#894 鬼の首領、酒呑童子
現れたのが人間サイズの銀髪の男の鬼だ。
茨木童子?
? ? ?
茨木童子は酒呑童子の重要な家来であると同時に舎弟とされている。渡辺綱と戦ったことが有名で京都の一条戻橋で渡辺綱に腕を斬られ、その後腕を取り戻すという話がある。
この茨木童子には両腕があるから腕を斬られる前か取り戻した後ということになるがクロウさんの話によると後のようだ。後、召喚獣として登場する茨木童子より遥かに強いらしい。
「貧弱な人間ども。酒呑の領域に何用だ?」
「天津麻羅様を助けに来た」
「あいつは酒呑がさらってきた神だ。つまり酒呑の所有物。それをお前たちは奪いに来たと言うわけだな?」
「凄い主張だが、解放してくれないならそういう手段を取らざるを得ないだろうな」
俺の言葉にリリーたちが武器を構える。それを見た茨木童子は金砕棒を取り出し、空に手を掲げる。
「愚かな人間どもよ。我ら鬼の力を思い知るがいい! いでよ! 星熊童子!」
空から巨大な影が茨木童子の前に落ちる。
星熊童子?
? ? ?
星熊童子は鬼の顔に身体が熊の鬼だった。毛皮が特徴的で星のように輝きを放っている。武器は腕に装備している鉤爪。
大きさと名前からこいつはカリストベアーと同じ位の強さであると判断される。こいつの相手をするのがリリーたちで俺がクロウさんの護衛に回る。
「行くよ! みんな!」
「「「おぉ!」」」
リリーたちが飛び出すと同時に茨木童子の姿が消える。
「グランドクラッシュ!」
「居合い斬り!」
クロウさんを狙った茨木童子の攻撃を俺が止める。
「刀だと!? 舐めるなぁああ!」
「それはこっちのセリフだ」
俺たちはお互いに後ろに下がる。
「お前からは綱と同じ臭いがする。憎し! 憎し憎し憎し!」
「渡辺綱と一緒にされるなんて照れる」
「褒めてない!」
因みに鉄心さんや刀を使う人に出会うと同じ事を言ってくれるそうだ。
「人間風情が舐めやがって。俺の強さを見せてやる!」
そういうと茨木童子は金砕棒を構える。俺は転瞬で移動し、腕を斬り飛ばした。このパターンもクロウさんから聞いていた。
「な…に? ぎゃあああああ!?」
近衛の追撃を受けながら、茨木童子は自分の腕を拾い、逃げ出す。
「こ、子分たち! こいつらを足止めしろ!」
ここで雑魚が沸く。なんとも茨木童子らしい。茨木童子は酒呑童子がやられた時も敵わないと判断するとすぐに逃げ出した話がある。渡辺綱の話でも逃げ出しているし、どうしてもこのイメージがついてしまっている鬼だ。
因みに普通に戦うと鉄心さんと互角に戦う強さを持っている。今回はみんなが何度も挑戦しているクエストで攻略法が確立されているから出来た芸当だ。
これでリリーたちが星熊童子を倒し、俺が雑魚鬼を止めればここは突破だ。そのリリーたちは四人で連携しながら、星熊童子と戦っている。
「シールドブレイク!」
まずはリリーが星熊童子の星鎧を破壊する。
「くらえ! 電磁操作! 鉱石砲!」
「魔王波動なのじゃ!」
「ペネトレイター! きゃ!?」
ユウェルの特大レールガン、セフォネの魔王波動を受けてもびくともせず、ブランのブリューナクでの攻撃には鉤爪の甲で受けるとフリーの腕でブランを殴る。
これでブリューナクを受けた鉤爪が砕けてしまうが星熊童子はすぐさま復活させる。そしてリリーたちに黒雷を使うと拳を構える。
「タクト!」
「空間歪曲! こっちです! クロウさん」
「お、おう!」
放たれたのは星震。これを俺たちとユウェルは躱したがリリーとセフォネが食らってしまう。
「い…痛い…これがタクトが言っていた星震…」
「痛いで済んでおるリリーは大概じゃな。妾など消し飛んでしまったぞ」
セフォネは防具がないし、ノーガードで受けたからこうなるのは当然だ。最もセフォネはこれをわかっててやっている。なぜならこれで星熊童子で最も驚異となる星震を呪滅封陣で封じたからだ。
そして状態の星熊童子が狙ったのは俺たちではなくブランだった。やはりブリューナクがどうしても怖いようだ。放たれた星ブレスをブランはパッラースの盾で防いで、ブリューナクを上に投げる。
それを見た星熊童子はブリューナクを防ぐ体勢となる。それを狙っていたのがユウェルだ。
「大地操作!」
「グオ!? ガ!? クゥウウ~ン」
