#848 狐の大妖怪と天女
最初に狐子から進化させようと思う。進化先は一つ。
九尾
ひょっとしたら、九尾で有名な玉藻前が来るかも知れないと思っていたが、ここは普通に来たね。説明を確認してみよう。
九尾…狐の妖怪の頂点に君臨している大妖怪。金色の毛並みに九本の尾がある狐で神獣に属している。美男美女に化けることで人から様々な術を体得しており、扱う術の多さは妖怪の中で文句無しの一番。桜花では天災と恐れられており、最凶の妖怪の一体とされている。
どのくらいの術を覚えるか注目だな。まぁ、俺が知っているものから知らないものまで扱うんだろう。それでは進化をさせよう。九尾の宝珠を狐子の前において、進化を実行すると九尾の宝珠から紫色の煙が狐子に流れ、進化する。
『狐子が九尾に進化しました』
『他心通、先制、紅炎、神速、念動力、空虚、仙術、魔障壁、空間跳躍、空間歪曲、空間支配、重圧、引力操作、斥力操作、地魔法、爆魔法、時空魔法、天候支配、魅了吸収、焼失弾、多連射、鬼火、飯綱、熱波、炎波動、黒霧、神魔毒ブレス、煉獄、狐技、神格解放、王の加護、破壊の加護を取得しました』
『狐技【ナインテイル】を取得しました』
名前 狐子 妲己Lv32→九尾Lv1
生命力 110→150
魔力 276→326
筋力 160→210
防御力 80→120
俊敏性 198→248
器用値 148→198
スキル
噛み砕くLv31 尾撃Lv18 気配察知Lv33→天耳通Lv33 他心通Lv1 危険予知Lv35→未来予知Lv35 魔力操作Lv15→魔力支配Lv15 先制Lv1 紅炎Lv1 神速Lv1 念動力Lv1
空虚Lv1 仙術Lv1 魔障壁Lv1 空間跳躍Lv1 空間歪曲Lv1
空間支配Lv1 炎魔法Lv9 地魔法Lv10 闇魔法Lv16 爆魔法Lv35
時空魔法Lv35 邪気Lv30→魔王覇気Lv30 妖気Lv31→瘴気Lv31 暗視Lv33→千里眼Lv33 重圧Lv1
引力操作Lv1 斥力操作Lv1 黒炎Lv32→獄炎Lv32 天候支配Lv1 妖術Lv16
幻影Lv20→夢幻Lv20 憑依Lv29 誘惑Lv19→堕落Lv19 魅了吸収Lv1 焼失弾Lv1
多連射Lv1 鬼火Lv1 飯綱Lv1 熱波Lv1 炎波動Lv1
黒霧Lv1 致死毒Lv24→神魔毒Lv24 獄炎の牙Lv25 獄炎爪Lv30 火炎弾Lv37→火山弾Lv37
病気ブレスLv12 神魔毒ブレスLv1 煉獄Lv1 狐技Lv1 狂戦士化Lv6
魔素解放Lv10 神格解放Lv1 王の加護Lv1 破壊の加護Lv1
進化した狐子は早速変化して、妖艶な美女モードになった。
「どうかしら? 主様」
「…」
「ふふ。照れちゃって可愛いわ。食べちゃいたいく・ら・い」
これには恋火と和狐が慌てる。
「ダ、ダメです! 狐子! それ以上はダメ~!」
「そうどす! 今の狐子はタクトはんにくっつくの禁止! 禁止どす!」
「あら…残念ね。二人で満足いかなくなったら、いつでもあたしに言って。主様」
「「ふ~!!」」
恋火たちがここまで威嚇したのは初めてかも知れない。それだけ今の狐子は危険ということだろう。
次は伊雪。進化先は同じく一つ。
天女
恐らく月の神殿で見かけた人たちと同じ感じになると思うが説明を確認してみよう。
天女…天界の神に仕えている仙女。不老不死で羽衣という服で空を自在に飛ぶことが出来る。戦闘は基本的に好まないが怒らすと天候を操る死神へと姿を変えると言われている。
こわ!?天女って死神の側面まであったんだ…知らなかった。後、このゲームでは天界に行った仙女という扱いみたいだ。天女の由来は色々あって、結構曖昧なんだよね。
さて、進化させよう。天女の宝珠を伊雪のお願いを聞いて、手渡す。そして進化を実行すると伊雪の手から眩しい光が放たれ、進化する。
『伊雪が天女に進化しました』
『杖、棒、扇、白熱刃、神楽、堕落、裁縫、革細工、千里眼、水鏡、天耳通、他心通、天言、念動力、第六感、神道魔術、遮断結界、神聖魔法、時空魔法、仙気、仙術、重力操作、引力操作、天候支配、海波動、天波動、夢幻、天雨、後光、神雷、神罰、神格覚醒、天人の知識、仏の加護を取得しました』
名前 伊雪 雪女Lv32→天女Lv1
生命力 120→170
魔力 314→364
筋力 156→206
防御力 80→120
俊敏性 114→154
器用値 174→224
スキル
杖Lv1 棒Lv1 扇Lv1 氷刃Lv36→氷雪刃Lv36 白熱刃Lv1
