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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
EOの真実と復讐ネビロス
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#833 夢魔魔王の試練

俺たちが目を開けると以前訪れた城だ。そして玉座には魔王リリスが座っていた。俺はリリスを確認する。


「よくここまで強くなったわね。ん? どうかしたのかしら? 私に発情しても発散して上げないわよ? 横の子で我慢しなさい」


「ちょっとタクト! 今までボクをそこまでガン見したことなかったよね!? タクト?」


「ん? あぁ、悪い…ちょっと確認していただけだ」


リリスはサタンの妻という説がある。サタンが父さんならリリスが母さんの可能性があるため、確認したが明らかに記憶の母さんとは違っていた。本当に良かった…死んだ母さんがサキュバスの姿で登場とかにならなくてホッとした。


「あれだけ見ておいて、発情しないとか何かの病気かしら?」


「リリス様にそう言われるなんて…タクト、やばいよ」


俺にもドキドキする気持ちは存在しているし、人を化物みたいに言わないで欲しい。


「一応考えた試練があるのだけど、あなたが相手では優しすぎるかも知れないわね」


リリスが魔方陣を展開する。


リリートゥ?

? ? ?


リリスが召喚したのは漆黒の身体の女性の悪魔だった。一言で言うと全身黒タイツの女性。物凄いギリギリのところを攻めてきた感がある。


「この子たちには発情するのね…自信を無くしてしまうわ」


「こんなのが好きなら言ってくれたら、良かったのに…恥ずかしいけど、タクトのためなら頑張るよ?」


「頑張らんでいい。後、色々勝手に決め付けるな」


俺も男だから突然目の前にこんな女性がたくさん現れたそりゃ驚くし、反応ぐらいはするさ。だって、高校生だもん。


「試練の内容はなんですか?」


「もちろん戦闘での勝利よ。その子たちに攻撃して勝てたら、認めてあげるわ。ただし一つ条件としてあなたが発情する度にダメージを受けてもらうわ」


「それなら簡単だね! タクト! タクトはボクらには攻撃しないけど、他の女性なら誰でも斬ることができる男なんだよ! 戦闘に集中しているタクトなら発情なんてまずしないよ!」


「そうだが、口に出すなよ」


一応女性に対してはそれなりに躊躇する心はあるつもりだ。敵だと言うなら容赦はしないけどね。相手に失礼だからさ。


「一気に決めるぞ」


「もちろん!」


「「エンゲージバースト!」」


俺は魔王の姿となる。これを見たリリスが微笑む。


「本当に似ているわね。私が食べちゃいたいわ」


『えぇ~!? それは話が違う! タクトはボクのものだよ! リリス様!』


「そうだったわね。ルシファーも怖いし、今日はこの子たちとの試練で我慢しておくわ」


これはもう決まったな。


『何が?』


『なんでもない。いくぞ! リビナ』


『う、うん!』


俺がグランアルヴリングを構える。


「準備はいいみたいね。じゃ、始めなさい」


俺たちが警戒しているとリリートゥたちは一切動かない。なんだ?この悪魔たちは?


「ふふ」


リリス様の顔から何かあるのは間違いない。


『リリーみたいな名前をしちゃって、生意気だからやっちゃえば? タクト』


『リリーに言ったら、怒られるぞ。とはいえまずは攻撃してみるか。回避は任せるぞ。リビナ』


『任せて!』


俺はリリートゥを斬り裂く。


「ああぁ~ん!?」


変な声を出すな!ってやば!?


「ぐあぁあああ!?」

『うわぁあああ!?』


俺たちは放電を受けた。


「ふふ。発情しているじゃない」


『タクトー!』


『あれは反則だろう…』


今までこんなことなかったから完全に不意打ちだ。しかも生命力を確認すると一気に四分の一を減らされた。回復は出来ない。つまりこの試練は四回発情したら、負けな試練なわけだ。


「ふふ。男のあなたにこの試練がクリアできるかしら?」


『タクト! 頑張って!』


「すー…ふぅー…舐めるな」


「『ッ!?』」


我が心、既に空なり。


二人が俺の雰囲気の変化を感じ取った時には俺の殺戮が開始された。多種多様な女性の声だけがお城に響いたが、俺はそこから無傷でクリアした。


「想像以上の化物ね。あなた」


『なんか殺されたリリートゥたちに同情する』


「発情したら、怒るくせにそんなことを言うなよ。さて、これで試練はクリアだよな?」


「えぇ。私の完敗よ。試練のクリアを認めて、あなたを進化させましょう」


俺たちはエンゲージバーストを解除するとリビナがピンクの光を放つ。


『リビナがキスキル・リラに進化しました。魔拳【イリュージョンブロー】を取得しました』

『念動力、天耳通、他心通、魔眼、空間跳躍、空間歪曲、指揮、自動防御、空振、第六感、神感覚、天言、呪滅殺、神魔毒、暗転、疾魔法、影移動、瘴気、復活、全反射、消滅弾、死風、黒雷、黒雨、夢幻回廊、魔王技、魔王魔法、魔王覇気、魔王の加護』

