#902 スパルタ魔法訓練と狼王狩り
聖域の島で生産活動をして、またゴフェルの木をゲット。これで他のみんなにも魔導書を作れるな。今はとにかく魔法の訓練を優先しよう。最初に選んだメンバーはセチア、リビナ、ルーナ、ミール、リオーネだ。
「戦いが近いから今から魔法訓練をする。特にリオーネは頑張るように」
「きゅ、きゅ?」
「そう。君だ」
リオーネが自分を指を指して聞いてきたので、与えてあげると耳が下がる。更にセチアたちがリオーネに追い打ちをかけた。
「タクトがわざわざ名指しするなんて…今回の魔法訓練はやばい気がする」
「はい。今までより激しい気がします」
「きゅー!」
リオーネがセチアとミールに助けを求めた。
「リオーネは魔法を使えるようになると今より物凄く強くなると思いますから頑張ってください」
「私たちも一緒に頑張りますから」
「きゅー! きゅきゅ!」
味方がいないと悟ったリオーネは頭を抱えて叫ぶとシャドーボクシングを始めた。やけになったな。そんなわけで訓練を開始する。訓練相手に選んだのはメックルカルヴィ。魔法訓練の的、いやいい練習相手だ。
俺が引き付けて、みんなが魔法攻撃をする。そこで俺は心眼の効果を実感することとなった。相手の攻撃や動き、魔力や気の高さまで目で見なくてもわかるようになり、確定回避を十回出来ることを確認した。これは強い。
正直通常攻撃は当たる気がしないレベルだ。未来予知系のスキルを持っているリリーたちはこのスキルに苦戦するだろうな。何せ未来を読んで攻撃してもその攻撃が心眼でばれたら、未来が変わってしまうことになるのだから。
そんなことを考えているとリビナたちの魔力が無くなり、リオーネには俺がエントラストを使い、魔力を回復させる。ここからはセチアが加わり、リオーネの魔力が無くなったところで最後はセチアがメックルカルヴィに止めを刺した。
『セチアの闇魔法のレベルが20に到達しました。闇魔法【チャーム】、【ダークナイト】を取得しました』
『セチアの爆魔法のレベルが35に到達しました。爆魔法【チェーンエクスプロージョン】、【ディメンションボム】を取得しました
『ミールの風魔法のレベルが30に到達しました。風魔法【ダストデビル】、【フライ】を取得しました』
『ミールの風魔法が疾魔法に進化しました。疾魔法【ソニックブーム】、【スーパーセル】を取得しました』
『ミールの土魔法のレベルが30に到達しました。土魔法【アースクェイク】、【レジストストーン】を取得しました』
『ミールの土魔法が地魔法に進化しました。地魔法【メテオ】、【シンクホール】を取得しました』
『リオーネの風魔法のレベルが10に到達しました。風魔法【フウァールウインド】、【アトモスフィア】を取得しました』
『リオーネの火魔法のレベルが10に到達しました。火魔法【ファイヤーシャワー】、【バースト】を取得しました』
『リオーネの土魔法のレベルが10に到達しました。土魔法【トレマー】、【アースウォール】を取得しました』
『リオーネの水魔法のレベルが5に到達しました。水魔法【ミスト】、【エレメントアクア】を取得しました』
『リオーネの水魔法のレベルが10に到達しました。水魔法【ウォーターカッター】、【スプラッシュ】を取得しました』
『リオーネの闇魔法のレベルが10に到達しました。闇魔法【スリープ】、【イリュージョン】を取得しました』
そしてみんなの魔力をポーションで回復させて、訓練を再開。これをリビナのきりがいいところまで続けるために俺はあまり使って来なかった暗黒魔法のマジックドレインをスキル上げのために遅延魔法で使う事にした。これで魔力を回復からエントラストをすれば効率アップだと思っていたら、問題発生。
魔力が無くなったメックルカルヴィが通常攻撃してきたのだ。メックルカルヴィよ、普通の攻撃が出来たんだ。かなり大きなメックルカルヴィの通常攻撃は危険と判断して一気に仕留めることになってしまった。インフォがこちら。