神楽Lv1 堕落Lv1 裁縫Lv1 革細工Lv1 千里眼Lv1
水鏡Lv1 雪投擲Lv15→氷柱Lv15 使役Lv25 氷装甲Lv23→天氷装甲Lv23 魔法耐性Lv16→天鎧Lv16
天耳通Lv1 他心通Lv1 天言Lv1 念動力Lv1 第六感Lv1
神道魔術Lv10 遮断結界Lv1 雪潜伏Lv19→霊化Lv19 雪隠密Lv18→空虚Lv18 疾魔法Lv7
神聖魔法Lv10 氷魔法Lv36 時空魔法Lv35 封印魔術Lv30 暴風雪Lv32
吹雪Lv14→猛吹雪Lv14 妖気Lv29 仙気Lv1 仙術Lv1 運勢操作Lv18
かまくらLv21→天氷壁Lv21 雪分身Lv20→光分身Lv20 重量操作Lv24→荷重操作Lv24 重力操作Lv1 引力操作Lv1
天候支配Lv1 即死Lv26 連撃Lv26→多連撃Lv26 罠設置Lv7 海波動Lv1
氷結波動Lv28→極寒波動Lv28 天波動Lv1 夢幻Lv1 天雨Lv1 後光Lv1
神雷Lv1 神罰Lv1 神格覚醒Lv1 天人の知識Lv1 仏の加護Lv1
進化した伊雪は月の神殿で見かけた羽衣を着た女性となった。背丈もリリーたちと同じくらいだ。
「進化しました。お父さん」
「あぁ。美人になったな。伊雪」
「ありがとうございます。お父さんにそう言って貰えて、とても嬉しいです」
むぅ…高校生なのに成人の子供を持っている大人の気持ちだ。もちろん子育てはゲームのように行かないとは思うけどね。
「あら? あたしには言ってくれないのかしら? 主様」
「いや、狐子は美人に変化しているんだろうが」
「それでも言って欲しいものなのよ」
まぁ、わざわざ美人に変化しているんだからそういうことを言って貰いたいものなのかもしれない。
「わかったわかった。狐子は色気がある立派な女性になったな」
「ま、まぁね」
俺の言葉にご機嫌そうに狐子の尻尾が揺れる。俺の視線に気が付いた狐子は小さい狐姿になる。わかりやすい照れ隠しだ。小さくなっても尻尾がちゃんと九本あるんだな。
これで取り敢えずすぐに進化出来るのは終わりだ。すると進化した伊雪からお願いをされる。
「天人の布と白鳥の羽が欲しい?」
「はい。天人の布と白鳥の羽からは天の羽衣と天の披帛を作ることが出来るんです。無くても仙術で飛べますし、不自由はしないのですが、お願い出来ませんか?」
披帛というのは中国が唐の時代の時に女官がつけていた肩にかける布のこと。天女の場合だと輪っか状の布になっていることが多い。どういう用途で必要としているか謎だが、どうやら天女専用の装備を作る流れだな。まぁ、わざわざ天人の知識や裁縫を覚えさせているんだ。こういう流れになるのも当然かも知れない。
「天人の布はミュウさんに交渉すれば手に入ると思う。白鳥はちょっと聞いたことがないな。明日サバ缶さんに聞いてみるよ」
「ありがとうございます! お父さん!」
むぅ…大人の女性にお父さんと呼ばれつつ、お礼を言われるのはなんともムズ痒い。他の装備のこともあるし、色々情報を集めて見るか。
後はイクスたちの進化だが、イクスの進化は明日に持ち越しでセフォネたちの進化についてはエンゲージした後にする事を伝える。
「なんじゃ…妾には直接言うのか」
「そのほうがセフォネは安心するだろう?」
「わ、妾を舐めるでない! でも、ありがとうなのじゃ」
やっぱり進化が不安みたいだな。でもみんなそれぞれが決断してきた。そしてセフォネも既に決意が決まっている感じがする。なら俺はセフォネの決断を支持するだけだ。
そしてリリーとイオンに結婚式の事を告げる。
「七日後…」
「長いですね…」
落ち込んでしまった。
「悪いな。俺のわがままだけど、みんなとエンゲージを結んでからにさせてくれ」
「タクト様の選択は当然だと思いますよ? リリーお姉様、イオンお姉様」
「ここは女性としての余裕を見せるところよ。二人共」
ファリーダに言われてリリーたちは強がる。
「そ、それぐらいどうってことないよ! タクト」
「私たちが先に結婚式をすることは変わらないわけですし、余裕です! 余裕!」
似合ってないな~。するとリビナが聞いてくる。
「結婚式の日付が決まったって事は新しい指輪はもう作ったの? タクト」
「あぁ」
「「見せて!」」
女性の余裕が完全になくなった。リビナが笑っているから完全に狙ったな。
「ダーメ」
「「なんで!? あぁ~!? 待って(ください)! タクト(さん)」」
俺はここでログアウトするとテスト勉強をギリギリまでして、寝ることにした。




