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神縁の申し子はその目で何を見る  作者: ボンディー
第一部第一章地球編
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第一話【茶封筒の中身は】

こちら完全に筆者の自己満足小説となっておりますゆえ、次話がいつ出るか分かりません(筆者自身も)それでも宜しければ、お楽しみください。( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

 現在主人公である五十嵐一(いがらし はじめ)はとある学園内のジメジメした地下室で、フードを深く被った怪しい男ととある取引をしていた。


「なぁ、本当にこれでデザートの苺半分分けてくれるんだよな?」


「別にこんな事しなくてもいつもあげてるだろ?」


「馬鹿か!こういうのは雰囲気だよ雰囲気!もう一回最初から行くぞ」


 怪しげな人物からお叱りお受けたので、早く終わらせる為にも仕切り直しをする。


「なあ本当にこれでデザートの苺七割分けてくれるんだよな?」


「なんか最初より増えてね?」


「気のせいだよ、そんなことよりどうなんだよ」


(まあいいか、元々俺苺苦手だからいくら取られても困らないし、問題は俺の欲しい情報をこいつがしっかりと持ってきてるかどうかだ)


「そう言うお前はしっかり情報持ってきたのかよ」


「あぁ、俺が今覗ける限りの情報だがな」


 そう言って一つの茶封筒を差し出してきた、軽く中身を確認してから返事をする。


「OK交渉成立だ」


「ふふふふふhahahaha!」


「うわ!なんだよ気持ち悪いなあ」


「いやなんかすごい悪いことしてるみたいで背徳感がさぁ」


「まぁ確かにグレーゾーンではあるな」


「うひひぃ」


 と絶妙に気持ち悪い親友を尻目に、一人で淡々と帰路についt「ちょっ、待ってよ〜」……

 仲良く二人で帰路に着いた主人公(はじめ)だった。


 それからくだらないことを話しつつ20分弱で(はじめ)達の学生寮、国立桜木高等学園第五男子学生寮に到着した。ちなみに学生寮の部屋にはいくつか種類があり、1〜3人部屋がアンケートで選べるようになっている、第五学生寮は三人部屋が主に用意されている。


「よし着いたな、皆んなにはこの件喋るなよ?」


 (はじめ)は茶封筒を見せながら共犯者兼ルームメイトである(しゅん)に釘を刺した。


「あぁ任せろ、演技は得意だからな!」


 そう言って親指を立てて見せる彼は、中学時代に演劇部部長をしており、実際に演技もうまいのだが……


「た、ただいまぁ!いやぁ今日も一日ツカレタナァ!」


 良くも悪くも嘘がつけないのだった。そしてこの部屋は三人部屋、当然その怪しさ満点の挨拶を耳にする相手もいるわけで……


「おう!怪しさがカンストした迅!おかえりだ!」


「いや、部屋で上裸に筋トレしてる大智ほどじゃねぇよ!」


(...まぁ、大智は基本脳筋だから迅が自分から喋らない限り知られないだろ)


 という(はじめ)の想像通り、気づいた時には既に筋トレを再開していた。隣の迅が“大丈夫だったろ?”と言わんばかりにウィンクしてきたが(はじめ)は不安が募るばかりである。


 (はじめ)は“くれぐれも自分から話すなよ?”と小声で釘をさしてから机に向かい、封筒を机の引き出しに入れた。時計に目をやると既に午後の6時を指している。


(明日は授業あるしやることやって寝るか)


 ルームメイト達と賑やかな晩飯を食べ、風呂にも入り、歯も磨いて、今すぐにでも寝れる状態になった時には皆んな寝静まっていた。


(……封筒見てみるか)


 この封筒は(はじめ)が親友にわざわざ無理を言って手に入れた情報が入っている。どうしてもその情報が気になったため、(はじめ)は封筒の中の書類を見ることにした。


 (はじめ)達が通っている国立桜木高等学校は特殊な学園であり、学園内の全ての情報を管理しているコンピュータがある。そしてそのコンピュータは条件を満たした者だけが見ることを許されていると噂されている。