ユウェルが星熊童子の両足の地面が陥没させると星熊童子の股間が地面に激突する。あれはミーアキャットがしたトラップだ。星熊童子に男の急所があるのか分からないがうつぶせとなり、悲しげな声を上げているところから判断するとかなり効いたな。
それを目撃していた俺とクロウさんは反射行動で自分の下半身を抑える。あれの痛さは男子共通だよな。
そこにブリューナクが飛んできて星熊童子を貫いた。酷い追撃だよ。流石に意識をブリューナクに向いている状態であの地盤沈下はきつすぎる。もし地面から危険を教えられてもブリューナクを優先するだろうからな。クロウさんが聞いてくる。
「…あの技を教えたのはお前なのか?」
「まさか教えませんよ。俺も今日初めて見ました」
するとユウェルが元気にネタバラシを教えてくれた。
「おぉ~。タクに物凄いダメージを与えた技だとダーレーと狐子が教えてくれたけど、効果抜群だったぞ!」
あの時にこの二人を選んでしまっていたのか。これは帰ったら、詳しく聞かないとダメだな。今は戦いに集中だ。
星熊童子が起き上げると逆鱗を発動させる。セフォネが一撃を与える間に倒して決まったからな。そして怒りの矛先はユウェルに向かう。
「ガァアア!」
「わわ!? な、なんで私を追いかけて来るんだ!?」
二人の追いかけっこにセフォネが乱入する。
「影竜に血竜よ! あやつの動きを封じるのじゃ!」
影と血のドラゴンが星熊童子の両腕に噛み付く。
「いっくよー! 天涯両断!」
「これで終わりです!」
リリーが星熊童子を両断すると止めにブリューナクを戻したブランの投擲が顔に決まり、星熊童子は完全に沈黙した。その後、みんなで手分けして雑魚鬼を倒して、インフォが全滅を知らせてくれた。
「全部倒したぞ~!」
「お疲れ様。ところでユウェル。さっきの大地操作での攻撃を知るきっかけとなった話はどんなのだったんだ?」
「そ」
「「「わーわーわー!」」」
リリーとブラン、セフォネが止めに入った。これで全員が関わっていることがわかった。俺の心の声が分かるリリーたちは汗をかく。
「わ…わ、わ、わ、わ、わ~」
「「わ、わ、わ、わ、わ~」」
リリーが発生練習のように誤魔化すとそれにブランとセフォネが乗っかる。
「素晴らしい合唱をありがとな。このことは後でじっくり聞かせて貰う。言うまで全員ご飯は抜きだ」
「「「は…はい」」」
ユウェルだけは首を傾げている。どうやら意味が分かっていないようだ。気持ちを切り替えて、星熊童子を解体する。
星熊童子の毛皮:レア度9 素材 品質S
非常に強力な星の力が宿った熊の毛皮。防具としても優秀だが、格闘家の間では星を震動させる程の拳や蹴りを放つことが出来る素材として非常に人気がある。
これは…もしかして星震が使えるようになるんじゃないのか!大きいし、手袋や靴両方揃えることが出来そうだぞ。和狐たちに注文しなければならないな。さて、ここからが本番だ。
「情報がほとんどないんですよね?」
「あぁ…分かっていることは酒呑童子に全員がやられているってことだ。酒呑童子は泥酔させる霧を発生させるんだが、その対策をしても全員がいつの間にか殺されている」
「泥酔ね…」
「どうかしたの? タクト?」
ネコミミリリーがマタタビで酔っ払った記憶が蘇る。
「え!? 何それ!? わーわーわー! タクト、変なことを思い出したら、ダメー!」
「イオンにゃんですか…」
「幸せなようで何よりじゃな」
「なんでリリーがネコになっているだ? リリーはドラゴニュートを辞めたのか?」
「辞めてないよ! もう! タクトー!」
思い出しただけなのに怒られた。これにはクロウさんも呆れて聞いてくる。
「お前たちはいつもこんな感じなのか?」
「「「「大体こんな感じ」」」」
「そ、そうか…大物だな。こんな状況で普通はそこまで余裕がないぞ」
まぁ、これから最強の鬼と呼び声が高い酒呑童子と戦おうとしているんだ。確かに変化かも知れないな。
「余裕というか情報がない以上、俺たちは今まで通りの俺たちでぶつかるしかありませんからね。ただリリー、状況によっては早速使うことになるぞ」
「うん!」
気合十分だ。そして俺たちは歩いていくと急に酒の臭いがしてくる。それは山頂に近くなればなるほどきつくなってくる。酒に慣れてない俺もきつい。
「ぷは~! うめー! ん? おいおい。こんなに美味そうな酒の匂いを前に鼻を覆うなんて失礼じゃねーか」
俺たちは声がした方を見る。
酒呑童子?