『魔王技【シャドーコブラ】を取得しました』

『魔王魔法【エイシェト・ゼヌニム】を取得しました』


名前 リビナ リリムLv30→キスキル・リラLv1


生命力 186→236

魔力  394→444

筋力  210→260

防御力 144→194

俊敏性 258→308

器用値 258→308


スキル


鞭Lv30 吸血爪Lv19→催淫爪Lv19 魔拳Lv14 飛翔Lv37 隠密Lv17→空虚Lv17 

暗視Lv35→神瞳Lv35 念動力Lv1 天耳通Lv1 他心通Lv1 魔眼Lv1

空間跳躍Lv1 空間歪曲Lv1 指揮Lv1 自動防御Lv1 空振Lv1

第六感Lv1 神感覚Lv1 天言Lv1 呪滅殺Lv1 神魔毒Lv1

暗転Lv1 堕落Lv43→色欲Lv43 精神誘導Lv22 罠設置Lv5 魅了吸収Lv44 

魔力操作Lv9→魔力支配Lv9 魔法阻害Lv9→魔法破壊Lv9 吸収Lv10 連撃Lv25→多連撃Lv25 疾魔法Lv10 

闇魔法Lv20 雷魔法Lv28 爆魔法Lv28 時空魔法Lv21 影潜伏Lv10 

影移動Lv1 金縛Lv14 瘴気Lv1 復活Lv1 集束Lv6→超集束Lv6 

全反射Lv1 障壁Lv17→魔王障壁Lv17 夢幻Lv19 暗黒弾Lv26→魔素弾Lv26 消滅弾Lv1 

死風Lv1 黒雷Lv1 黒雨Lv1 夢幻回廊Lv2 夢幻泡影Lv15 

黒霧Lv11 超再生Lv5→高速再生Lv5 魔素解放Lv10 魔素化Lv9 魔王技Lv1 

魔王魔法Lv2 魔王覇気Lv3 暗黒波動Lv20→魔王波動Lv20 淫夢結界Lv33→淫獄Lv33 魔王化Lv6→擬似魔神化Lv6 

魔王の加護Lv2 夢魔の加護Lv14→淫魔の加護Lv14


進化したリビナは両腕に白蛇を巻きつけた魔王となった。服装はちゃんと服は着ている…殆ど透けているけどね。泣きたい。そして記念すべきリビナの最初のリアクションがこれだった。


「やったぁあああ! 胸が大きくなった! しかもかなり成長したよ! タクト!」


そこまで喜ぶことか…ずっと文句言ってたし、ここは素直におめでとうなのかな?


「タクトもちゃんと成長しているんだね~」


「だからリビナの成長と俺の成長を一緒にって、そこの蛇たちも頷くな」


それにしても完全に予想外の進化が来た。キスキル・リラはシュメール神話の女性の悪魔だ。夜の嵐の神として知られており、最高神アヌと大地の女神ニンフルサグの娘として登場している。美しく官能的な女性とされているので、サキュバスと考えられても仕方が無いのかも知れない。因みにギルガメシュによって滅ぼされている。


「これで試練は終わりよ。どうせネビロスたちが一方的に負けるでしょうから、私からは毎晩楽しみなさいと言っておくわ」


ゲームを楽しめって意味だよな?あ、それだけ言って、転移させやがった!


俺は今回の試練で確信した。運営の中には間違いなくど変態がいる!だって、声をまず集めないとこの試練は不可能だ。リビナの服装についてもそうだし、社長さんには色々考えて貰いたいがきっと承認しているんだろうな。


帰ってくると和狐が服を用意して、待ってくれていた。


「ギリギリ間に合うた~」


鑑定する。


妖精の着物:レア度9 防具 品質S-

重さ:2 耐久値:1000 防御力:30

効果:魔素攻撃無効、精神攻撃無効、天の加護

天の衣から作製した女物の着物。青い布地に妖精の羽がが描かれており、可愛さを感じるデザインとなっている。天の衣の効果で精神攻撃と魔素から身を守り、天の加護で全ての武器に神聖属性を付与することが出来る。


雪の着物:レア度9 防具 品質S-

重さ:5 耐久値:1000 防御力:30

効果:魔素攻撃無効、精神攻撃無効、天の加護

天の衣から作製した女物の着物。白の布地に青い雪の結晶が描かれており、落ち着きと可愛さを感じるデザインとなっている。天の衣の効果で精神攻撃と魔素から身を守り、天の加護で全ての武器に神聖属性を付与することが出来る。


新緑の着物:レア度9 防具 品質S-

重さ:5 耐久値:1000 防御力:30

効果:魔素攻撃無効、精神攻撃無効、天の加護

天の衣から作製した女物の着物。白の布地に新緑の葉が描かれており、落ち着いた大人のデザインとなっている。天の衣の効果で精神攻撃と魔素から身を守り、天の加護で全ての武器に神聖属性を付与することが出来る。


三人が着る。


「どうですか? パパ?」


「大丈夫でしょうか?」


「伊雪さんはいいじゃないですか。私とルーナお姉様は初めての服で落ち着きません」


「三人とも似合っているから大丈夫だよ。和狐、アラネアお疲れ様」


三人の頭を撫でて安心させてから和狐とアラネアの頭も撫でる。ここでへーパイストスとパンドラがやってきた。


「…すみません。間に合いませんでした」


「素材が全然足りないんだよ!」


「あぁ~…やっぱりきついか。二人とも無理言って悪かったな」


流石にタロスの作成は無理があったみたいなので、謝罪する。するとへーパイストスが慌てる。


「謝らないでください。タクトさん。僕たちは楽しかったですよ。そうだよね? パンドラ?」


「うん! いつか完成させたいな」


「二人が完成させられるように俺たちも頑張るよ」


タロスは見たいからな。俺はみんなを見渡す。


「いよいよネビロスたちとの大勝負だ。作戦に変更はない。ここでネビロスとの因縁に終わらせるぞ」


「「「「おぉー!」」」」


リリーたちの気合を入れたところでログアウトする。夕飯後にいよいよ砦と魔王の拠点の同時攻略作戦が始まる。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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