表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
自由の国フリーティア
99/1718

#94 恋火の妖術と魚醤の奇跡

恋火の妖術を見させてもらおう。


「恋火の妖術はどんなのだ?」


「え…えと。見たいですか?」


「魔力を使い過ぎるとかならダメだがどうだ?」


「だ、大丈夫です!」


おや?倒れるスキルと思ったが違うのか…そういえば10では負担が強いのは覚えてないか。それなら見せて貰おうかな?しかし恋火が妙に恥ずかしがっている。恥ずかしいスキルなのか?妖術と聞いて恥ずかしいイメージがわかないが…


「それじゃあ、お願いしていいか?」


「は、はい! そ、それでは行きます! 変化へんげ!」


何!?変化へんげだと!?


恋火が白い煙に包まれる。おぉ!忍者みたいだな。だが変化へんげということは何に変化へんげしたんだろ?俺は何も指示していないが…


煙が晴れ、そこには一人の男がいた。うん。凄い見覚えがあるね。当たり前だ。だって、恋火が変化へんげしたのは俺だったのだ。因みに完全に同じではない。狐耳に尻尾ある。


想像して欲しい。自分の狐耳、尻尾がある姿を目の前で見せられた衝撃を…はっきり言おう…気色悪い。なんだ?この新手の嫌がらせ。


「ど、どうですか?」


恋火が聞いてくる。注意、俺の声です。


無駄に再現度高いな!?狐耳姿の自分に上目遣いで自分の声で言われるこの気色悪さ…半端ないぞ。


だがこの変化へんげ。リリーたちは絶賛した。


「凄くいいよ! 恋火ちゃん! 可愛い!」


リリーよ。可愛いは男に対して誉め言葉じゃないぞ。


「こ、これは! …ありですね」


イオンよ。どこがありだと言うんだ?


「ありですね。素晴らしいです」


セチアよ。お前もか!どこが素晴らしいんだ!


「えへへ。タクトお兄ちゃんはどうですか?」


注意、俺の声で照れてます。お兄ちゃんとか言ってます。アウトだ。デッドボールだ。このままじゃ気色悪い自分の姿に俺はどうにかなりそうだ。早く解除させよう。


「あぁ。よく変化へんげ出来てるよ。とりあえず元に戻ってくれるか?」


「はい!」


「「「えぇー」」」


恋火は素直に頷くが他の三人は不満げだ…ほほぅ。そうかそうか。俺の邪魔をしますか。


「三人はご飯抜きな」


「「「えぇ!?」」」


リリーたちが慌てる。今日は魚醤を使った料理を作るつもりだ。ここに来る前にイワナとじゃがいもを買っている。リリーたちはそれを知っているから慌てているのだ。俺の召喚獣たちに共通しているがご飯を楽しみにしていること。それ故にご飯抜き宣言は効果絶大だ。


「わ、私は元に戻ったほうがいいと思いますよ」


イオンがあっさり手のひらを返す。


「ず、ずるい! イオンちゃん! リリーもそう思うよ」


「もちろん。私もそう思います」


リリーとセチアも慌てて、手のひらを返す。全く…


恋火が元に戻る。これでやっと地獄は終わったか…だがいい聞かせないとな。


「俺の許可なく俺に変化へんげするのは禁止な」


「わ、わかりました! タクトお兄ちゃん」


俺の言葉に残念そうな顔をする三人。俺が視線を向ける。何か文句あるか?


俺の視線を受けて、三人同時首を振る。全くこいつらは…何考えているのやらだ。しかしこの時俺は気づいていなかった。妖術スキルを育てるには変化へんげを使わなければならない事実に。



酷い事件があったが、無事にトレントの森に到着した。ここで編成を変えるため、コノハとゲイル、アラネアを呼び出す。変えるのはリリーとイオン、ひよりだ。リリーとイオンは恐らくハチと相性が悪い。ひよりは森との相性が良くないからだ。


だが、変える前にお待ちかねの料理タイムだ。まずはウサギ肉を下処理して、薄くスライスする。そしてフライパンで炒めていき、魚醤で味付けする。出来上がったのはこちら!


ウサギ肉の魚醤焼き肉:レア4 料理 品質D

効果:満腹度40%回復、攻撃力1時間アップ(中)、俊敏性1時間アップ(中)

ウサギ肉を魚醤で味付し、焼いた肉料理。

ウサギ肉の效果と味、魚醤の效果と味が一体となっており、大変美味しい。


効果が多い!?やはり魚醤は偉大だった。リリーが恐る恐る食べると目を見開く。


「おーいーしーいー!」


森の手前で叫ぶリリー。そして慌てて食べ始める。こらこら。恋火とゲイル、アラネアが困ってるだろ。あ、イオンに怒られた。当然だね。皆の分まで食べたらダメです。


さて、次の料理はイワナを使う。手早く下処理してイワナを塩焼きにする。最後に魚醤をかけて完成。出来上がったのはこちら。


イワナの塩焼き:レア4 料理 品質D

効果:満腹度40%回復、俊敏性2時間アップ(中)