? ? ?
山頂にいたのは大きな瓢箪から酒を一気飲みしている男の鬼。上半身は両肩に注連縄をしているだけで鍛え抜かれた肉体を披露している。
「よっとっと」
酒呑童子が俺たちの前に着地しただけで地面にクレーターが出来た。ふらついているが斬りかかる勇気が出来ない。恐らくここで斬りかかっても殺されるのは俺のほうだ。
「あ~…お前らだな? 茨木を泣かしやがったのは」
「酒呑!? 泣いていない! 泣いてないぞ! 俺は!」
「あ~…ヒック。そうだったか? まぁ、そんことはどうでもいい」
「ど、どうでもいい」
流石に茨木童子が可哀想に思えてきた。
「とにかくお前らは俺の山に入ってきて、仲間を殺した。覚悟は出来ているよな?」
真っ赤な目の俺たちに向ける。
「あぁ…お前が拐った天津麻羅を返して貰う」
「あん? お前らの目的は最高の盃を作らせるあいつが目的か」
天津麻羅を拐った理由がそれかよ!
「ま、だったら尚更殺すしかねーな」
「今度は俺も本気で戦わせて貰うぜ! 鬼化!」
茨木童子が身体に炎を宿す白髪の巨大な鬼になる。
「そんじゃあ、やるか」
リリーがいつものように飛び出した瞬間、俺は嫌な感じがし、咄嗟に近衛を抜刀すると酒呑童子の金砕棒とぶつかる。
「へぇ…俺の攻撃を止めるか。だが、あめーな!」
俺は金砕棒でぶっ飛ばれる。
「え!?」
「どういうことだ? 酒呑童子が二人いるぞ!?」
クロウさんの言う通り、酒呑童子が二人いる。でもそれは問題じゃない。問題は酒呑童子の攻撃に第六感もリリーたちのスキルも反応出来なかったことだ。
「っ!」
「おら!」
また何も反応せず、攻撃される。近衛でガードした俺は地面に叩きつけられる。おかしい…空脚もアリエスの魔法ローブの衝撃吸収も発動していない。
「これで二度目…はは! 中々楽しめそうじゃねーか!」
酒呑童子が瓢箪から酒を飲むと黒い炎を吹き出してきた。俺はこの炎を受ける。
「あっつ!?」
思いっきり焼かれた。ちょっと待て。称号で炎は俺に効かないはずだぞ。もろに攻撃を受けたから回復しないとまずい。
「陽光!」
近衛から陽光が発動せず、インフォの警告が失敗を知らせる。その瞬間、俺は酒呑童子の恐ろしい能力に気がついた。
「俺の力によく気が付いたな。鬼技! 鬼太鼓!」
酒呑童子の金砕棒を受けると大爆発する。
「ぐ…」
『みんな、聞こえるか?』
やはりシンクロも発動しない。するとぶっ飛ばされた方向から火柱が上がり、大量の火の粉と共に爆発音が聞こえてきた。茨木童子の仕業か。みんなのことが心配だけど、ここで合流しても勝機がない。俺はみんなから更に離れる決断をした。
「そう簡単に逃げれると思うな! 酒気分身!」
瓢箪の酒を飲むと口から紫の煙を出し、分身を作り出す。これで確信した。こいつの能力は聖域と同じフィールド系のスキルだ。恐らく自分が発生させた酒気の領域にいる者の武器、防具、称号を含むあらゆるものの効果の無効化だと思う。
俺たちはのこのこ酒呑童子の支配領域に入ってしまったわけだ。こうなるとこの領域から出ないとこちらに勝目がない。しかし当然、そんなことをさせてくれる優しい相手ではない。俺が向かう先に分身が立ち塞がる。
「ふぅ…」
俺は近衛を構える。こうなると信じられるのは自分の剣術と感覚だけだ。
「いい覚悟だ! 行くぜ!」
俺はひたすら酒呑童子たちの攻撃を捌く。時に攻撃して分身を消すがすぐさま分身を作り出されるので、あまり意味がない。この絶望的な状況に俺は一つの勝機を持ちながら戦う。
最初にリリーが飛び出した時、リリーは光速激突を使ってはいなかったが飛行はしていた。つまり酒呑童子の封じる対象に飛翔が含まれない可能性が高い。そして俺の狙いは成功する。
