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ゲームセンター

少女はゲームセンターへ行きました。


少女フィユはゲームセンターにいました。

来たことあると言われれば来たことある、来たことないと言われれば来たことない、そんなゲームセンターです。フィユはそのゲームセンターでRPGのゲームをしていました。このゲームをフィユはよく知っています。なぜなら、以前どこかのパソコンで誰かと一緒に同じゲームした記憶があるからです。もっとも、その時は無料だった気がしましたが、フィユはあまり物事を深く考えない性格なので、そのままゲームを続けます。


100円を入れて、プレイ時間を過ぎると画面にお金を請求されるその繰り返し。しばらくして、フィユは100円が無くなってしまったので両替をしようとしました。そして、ゲームセンターのどこかに両替機があるとフィユは考えました。


歩いて、歩いて、焼却炉の下に落下しました。

焼却炉の下には秘密結社がありました。壁も床も天井も真っ白な地下の秘密の部屋。フィユは秘密結社なので、人に見つかったら殺されると思い天井を歩くことにしました。てくてく歩いていると、ゲームのように釜や斧が飛んで来たり早押しクイズがはじまったりしましたが、フィユは死にたくないので次々とクリアをしていきました。なんとか秘密結社を脱出して1000円札を両替することに成功です。


フィユはまた、ゲームセンターで先ほどと同じゲームを始めます。しかしたった10枚の100円はすぐに無くなってしまいました。フィユは100円が無くなったので再び両替をしに秘密結社へ。2回目なので秘密結社のトラップは難なくクリアでき、2回目なのでおまけのクリア報酬として、秘密結社から愛らしいドレスを手に入れました。フィユは可愛い服が好きなのでそれに着替え、嬉しそうにしていたが、途中でドレスは燃え尽きてしまいました。


フィユは寒いので全裸でプルプルします。しゃがみこみます。そこに、黒兎が声をかけてきました。黒兎はスーツを着ていて、話によると会社の飲み会の帰りのようです。黒兎。黒兎。黒兎。黒兎。フィユが黒兎に抱きつきます。抱きつけば、黒兎はタオル2枚を使いおしゃれな冬服を生み出しました。それをフィユに着せます。黒兎はフィユに「今から楽園に行くよ」と言いました。フィユは黒兎について行きました。


今日の楽園での黒兎の任務は吸血鬼狩り。吸血鬼を殺すのです。吸血鬼の見分け方は「吸血鬼ソング」を歌うかどうかです。

最近、楽園ではパレードや舞台を演じるダンサーたちが減っています。楽園のダンサーにはチームがいくつかあります。中でも、チーム1はトップの優秀な人だけのチームです。

このチーム1のメンバーであるハサミ男は、綺麗なダンスが出来ない人を見ると、脳に障害があると判断して、治療と称してハサミで脳を切り刻んできます。ハサミ男が、みんなの脳を切り刻んだせいで、今は楽園には生き残りがチーム1のメンバーしかいません。

しかし、ハサミ男はチーム1のメンバーに対しても、美しくないダンスだと思えば脳を切り刻みます。

今も、綺麗な女性が、少しタイミングを間違えただけでハサミ男に脳を切り刻まれています。


フィユはハサミ男を吸血鬼だと思いました。

ハサミ男が脳を切り刻みながら「吸血鬼ソング」を歌っていたからです。フィユは吸血鬼を殺すのは初めてだが頑張りました。ひたすら殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る。なかなかハサミ男は倒れないので、結局黒兎をフィユは呼びました。黒兎はハサミ男をハサミで切り刻み殺しました。楽しそうに「吸血鬼ソング」を歌いながら。


ハサミ男を殺した後、フィユと黒兎は楽園のジェットコースターに乗ります。びゅんびゅんジェットコースターは進みます。進みながら、吸血鬼を探します。見つけた。ジェットコースターが地面に着地します。フィユは「吸血鬼ソング」を歌っている5メートルの大男を殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る。大男はなかなか倒れないので、結局黒兎にフィユはお願いしました。黒兎は大男の口にたくさんのカードを詰め込み、窒息死させました。


フィユと黒兎は次は楽園のウォータースライダーに乗ります。水がばしゃっとフィユと黒兎に降りかかります。ウォータースライダーはびゅんびゅん進みました。楽園の裏側まで。楽園の裏側では、人々が馬を殺して馬の中に蛆虫を満タンに入れていました。楽園の生物はみんな中身は蛆虫です。


「気持ち悪い」


フィユが言いました。


「知りさえしなければみんな平気なんだよ」


黒兎はそう答えました。



「ゲームセンター」おわり


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