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何も無い日

作者: みぐま

 今日は特にすることも無いので、気まぐれに散歩に出掛けることにした。


 玄関をくぐると、纏わりつくような熱気が僕を歓迎した。

 ああ、気持ち悪い。


「こんな昼間に外出るもんじゃねえな…」


 まだ夏は始まったばかりだというのにこの暑さだ。これからもっと熱くなるだろうことを想像して、僕はうんざりとした気分で太陽を睨んだ。


 町中を行く人の数は少ない。

 天気予報でも真夏日だとか言っていたし、こんな日に外に出るのはよほど計画性が無い奴かアホくらいなんだろうな、と自嘲しながら人気の少ない道を歩いていく。


 そう、散歩とは言ったが、散歩はついでだ。

 冷蔵庫の中身が尽きたため、その買い出しである。


 スーパーに入ると、外とは打って変わって涼しさが僕の体を包んだ。

 あまりの温度差に一つくしゃみをしてから、俺は買い物かごを手にし、食材を物色し始めた。


「……にしても、どうしてこうも夏の日のスーパーは寒いぐらいの温度設定なのかね」


 手を擦り合わせながらそんな独り言を漏らす。


「今日は……そうだな、冷やし中華にでもするか」


 インスタントの冷やし中華を買い物かごに入れる。


 かごの中には卵とか肉とかミンチとか、そんなありふれた品が入っていた。まあ僕が入れたのだが。


「あ、エコバッグ忘れた」


 レジに並ぶ直前にそんなことに気付いた。

 まあレジ袋買えばいいかな。




「ありがとーごさいましたー」


 会計を手短に済ませて店から出ると、入った時とは逆に、暑苦しいまでの熱量に見舞われた。

 軽くめまいを覚えながら、僕は自身の失敗に気付いた。


「………近いからって歩いてくること無かったな。自転車の方が楽だったわ。暑くないし、速いし」


 まあ、この場に自転車はないので徒歩で帰る。


 時計を見れば、時刻は既に正午を回っていた。


 あたりを見回せば、チラホラと人が増えてきていた。家族が少し多いように感じる。

 日曜日だから外食に行く人も多いのだろう。


「さて、僕も帰って冷やし中華を食べますかね」


 そんなことを呟きながら、僕は自宅へとのんびりと歩いていくのだった。

あ、久々にやっと書けたけど、書ける量は減ってますね。虚無。

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