「タクト! やっと見つけた!」
リリーが飛んできた。
「ち…茨木の野郎。何してやがる…何!?」
俺は酒呑童子の分身の地面に叩きつける金砕棒の攻撃を躱すと金砕棒から酒呑童子の分身を土台にして飛び上がり、手を伸ばすとリリーはすぐに理解し、俺の手を掴んだ。そして俺を抱きしめる。
「もう…ダメだよ。タクト。リリーから離れたら」
「俺はぶっとばされたんだがな。リリー! 右に急旋回!」
「え!? わ!?」
「ち!」
上から現れた酒呑童子の攻撃をリリーはギリギリ回避した。すると酒呑童子が霊化する。
「消えちゃ」
「下!」
「わ!?」
「また下!」
リリーは俺の指示で攻撃を回避する。
「リリー! とにかく遠くへ行くんだ!」
「わ、わかった!」
「行かせるかよ!」
酒呑童子の攻撃を受けながら、リリーは飛んでいく。すると酒呑童子が金砕棒を構えると物凄いオーラを出す。
「やばい! 必殺技だ!」
「タクト!」
リリーが俺を庇う。
「魔神技! 龍灯鬼!」
黒炎の鬼の角を持つドラゴンが俺たちに向かって、飛んでくると俺たちはこれに飲み込まれて地面に墜落する。しかし俺たちは生きていた。というか墜落の衝撃を受けなかった。これが意味していることは一つしかない。
「陽光!」
近衛から温かい日の光が発生し、俺とリリーの生命力を回復する。やはりアニエスの魔法ローブのおかげで助かったようだ。リリーも偶然俺を守る形となったために俺がクッションの代わりとなり、ギリギリで助かった。
「ち! 今ので生きてやがったのか!」
「天候支配!」
俺の意思に従い、暴風が発生する。突然の暴風に酒呑童子は吹っ飛ばされ、更にこれで酒気が吹き飛ぶ。
『みんな、聞こえるか?』
『主! ご無事ですか?』
『全く…心配させるでない!』
『それよりもタク! スキルが全然使えないぞ!』
『それならもう使えるはずだ』
ブランたちが試すとスキルを試した。
『『『使える!』』』
それを見た今までノリノリで攻撃していた茨木童子は慌てる。
「げ!? なんで酒呑の領域でスキルが使えるんだ!?」
『事情は後で話す。俺はこのままリリーとボスの相手をする。茨木童子は任せるぞ』
ブランたちが茨木童子を見る。その顔は普段の顔と変わりはないが、怒気が発生していた。
「お任せを。我が主。流石の私も今回だけは凄く怒っていますので」
「よくも今まで好き放題言ってくれよったな…たかが鬼の分際で」
「私たちが能無しかどうか。たっぷりその身体に教えてやるぞ! 」
「しゅ、酒呑! 早く来てくれ! ええい! 部下ども! こい!」
酒呑童子は助けにいく素振りがなく、俺たちをじっと見ていた。
「俺の鬼窟を破るか…どうやらお前は俺が本気で戦っていい相手らしいな」
そういうと酒呑童子は金砕棒を腰にしまうと口から剣を取り出す。その剣は鍔が蛇になっている剣で刃は俺がよく知る素材で出来ていた。
「八岐大蛟の尻尾の剣か…」
「ほう…この剣の事を知っているのか? こいつは俺の親父の剣でな。神剣『伊吹大蛇』って名前らしいな。お前のその刀にも負けないぜ」
あっぶな。伊雪と名前が被りそうだったぞ。
酒呑童子は滋賀県にある伊吹山の伊吹大明神の子供という話が存在している。この伊吹大明神が八岐大蛇のことで酒呑童子が剣を持っていることは不思議じゃない。
「そんな剣を出されたら、俺たちも本気にならざるを得ないな…やるぞ。リリー」
「うん!」
俺とリリーが手を繋ぐ。
「「マリッジバースト!」」
リリーが光の身体となり、俺と合わされるとフィールド全てが黄金の光りに包まれる。
