ご飯
「そろそろ、晩ご飯にいたしましょう」
高崎さんの一言で、配膳が始まったのだが。
その内容に少し、面食らった。
何、この料理。
美味しそうでは有るのだが、料理名がさっぱりわからない。
「おい。高崎またなのか」
先輩の口調から、これが初めてでは無い事が解る。
「いいじゃないですか。今回はシンガポールですよ」
「いや。彼が居るのだからそこは和食でいいだろう」
えっどういう事。
「あぁ。高崎の趣味は料理でな。たまにこんな風に海外料理を勝手に作るんだ」
理解できていない事に気づいた先輩が説明してくれた。
「けど、良いじゃないですか。楽しいですし」
「いや。確かに悪い事ではないんだが、物によっては癖が強い食べ物とかも平気で作るからな」
「な、なるほど」
つまり、美味しく食べれるか食べれないかは好み次第という事だろう。
緊張してきた。
「今回のは大丈夫ですよ。ハイナンジーファンとラクサです」
多分と言うのが怖い。
ハイナンジーファンはご飯と鶏肉が盛り付けられていていて、ラクサはエスニックの匂いがする麺だ。
どちらも食べたことが無い。
「確かにな。これならば大丈夫だろう」
えっ、先輩は知っているの。
「あらあら。もしかして初めてですか」
僕の不安に気づいたのか高崎さんは嬉しそうにしている。
「あの、なんでそんなに嬉しそうなんですか」
「そうですね。初体験の切っ掛けになった事が嬉しいのです」
「そうなんですか」
「はい。メイドですから」
今の話にメイドは関係あったのだろうか。
「まぁ。それはともかく早く配膳を済ませて食べようか」
「そういたしましょう」
その後、皆でテキパキと配膳を済ます。
☆
「「「いただきます」」」
料理を食べてみる。
「美味しい」
料理は僕の口に合った。
ただ、ショクレポの要に表現は出来ないが。
ただただ、美味しかった。
「それは良かったです」
「まぁ、日本でもそれなりに有名な料理だからな」
「あらあら。ではもっとマイナーな料理に挑戦しませんと」
「それはやめてくれ」
久々のにぎやかな食事になった気がした。
お読みいただきありがとうございました。
最近少しネタ切れ気味でマンネリ化してるかもしれませんが、おつきあいください。




