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神縁の申し子はその目で何を見る  作者: ボンディー
第一部第二章幼児期編
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第十四話【独学でフライング】

作者的には二週間に一回くらいが楽ですね。

ん?もっと書けと?いゃーだって僕にも生活が...

はい、とりあえず一週間に一回を目指します。m(_ _)m

 新しい友達が出来て以来、特にこれと言って大きな変化は無かった。ツヴァイもアインスも他に友達がいる訳ではないので、新しい仲間が増える訳でもなく今日も今日とて二人で遊んでいた。


「そう言えばアインスの家は何処に有るの?今度はアインスの家も行ってみたい!」


「僕の家かぁ...まぁ良いか、なら明日ツヴァイの家に迎えに行くからそのまま家においでよ」


 ツヴァイは子供では有るが、アインスの事を変に言いふらしたり利用したりなどはしないと思ったので、いつもの自由時間に練習に使っている庭で遊ぼうと思った。


「良いの?やった!お父さーんアインスが家に行って良いって!」


「そうかそうか良かったなぁアインスもこいつと遊んでくれてありがとな」


「いえいえ、僕も仲の良い友達が出来て嬉しいです...あ、あと手土産とかは心配しなくても大丈夫ですよ」


「ん?あぁ...分かった...」


 この時ツヴァイの父親が微妙な反応をしたのは、普通はこの世界の人はよっぽど裕福でもない限り、手土産などの文化は無いからだった。

 しかし流石に名前が同じだからと言って自分の子供と毎週遊んでるのが、辺境伯の息子のアインス・コンプレプリオストだとは思わなかった。


「じゃあツヴァイまた明日」


「うんまた明日〜」


 そうして家に帰ったアインスは、夕食後に明日庭で友達と遊ぶ事を伝えた。

 別に準備することも無いし、わざわざおもてなしが必要な階級でも無いので、報告が遅くても良いと思った為だ。


「アインスの数少ないお友達、ちゃんと大事にするのよ?」


「母上、僕は別にいじめっ子じゃ無いですよ」


「アインス、人は相手をいじめるつもりが無くても傷付けてしまう事があるんだ」


「そ、そうなんだぁ...」


 コルチカムの過去にどんな出来事があったのかは知らないが、何かあったのだろうと思い、相槌を打っておいた。


「まぁ庭で遊ぶくらいなら危険もないだろう」


「一体どんな子なのか気になるわねぇ」


「わざわざ来たりしたいでね?」


「はいはいわかったわかった」


(なんか勘違いしている気がるけど

...まぁ良いか)


 この時サルビア達は"思春期なんだなぁ"と思っていた。

 

 次の日になると、アインスは約束の時間にツヴァイの家に向かった。


「ツヴァイ迎えに来たよ」


「早く行こう!」


「家に行くって言っても庭で遊ぶくらいだからね?」


「うん!」


「アインスにあんまり迷惑かけるんじゃないぞ」


「はーい」


 ツヴァイは軽快な足取りでアインスの後ろをついてきた。


「それでアインスは何処に住んでるの?」


「僕の家は結構大きいからビックリすると思うよ」


「楽しみだなぁ」


 そして徐々に辺境伯家に近づき、門の前に立ち振り返る。


「ようこそ、コンプレプリオスト家へ」


 そこには口をあんぐり開け、驚愕に満ちた顔をしたツヴァイがいた。


「アインスって辺境伯だったの⁉︎」


「まだ辺境伯では無いけどその後継人では有るね」


「すごーい」


 やはり子供にはまだ辺境伯がどれくらいの物なのかわからないようで、ただ家の大きさを見て言っているようだった。


「今回は辺境伯としてじゃなくてただのアインスとしてだから、あんまり豪華なおもてなしは無いよ?」


「僕は遊べればなんでもいいよ!」


 すると丁度そこにナズナが来た。


「あ、アインス様例のお友達ですか?」


「そうだよこっちは気にしなくて良いからね」


「奥様はああ言ってましたけど多分お菓子くらいなら出せますよ?」


「お菓子⁉︎」


 やはり異世界と言うのは例に漏れず砂糖が高級品になっているらしい。こう言う時は貴族の子供で良かったと思うアインスだった。


「じゃあちょっとしたら声をかけるよ」


「かしこまりました」


 こうして休憩の予約をしながらいつもの庭に辿り着く。


「さて、ここが僕がいつも遊んでいる場所だよ」


「おー」


 そこには中央ら辺が少し削れた岩と大きく枝を広げ、木陰を作っている常葉樹があった。


「アインスはいつもここで何をしてるの?」


「いろんな事をしてるよ、例えば本を読んだりね」


 そう言って魔法書を見せる。これは魔法本とは違い、現在発見されている魔法がたくさん書かれている辞書の様な物だ。


「アインスは勉強熱心だね!」


「もしもの時に自分だけじゃなくて周りの人も守れる様にならないとね」


「へー因みにどんな事をしてるの?」


「よくぞ聞いてくれた!僕の努力の成果を見せようじゃないか!」


 そう言ってアインスは前よりも威力や継続時間の上がった生活級魔法と、覚えたての凡庸級魔法を出した。

 アインスはつい最近やっと凡庸級魔法をほぼ全て使える様になり、体内の魔力の使い方も分かりつつあった。

 そのおかげで魔力の変換効率を高くなったり、体内に保有する魔力が増えたりした。


「アインスはもう魔法が使えるの⁉︎」


「凄いだろ?全部独学で練習してここまできたんだ!」


 本来貴族であるアインスも魔法については専門の家庭教師が"10歳になった後で"教える筈なのだがアインスは完全に独学でフライングをしていた。


「僕もできる様になってみたいなぁ」


「自分で調べたりはしなかったの?」


「うちには本なんてないし教えてくれる人も居ないんだよね」


 そう、これがこの世界で"魔法があまり普及していない"理由である。普通は魔法コントロールの感覚を掴むにはコツがいる為、誰かから教えてもらう必要があるのだ。


「なら僕が教えてあげるから一緒に練習しようよ」


「良いの⁉︎やったー!」


 アインスにも遂に練習仲間が出来、モチベーションが更に上がった。

 その後アインスとツヴァイは、広い辺境伯家の庭を存分に走り回ってから、休憩に入った。


「このクッキー美味しい!」


「そのクッキーはハニ蜜とかイチゴベリーが入ってるから甘くて美味しいんだよね」


 アインス達が今食べているのはナズナが用意してくれたクッキーだった。


(お菓子作りが好きで可愛いとか将来有望だな)


「そのクッキーは砂糖を使っていないので、町で売っている材料からでも作れるんです」


 しかし作成に必要な調理スキルが高い為、一般家庭ではそう簡単に手に入らないのだった。

 そしてそろそろ休憩を切り止めようとした時、ツヴァイから声がかけられた。


「アインス!この次は何をするの?」


「そうだなぁ...」


 その時アインスは丁度、ツヴァイと午後何をするか考えていた。

女子の作ったクッキー...僕も食べたいです...


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