イワナを塩焼きにして、魚醤を加えた魚料理。

イワナの塩焼きの味と魚醤の味が合わさり大変美味しい。


初めて2時間効果が出たな。これはイオンに渡す。するとコノハがイオンの元へ行くとイオンは少しコノハに上げている。うんうん。いい絵だ。


そして最後はじゃがいも。皮を剥き、輪切りする。フライパンに乗せ、魚醤をかけて、こんがり焼いていく。出来上がったのはこちら。


じゃがいもの魚醤焼き:レア4 料理 品質D

効果:満腹度30%回復、魔力1時間アップ(中)、俊敏性1時間アップ(中)

じゃがいもを魚醤で味付し、焼いたじゃがいも料理。

じゃがいもの食感と味に魚醤の味が加わり、大変美味しい。


こちらはセチア用だ。セチアも魚醤の美味しさを一瞬で認めた。


どやぁ。魚醤は偉大だろう?そしてその偉大な魚醤は奇跡を起こした。ヒント、ご飯を食べているここはフィールドです。


ヒントになっていないな。というわけでいつもの如く、こちらを見るモンスターが現れる!


シープ


召喚しようと思っていたのが来た。ありがとう魚醤。君の奇跡は無駄にしないぜ!


というわけで餌付けチャレンジに挑戦する。さて、シープのお目当ては何かな?シープは迷わずじゃがいもへ…草食動物だもんね。


とりあえずそれを進呈。ふっふっふっ。じゃがいもは買いだめしてあるのだよ。


というわけで無事に餌付け成功。だが買い溜めしたものは全滅。リキュールもそうだったが、ここら辺の草食動物は一筋縄ではいかないな。とりあえず名前をつけないとな。


シープはどうするかな。パッと浮かぶのは羊雲、牡羊座、モコモコだが…アリエスは危なそうなんだよな…星の名前は前にやったし…うーん、モコモコ…モコモコ…ロコモコ?俺の中で名前が決まった。


名前 ロコモコ シープLv1


生命力 20

魔力  1

筋力  1

防御力 10

俊敏性 10

器用値 1


スキル


体当たりLv1 危険察知Lv1 逃げ足Lv1 育毛Lv1 採乳Lv1


ロコモコはハワイの名産料理だ。ハワイアン料理店で食べたがとても美味しかった。大人になったら、本場のロコモコを食べたいものだ。


ロコモコの能力だが偏り過ぎている。そしてあの逃げ足の速さはスキルのせいか。だが逃げ足より、育毛、採乳に目が行く。育毛は恐らくウールを手に入れることが出来るスキルだろう。そして採乳も羊乳を手に入れることが出来るスキルと思われる。ようやく乳だ。羊乳はチーズで有名だ。別に飲んでもいいのだが牛のほうが量が取れるからあまり生で飲まれることはない。だが取れたら生でも飲んでみたいものだ。


因みに触ってみると期待通りのモコモコだった。俺がモコモコを堪能しているとリリーたちも参加して心を奪われた。今まで白夜を枕に寝ていたがロコモコにチェンジになるな…


さて、ロコモコが仲間になったので、俺の餌付けスキルがレベルアップしたわけだが、メンバーをどうするか…ここはゲイルを抜いて挑もう。ロコモコは避難させておけば大丈夫だろう。


一応保険でレギオン召喚の準備をするか…ではハニービー狩りに行こう。


名前 タクト 中級召喚師Lv4


生命力 38

魔力  76

筋力  28

防御力 18

俊敏性 24

器用値 55


スキル


格闘Lv1 蹴り技Lv12 杖Lv15 片手剣Lv6 投擲Lv1 召喚魔術Lv19 

錬金Lv9 採掘Lv12 伐採Lv10 解体Lv15 鑑定Lv9 識別Lv15 

風魔法Lv19 火魔法Lv19 土魔法Lv18 水魔法Lv19 闇魔法Lv18 

光魔法Lv22 雷魔法Lv15 爆魔法Lv15 木魔法Lv15 氷魔法Lv15 

時空魔法Lv13 読書Lv5 料理Lv19 餌付けLv5→Lv6 釣りLv5 シンクロLv2


シープ餌付け回でした。ロコモコは生産よりの召喚獣です。戦闘は苦手ですが生産能力はずば抜けています。レベル上げが大変なキャラですが、それだけの価値がある召喚獣となります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
[一言] >初めて2時間効果が出たな。 「#77 野菜と海魚とウサギ肉」にて、すでに2時間効果ある料理作ってますよ。
[一言] ヘイトを溜めさせて、ひたすら逃げるように指示すれば回避盾としてワンチャン?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