 実際迅はあんな感じでも一応生徒会長で優等生な為、コンピュータを覗く事が出来たのである。


(まぁ流石の迅でも他人にその情報を渡した事がバレたらやばいだろうけどな)


 そんな友達思いな親友のことを思いながら封筒を手に取る。そこまで危ない橋を渡って得たかった情報とは、主にこの学校の目的や自分の情報、もっと言うと家族についてだ。

 どういうことかと言うと、なぜか家族の記憶に関することだけが、すっぽり抜け落ちているのだ。確かに家族が居たという記憶自体はあるのにも関わらず、詳しい人相などが全く思い出せない。原因は中学卒業直後の交通事故による記憶障害と言われているが、中学からの友達のことは覚えていて、親のことだけをすっぽり忘れてしまうのはあまりにも不可解だ。


(さっさと見て寝るか)


 自分自身では、“親になんらかのトラウマがあったのでは?”程度にしか思っていないので軽い気持ちで封筒の封を切り、自分の情報と学園の情報を見た。






五十嵐一(いがらしはじめ)

 平凡、特徴なし、事なかれ主義で友達は多い方

 たまに感情的になる。

 中学時代にひどいーーーを受けたが、次の日ケロッとした顔で登校してくるほどのーー力

  ※ーー値が常人の数値をはるかに上回る第一ーー候補生


•周囲の環境:中学からの友達の五人組(足立迅、佐藤大智、井上紗希、白石桃)で主に生活している。友達は第二ーー候補に入っている。

  第一候補生には劣るが、比較的わかりやすいギフトを所持しているため成長が速い


※候補生はーー適正能力が高くーー有力候補である。

その適性が最も高いと見られている第一候補生は現在3人である。


 〈家族構成〉


 ~_ー〜「<『“〒”⬜︎■◽︎▪︎⬛️◾︎◻︎⬛︎£]=٩*‘.,」๑—


ーーーーーー< ERROR CODE 37564 >ーーーーー


この情報にはSECRET 001が関わっているため開示できません。

開示するには level9 以上の管理権限が必要です。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



<学園>

 学園は桜木町中心部にあり、完全に街の中に溶け込んでいる。

 

•国立桜木高等学園:全寮制で多くの生徒が暮らす。その多くは推薦による入学だという


ーー以降level7ーー


•国際異常児収容機関:すべての生徒が何かしらの特徴(ギフト)を所持、生徒は普通に暮らしている。完全推薦制、すべての生徒がーーの監視下に置かれている。

 その理念は、各生徒に対する一般常識の教育、またはーーとしての教育がある。 


ーー以上level7ーー


 上記情報を不適正levelの生徒が閲覧する事を固く禁ずる。 





「……………」


 (どうしよう、最初はただ罵倒されてるだけかと思ったら後半ものすごく見てはいけないものを見てしまっている気がする。

いや、めちゃめちゃエグい情報満載なんだけど!

 これ絶対俺が知っちゃいけない情報じゃん、そらぁ迅もキモい反応するわ。

 グレーゾーンどころか真っ黒だわ!なんならレッドゾーンだわ!)


「………」


 粗方興奮し終えた(はじめ)は落ち着きを取り戻した。


 (よし、取り敢えず落ち着いて読み進めていこう)


 大雑把に書類に目を通し読んでからその書類を封筒に押し込んだ。頭の処理が追いつかなかったため、(はじめ)は考えるのをやめたのだった。


(やべぇ、これどうやって処分しよう)


 さらに出て来た新たな悩みにも目を逸らしながら、逃げるように寝たのだった。
















 いよいよ、そろそろ、とうとうきたよ♪

 

 でばんがきたよ♪ でばんがきたよ♪


 せかいがうごくよ残酷に〜♪


というわけで、あまり他人に興味のない主人公と一風変わった学園でした。異世界転生はまだしません、おそらく次かその次あたりでころっと◯んでくれるので、それまでは学園の設定を目に焼き付けておいてくださいw

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