『リビナの闇魔法のレベルが30に到達しました。闇魔法【シャドールーム】、【ダークレイ】を取得しました』
『リビナの闇魔法が暗黒魔法に進化しました。暗黒魔法【ナイトメア】、【カース】を取得しました』
『リビナの雷魔法のレベルが35に到達しました。雷魔法【マグネットサークル】、【サンダーヴォルティックス】を取得しました』
『リビナの爆魔法のレベルが35に到達しました。爆魔法【チェーンエクスプロージョン】、【ディメンションボム】を取得しました』
『ルーナの木魔法のレベルが35に到達しました。木魔法【シードドレイン】、【シック】を取得しました】
『ミールの水魔法のレベルが30に到達しました。水魔法【ブレスレイン】、【サブマリージ】を取得しました』
『ミールの水魔法が海魔法に進化しました。海魔法【カーレントラピッズ】、【ウォーターワールド】を取得しました』
ここでメンバーを変える。リオーネはそのままでセフォネ、アリナ、ヒクス、ストラ。アリナはリオーネと同じくらいやばくて、実はヒクスとストラも魔法のレベルが低いので、選んだ。そして訓練を再開する。
今回の止め役は俺がした。俺も魔法の訓練はしないとね。リオーネがギブアップしたところで来たインフォがこちら。
『神聖魔法のレベルが30に到達しました。神聖魔法【リヴァイブ】、【ジャッジメント】を取得しました』
『セフォネの氷魔法のレベルが35に到達しました。氷魔法【ダイヤモンドダスト】、【ヘイルシャワー】を取得しました』
『アリナの風魔法のレベルが10に到達しました。風魔法【フウァールウインド】、【アトモスフィア】を取得しました』
『ヒクスの雷魔法のレベルが35に到達しました。雷魔法【マグネットサークル】、【サンダーヴォルティックス】を取得しました』
『ストラの雷魔法のレベルが35に到達しました。雷魔法【マグネットサークル】、【サンダーヴォルティックス】を取得しました』
『ストラの風魔法のレベルが30に到達しました。風魔法【ダストデビル】、【フライ】を取得しました』
『ストラの風魔法が疾魔法に進化しました。疾魔法【ソニックブーム】、【スーパーセル】を取得しました』
『リオーネの風魔法のレベルが20に到達しました。風魔法【ウインドウォール】、【ダウンバースト】を取得しました』
『リオーネの火魔法のレベルが20に到達しました。火魔法【ファイヤーウォール】、【ヒートランス】を取得しました』
『リオーネの土魔法のレベルが20に到達しました。土魔法【ボトムレススワンプ】、【デザートストーム】を取得しました』
『リオーネの水魔法のレベルが20に到達しました。水魔法【アクアウォール】、【ウォータープリズン】を取得しました』
『リオーネの光魔法のレベルが20に到達しました。光魔法【エリアヒール】、【ライトシールド】を取得しました』
『リオーネの雷魔法のレベルが15に到達しました。雷魔法【レジストパラライズ】、【ブリッツ】を取得しました』
『リオーネの氷魔法のレベルが15に到達しました。氷魔法【ブリザード】、【レジストフリーズ】を取得しました』
ここでリオーネが倒れた。満腹度が無くなったようだ。
「よく頑張ったな。リオーネ。帰ったらプリンを作ってあげるからな。一度召喚石に戻ってくれ」
「これがみんなが言っていたお兄様の飴と鞭戦法!」
「アリナは続投な」
「なんでなの!?」
「まだまだ魔法のスキルが低いからだよ。ま、時間的に次がラストだ」
最後にセフォネ、リオーネ、ヒクス、ストラの代わり燎刃、コーラル、千影、夕凪を入れて訓練を再開する。ここでメックルカルヴィの天敵が夕凪であることが判明した。そりゃあ、亀に放水しても効くはずないよね。きりがいいところで終了する。とどめは俺の新魔法!