そして黄金の光の粒子の雨と共に降臨するのはウェルシュゴールドのフルアーマー装備の竜騎士。ウェルシュゴールドの翼と尻尾があり、腰には近衛、背にはグランアルヴリングと聖剣グラム、リリーの装備と俺が持っている他の装備は周囲に展開されている。
マリッジバーストの効果は姿の変化だけではない。マリッジバーストの恐ろしい能力がこちら。
名前 タクト 究極の召喚師Lv4
生命力 192→572
魔力 454→817
筋力 300→858
防御力 110→380
俊敏性 270→582
器用値 296→575
スキル
格闘Lv40 天拳Lv33→神拳Lv33 蹴技Lv40 飛翔Lv45→高飛翔Lv45 片手剣Lv50
二刀流Lv27→Lv50 大剣Lv50 杖Lv46 槍Lv38 鎚Lv24
刀Lv50 天鎖Lv8→神鎖Lv8 指揮Lv9→Lv11 投擲操作Lv30→念動力Lv30 詠唱破棄Lv41
魔力操作Lv22 魔力切断Lv35 空間歪曲Lv10 空間跳躍Lv6 光速激突Lv18
第六感Lv27→Lv52 超感覚Lv35→神感覚Lv56 空振Lv16 神速Lv1 天竜眼Lv45
他心通Lv18 天言Lv41 万物破壊Lv37 虚空切断Lv12 天鎧Lv36→神鎧Lv36
天障壁Lv26→神障壁Lv26 黄金障壁Lv13 竜鱗装甲Lv13 天雨Lv34 聖櫃Lv8→神櫃Lv8
天光Lv16→神光Lv16 多連撃Lv37 超集束Lv23 瞬間再生Lv29 竜気Lv19
神気Lv43 英気Lv19 召喚魔術Lv48 封印魔術Lv42 ルーン魔術Lv42
阻害無効Lv19 騎手Lv47 錬金Lv33 採掘Lv38 伐採Lv42
解体Lv54 鑑定Lv50 識別Lv59 疾魔法Lv20 炎魔法Lv18
地魔法Lv20 海魔法Lv15 暗黒魔法Lv16 神聖魔法Lv29→Lv30 雷魔法Lv54
爆魔法Lv58 木魔法Lv39 氷魔法Lv43 時空魔法Lv65→Lv70 獣魔魔法Lv13
遅延魔法Lv20 連続詠唱Lv49 守護結界Lv3 天波動Lv26→神波動Lv26 星間雲Lv11
流星群Lv12 星虹Lv14 全反射Lv13 乱反射Lv14 ガンマ線Lv4
天域Lv2→神域Lv2 烈日Lv5 日光Lv13 星芒Lv3 星震Lv1 聖療Lv4→慈雨Lv4
残像Lv12 迷彩Lv4 光閃Lv15 変光Lv7 光圧操作Lv4
光化Lv4 水中行動Lv33 転瞬Lv15 慧眼Lv10 読書Lv22
料理Lv50→Lv51 釣りLv23 逆鱗Lv7 光球Lv2 神撃Lv1
神祝Lv1 彗星Lv1 光分身Lv1 神雷Lv1 諸刃の一撃Lv3
覇撃Lv4 竜技Lv50 竜魔法Lv14 惑星魔法Lv3 竜化Lv14
ドラゴンブレスLv23 起死回生Lv5 シンクロLv37 エンゲージLv21 超連携Lv34
天竜の加護Lv30→神竜の加護Lv30
ご覧の通り。俺とリリーのステータスが合わるだけでなく、リリーの力が一度諦めた神竜の領域に達している。この結果、神竜としてのスキルが追加されて、各ステータスも50上がっている。
『物凄い力を感じる…それにリリーの中にタクトを感じるよ』
『俺もだ。エンゲージバーストよりずっと近くにリリーを感じる』
なんとも不思議な感覚だ。
「くく! あははははは! いい! 実にいいぞ! お前たち! この圧倒的なオーラ! すっかり酔いが飛んじまったよ! この俺を酔いから覚めされたんだ。すぐに終わるんじゃねーぞ!」
「それはこっちのセリフだ」
『タクトと一緒なら絶対に負けないもん!』
こうしてマリッジバーストした俺たちと本気となった酒呑童子の戦いが遂に始まるのだった。




