トイレ
「あ、あの…」
突然、アリシアが顔を真っ赤にしてモジモジしながら聞いてきた。
「どうした?」
「えっと…その…」
「分からないことが有るなら遠慮なく言ってくれ。」
俺がそう言うと、アリシアは意を決して言ってきた。
「…おしっこ。///」
「あっ…」
どうやら食べたことで排泄が促されたらしい。
ここで漏らされるのもアレだし、そんなプレイは期待していない。さっさと案内することにする。
「こっちだ。」
「は、はい。」
俺はトイレへとアリシアを案内することにした。
「トイレの使い方は…分かんないよな。」
「はい…」
男と女でトイレの使い方って基本一緒だよな?
「まず最初にこの蓋を上げてから、便座に座って用を済ませるんだ。
終わったら此処のボタンを押すとお尻、こっちは女性器の場所を洗浄してくれるから、後は此処に有る紙で拭くと良い。
拭いた後はそのまま便器内に捨てて、後は此処のレバーを捻ることで水が出て綺麗にしてくれるから。」
「え? 紙なんかで拭くんですか? 葉っぱじゃ無くて?」
「葉っぱって…まあいい、それはトイレ専用の紙だからな。気にしないで使ってくれ。」
「は、はい。」
流石に用を足す所を見る訳にも行かないので、俺はトイレから出て扉を閉めた。
しばらくして…
「うひゃひゃひゃひゃ~!!」
何やら楽しそうな(?)声が聞えたが聞かないことにした。
・・・・
「ふぅ~」
アリシアがトイレから出てきた。
「何か凄かったです…」
「そ、そうか。」
ほんのりと肌を上気させたアリシアがそこに居たが、きっと俺には分からない何がが有ったのだろう。うん。
「さて、今日はもう遅いし、続きは明日話すとするか。」
「はい。」
「それじゃ寝るか…ってしまった! 俺一人だったから布団が1つしか無いんだったっけ。
アリシアの分はどうすっかな。」
「え? 私はその辺で雑魚寝させて頂ければ大丈夫ですよ? いつも路上の片隅で寝てますし、屋根が有るだけでもありがたいです。」
「俺が気にするんだよ! まだそれほど寒くはないとは言え、女の子を床で寝かせて俺一人で布団に入るのは耐えられないんだよ!」
「は、はぁ…」
「まあいい、アリシアはこの布団を使ってベットで寝てくれ、俺はソファーでバスタオルを使うから。」
「いえ、この家の主様を差し置いて、私が使う訳には…あれ? そう言えば、主様って何て呼べば良いんでしょうか?」
「今更!? あーでも名前言ってなかったな、俺の名前は良和だ。」
「ヨシカズ様。」
「様は要らん。だいたい俺だってアリシアって呼び捨てで言ってたし、良和で良いよ。」
「じゃ、じゃあ、ヨシカズさんにしますね。」
「ああ、それで良い。」
「では、ヨシカズさんが布団を使って下さい。私が向こうで寝ますから。」
「…まあいいか。明日、アリシアの布団を買うから、今日は我慢してくれ。」
「はい。」
お互いゴロリと横になり、眠るのだった。