「ジャッジメント!」
天空に魔方陣が出現すると魔方陣からコロニーレーザーが発射され、メックルカルヴィが消し飛んだ。
『アリナの雷魔法のレベルが15に到達しました。雷魔法【レジストパラライズ】、【ブリッツ】を取得しました』
『燎刃の火魔法のレベルが5に到達しました。火魔法【ファイヤーアロー】、【エレメントファイヤー】を取得しました』
『燎刃の火魔法のレベルが10に到達しました。火魔法【ファイヤーシャワー】、【バースト】を取得しました』
『コーラルの火魔法のレベルが30に到達しました。火魔法【レジストヒート】、【ファイヤブラスト】を取得しました』
『コーラルの火魔法が炎魔法に進化しました。炎魔法【トリッドヘル】、【フレイムサークル】を取得しました』
『千影の風魔法のレベルが30に到達しました。風魔法【ダストデビル】、【フライ】を取得しました』
『千影の風魔法が疾魔法に進化しました。疾魔法【ソニックブーム】、【スーパーセル】を取得しました』
『夕凪の雷魔法のレベルが5に到達しました。雷魔法【ショックボルト】、【サンダーブランチ】を取得しました』
ジャッジメントの威力は天撃より高いけど、神撃には届いていない感じだな。いい魔法だ。因みにリヴァイブは自動蘇生魔法。予めかけておくことで死んだ場合、蘇生が発動する。
問題点はこの場合の蘇生は生命力が1であること。更に俺たちはまだ覚えていないが暗黒魔法の中にバフ効果の全解除魔法が存在している。これを使われるとリヴァイブの効果も失われるので、使いどころが難しい魔法だ。それでも回復役が死んだ場合の保険としてはいい魔法という評価をされている。
倒れこんだみんなが言う。
「「「「終わった~!」」」」
やり切った感があるな。
「流石フリーティアの騎士たちから鬼教官と呼ばれているお兄様なの…アリナたちにも全く手加減がなかったの」
「そんなことを言っていたのか。それじゃあ、次は」
「言ってなかった! だから休憩させて欲しいの!」
アリナは必死だな。
「次は魔法の訓練じゃないぞ」
「そうなの?」
「あぁ。次の相手はリュカーオーンだ」
ということでメンバーを全て代える。選んだのはリリー、ファリーダ、ゲイル、クリュス、ハーベラス。俺の武器は近衛でエンゼルファミーユも展開する。
「リリーの武器のためにがんばるぞー!」
誰も返事を返さない。
「なんで誰も言ってくれないの~!」
「なんであたしの方に抱き着いてくるのよ! リリーの枕はタクトでしょう!」
誰がリリーの枕だ。
「だって、タクトがリリーで遊ぶつもりなんだもん」
バレた。無我と心眼でどこまでリリーの突進に対抗できるのか試すつもりだったのだが、天言に読まれたみたいだな。まだまだ修行が足りない。
「だからってあたしの方にくっつかない! ほら」
ファリーダは見事にリリーをあしらった。流石だな。俺は一応リュカーオーンの能力と作戦を説明してから出す。
「それじゃあ、いくぞ」
俺がリュカーオーンを出すとリリーが突撃する。するとリュカーオーンは影に潜った。影潜伏が使えたのか。しかし心眼はリュカーオーンの姿を捉えた。
「飛梅!」
「ガァ!」
飛梅を食らう前にリュカーオーンは影から飛び出して、大剣を振って来た。そして多乱刃が発動する。グレイと優牙が苦戦しただけはあるか。これをゲイルが真っ向から受け止めた。
「ワオーン!」
ここでリュカーオーンはリュカントロポスを召喚した。
「やぁああ!」
「ガァ!」
リリーのレガメファミリアとリュカーオーンの大剣がぶつかり合い、二人の戦闘が始まった。そして俺たちにはリュカントロポスが来るんだが、全員仲良く電磁操作に捕まった。鎧や武器を持っている敵はゲイルの電磁操作からは逃げれない。
