戻る。


 教室に入ると正吾が睨んできた。


「羨ましい~!!」


 こいつそれしか言わないな、なんて思いながら俺は正吾と話しをする。


「お前!!森山先輩とお昼ご飯だなんて!!」


「おいしかったよ。雫姉さんの手作り弁当」


「手作り弁当だって!! あんな美人の!!」

 と正吾と話しているとあまりの男たちもこっちを睨みつけながら言う。


「ずりーぞ水沢!!」


「そーだそーだ!!」


「俺にも食わせろ!!」


 なんて話しをしていたらチャイムがなりお昼休みが終わった。

 やだな授業。そんなことを思いながら授業の支度をする。


 今日最後の授業が終わり帰り支度をする。すると雫姉さんがやってきて


「きーくん一緒に帰ろ!」


「わかった。今行く」

 と話しているとやはりあの男が


「羨ましい!! 羨ましいぞ!! 貴一」

 と言っている。

 本当にそれしか言わねーなと思いながら雫姉さんに「帰ろうか」と声をかける。


「うん」

 と雫姉さんは言いながら一緒に帰り始める。


 雫姉さんと話しをしながら帰る。


「竹林くん。今日も叫んでたね」


「そうだね。いつも叫んでる」

 なんて会話を楽しみながらの帰り道は最高だ。


「今日の授業でわからなかったところはない? 大丈夫?」


「全部わからなかった」

 と俺が言えば雫姉さんが、クスッと笑い


「わかった。教えてあげる」

 とすごく綺麗な笑顔で俺に言った。それに見惚れた俺は、「あ、ありがとう」としか言えなかった。

 やっぱり雫姉さんはとってもかわいい。


 そんな楽しかった帰り道も終わり家に着く。


「じゃあ、後で私の部屋に来てね! 勉強教えてあげるから!」


「わかった。ありがとう」

 と話しながらいったん別れる。学校が終わっても勉強か。と俺は少しがっかりしながら、でも雫姉さんに教えてもらえて少し嬉しいような。よくわからない気持ちで支度を始める。

 でもやっぱり勉強はやだな……。うん。

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