表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
自由の国フリーティア
81/1716

#76 公爵の娘とジュース誕生

学校が終わり、早速ゲームにログインする。俺がゲームで目が醒めると異変。リリー達がいないのだ。今までこんなこと無かったんだが…あ、クラスチェンジして解放された能力か!確かホーム設置と単独行動が出来るようになったんだったか。俺が部屋から出るとバタバタと下から3人が上がってくる。


「タクト、おはよう。お客さんが来てるよ」


「客?」


誰だ? リフォームは終わったがまだ何もないぞ。


「この国の公爵様らしいです」


「公爵様?」


イオンに言われ一瞬でデブでボンボンの嫌な男の絵が浮かんだ。


「公爵はこの国で王族の血縁者とのことです」


セチアが説明してくれる。へー。つまり失礼なことはしたらダメってことね。


俺が3人と一緒に下に降りると執事さんとメイドさん、そしてドレスを着た小さな女の子がいた。え?この女の子が公爵様か?小さな女の子が言う。


「おぉ! やっと来たか。そなたがタクトか?」


「はい。召喚師のタクトと申します」


「うむ! 私は公爵家の一人娘で名前はリーゼじゃ。そなたの噂は聞いておるぞ。ドラゴニュートにエルフと契約した三つ星シェフの召喚師がおるとな」


え?噂になってるの?嫌なんだけど。


「なんでもとても美味しい料理を作るとか。私も食べてみたくなったので、ここを尋ねて来たわけじゃ」


「それって、何処で聞きました?」


「獣魔ギルドで聞いたぞ? アウラの奴が騒いでおったぞ」


何やってるんだー!あの人は!というか今、こっちにいるのか?それを聞いた3人の顔が青くなる。やっとアウラさんから解放されたと思ったら、これだもんな。


「それで料理を作ってくれるかの? 金ならちゃんと出すぞ」


それは嬉しいのだが問題がある。材料がないのだ。


「すみません。今、材料をきらしていまして。急いで買ってきますがどうしますか?」


「うむ。それなら待つとしようかの」


だが、ただ待たせるのは悪いな…ちょうど思い付いたものを作るか。


俺はコップ出し、コップの中にスプーン一杯の蜂蜜を入れ、更に水で薄める。最後にスプーンで混ぜると完成する。ちゃんと成功したみたいだ。


ハチミツジュース:レア2 料理 品位F+

効果:満腹度10%回復、一時間毒耐性

ハチミツを薄めて作ったジュース。甘くて美味しい。


さて、試しに飲んでみる。


「美味い!」


うん。ハチミツの味がしっかり残っていて、とても美味しい。そして俺はここに宣言しよう!この世界で初めて美味しい飲み物の開発に成功したぞ!


じー


そしていつもの3人の視線に今は更に3人プラスされている。というわけでヘーパイストスを入れ、7人分作る。


「何これ!? 美味しい!」


「甘くて優しい味ですね。美味しいです」


「ひょっとして、ポーション作りの時に思い付いたのですか?」


「正解」


ポーションに蜂蜜の味がするなら普通に水で薄めたらジュースになるのではないのか?と思ったのだ。さて、公爵家御一行の反応はどうかな?


「こんなに美味しい飲み物初めて飲みました」


「これは驚きましたな…このような飲み物私も飲んだことがありません」


メイドさんと執事さんが言う。え?うそ?普通にハチミツ薄めただけですよ?大丈夫か?この国。


そして毒味が終わったので、リーゼも飲む。


「うーまーいーのーじゃー!」


気にいって貰えたようで何よりだ。さて、買い物に行きますか。と思ったが執事さんに止められた。なんだ?


「申し訳ありません! 失礼を承知でお願いがあります。先程の飲み物、もう1つ作って下さりませんか?」


え?別にいいけど、ただのハチミツジュースですよ?


「わかるぞ。爺よ。これは何杯も飲みたくなるものじゃな!」


「お嬢様…この飲み物には毒耐性の効果があります」


うん。確かにあるね。それが重要なのか?それを聞いたリーゼも驚く。


「何!? それは本当か!? ではお姉様に?」


「効果があるかも知れませぬ」


「タ、タクトよ! この飲み物直ぐに作れるのか?」


「作れますよ」


「頼む! 直ぐに作ってくれ! 無論お金は支払う!」


そう言われてもね。とりあえず直ぐに作って、お金は現実と同じ150Gにした。そしてご飯を食べずに何処かに行ってしまった。


何だったんだろうね?

フラグばりばりの回でした。タクトのNPCへの餌付け効果半端ない。スキルレベル上げるべきか本気で悩みました。


次回はフリーティアのお店で食材探しという名の情報集めをします。お楽しみにです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
[一言] 人にもスキルが適応されて、尚且つ餌付けした相手によって経験値が上下するとしたら、NPCの公爵家の令嬢相手ならどれだけ上がるのか..笑
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