そして武器を失い、身動き取れないこいつらは格好の的だ。クリュスとハーベラスが仕留めていく。
その頃、リリーは白熱の戦闘中。リュカーオーンは毛針と暗黒ブレスで攻撃し、リリーの攻撃は餓狼で食べるなどをして、非常に戦闘が上手い印象を受けた。
リリーの光速激突の攻撃は受けて、その後は口から黒炎を出し、リリーがガードしている間にリリーの間合いから外れて、毛針を使う。このようにリリーがしたい戦闘を上手く避けている。恐らくリリーのほうが筋力が高いことが影響しているんだろう。それを今のリリーを相手にして実行出来るこいつは間違いなく強い。
「どうするのかしら? タクト。私が加わると流石に崩れると思うけど」
「リリーが楽しそうにしているし、危なくなったら、入ってくれ」
「わかったわ」
久々に自分と同じタイプの敵とぶつかっているから楽しいんだろうな。リリーの勉強にもなるし、このまま様子を見ることにした。
勝負はリュカーオーンの魔力切れで動いた。チャンスだと思ったリリーは不用意に飛び込むとリュカーオーンの手に捕まってしまう。ファリーダが飛び出そうとしたが俺はそれを止めた。
リュカーオーンがリリーを餓狼で食べようとする。そこをリリーは狙った。
「天光!」
「ガァ!?」
リリーが眩く輝くとリュカーオーンは眩しさでリリーを捕まえていた手を放し、目をさすってしまう。これが決定的な隙となった。
「カラミティカリバー!」
リュカーオーンはカラミティカリバーの直撃を受けて、吹っ飛ぶが踏みとどまった。大したものだよ。しかしリリーはそれを読んでいた。
「竜技! ドラゴンダイブ!」
リュカーオーンの腹に体当たりしたリリーはそのまま、空にリュカーオーンを連れていく。
「天涯両断! やぁああ!」
空で天涯両断を受け止めたリュカーオーンだが、そのまま地面に叩きつけられ、最後はリリーのパワーに負けて、大剣が砕けるとリュカーオーンは斬られて死んだ。
「勝った~!」
リリーが勝鬨を上げるが解体結果は外れ。
「武器を壊したりするからよ」
「リリーのせいじゃないもん! あいつがリリーの攻撃を受け止めたせいだよ!」
凄い言い分だな。因みに武器の破壊が解体結果に影響することはない。
次はリリーに代わってイオンを入れる。ただし戦闘はファリーダに任せてみることにした。俺がリュカーオーンを出すといきなり縮地で姿が消えると俺に攻撃を仕掛けてきた。
俺はそれを躱す。
「ガァ! ガァ! ガァアア!」
どれだけ振っても当たりません。すると息を吸い込んでくる。
「ガァアアアア!」
暗黒ブレスを放たれた俺はアリエスのマントで暗黒ブレスを弾くとリュカーオーンに直撃した。これをやってみたかった。ここでファリーダと戦闘をチェンジする。
ファリーダとリュカーオーンの勝負は互角でお互いの武器のぶつかり合いが続く中、流石の大剣もイフアックスの高熱切断に耐え切れず、壊れるとファリーダはそのまま回転し、前に踏み込むとイフアックスがリュカーオーンの腹に入った。
「ギャオオオオン!?」
狼が鳴かないような悲鳴が高熱切断の威力を物語っている。俺もあれは腹には食らいたくないな。いや、他の所でも嫌だけどね。
結局リュカーオーンは横に両断された後に再び構え直したファリーダの諸刃の一撃を加えた一撃で倒された。そして解体するが外れ。今日は調子が悪い。
「ファリーダちゃんが大剣を壊すからだよ」
「そうね。私は別に欲しくないし、問題ないわね」
リリーが頬を膨らませる。言葉ではファリーダに勝てないリリーだった。ここで俺はプリンの準備をして、お昼のため、ログアウトした。
昼からはエアリーの試練のリベンジといよいよ精霊門の実験だ。




