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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
希望の国エステル
783/1718

#747 囚人の人狼と罪人のトロール

フリーティアの町を散策中。


リリー「タクト~! 大変だよ!」


タクト「どうしたんだ? リリー」


リリー「見て見て! リリーたちが載っている本を見つけたよ!」


タクト「お! 本当だな。折角だしみんなで見ているか」


リリー「うん!」


ホームに移動。


タクト「グレイも出ているぞ」


グレイ「ガウ!」


リリー「イオンちゃんも出てるよ」


イオン「…最初だけじゃないですか。本編には出てませんから嬉しくありません」


ノワ「…イオン、嬉しさが顔に出てる」


イオン「え!? うそ!?」


リリー「本当だよ~」


イオン「絶対違います! そうですよね? タクトさん」


タクト「…あぁ~…本日『Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~』のコミックス一巻が発売となりました」


リリー「なりました!」


タクト「俺たちの冒険をここまで読んでくれた皆様に改めて感謝いたします」


リリー「いたします!」


イオン「え? タクトさん? 私の質問…あ、んん! えーっと、ありがとうございます」


全員「今後も『Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~』をよろしくお願いします!」


タクト「さて、寝るか」


イオン「その前に私の質問に答えてください! 誤魔化せられませんから!」


全員「にやけてた」


イオン「全員で!?」


というわけで本日コミックス一巻が発売となりました!コミックスを書いてくださった『とりうみいたち』様の四コマ漫画もありますので、それと合わせて是非絵があるタクトたちを読んでみてください。

翌日、学校で昼食を食べていると海斗が掲示板の情報を教えてくれた。


「一度襲撃があったみたいだぞ。誠吾。どうやら新しい敵が登場したらしい」


「どんな敵だ?」


「名前はコンビクト・ワーウルフ。人狼だな。罠を避けて、物凄いスピードで襲いかかってみたいだぞ」


狼の能力を持っているみたいだな。それにしてもワーウルフがいるなら最初のウルフマンはなんだったんだろう?いや人狼と狼男は違うと言われたら、納得するしか無いんだけどさ。


「武器は持っていたのか?」


「武器なのか分からないが手錠の鎖で攻撃してくるらしい。ただ基本的には格闘タイプみたいだな」


なるほど。それでコンビクトってことか。コンビクトは囚人(しゅうじん)という意味がある。だから手錠をしているんだろうな。思いっきり脱獄されているようだが、それはいいんだろうか?


まぁ、脱獄のことはどうでもいいか。それよりも狼の能力で格闘戦をしてくるのは厄介だな。


「砦は大丈夫だったのか?」


「あぁ。ブリューナクで確実に数を減らして、残りは重戦士で足止めから各個撃破したみたいだぞ。ブリューナクに感謝の書き込みがあるぞ。誠吾」


流石上位プレイヤーたちは冷静だな。感謝はお互い様だ。彼らがいないとイベントはきついからな。すると海斗から提案させる。


「誠吾、今週の土日。お前の家でゲームしに行っていいか?」


「別にいいが、どうかしたのか?」


「いや、文化祭間近だから色々親に言い訳が聞くんだよ。それに文化祭の料理のテストするなら味見役が多いほうがいいだろう?」


ただ親の目を気にせずゲームしたいだけなのに言い分は正しいな。


「そういうことならいいぞ」


「よっしゃ! 決まりだな!」


俺たちが盛り上げっている一方で姫委員長たちは俺たちの会話を聞いていた。


「わ、私たちも行っていいのかな? ど、どう言えば…」


「…姫、あなたね…普通に私も参加していい? でしょうが」


「そ、そうだね! じゃあ…あ」


「もういないわよ」


なんとも残念なことになっていた。因みにその後、海斗から姫委員長たちも参加通達が来た。俺は許可したがなんで海斗から連絡が来るのか不思議に思った。


学校が終わり、ログインするとインフォが来る。


『城と砦に潜むバロンデビルの全滅に成功しました』


トリスタンさんたちがやってくれたようだ。インフォが来たってことはボーナスだったみたいだな。


バロンは男爵って意味。男爵と聞いて俺は芋を思い浮かべてしまった。そしてみんなを呼び出すと和狐から恋火の着物が渡される。


紅葉の着物:レア度9 防具 品質S-

重さ:5 耐久値:1000 防御力:30

効果:魔素攻撃無効、精神攻撃無効、天の加護

天の衣から作製した女物の着物。黄色の布地に紅葉が描かれており、元気で可愛い女の子の魅力が際立つデザインとなっている。天の衣の効果で精神攻撃と魔素から身を守り、天の加護で全ての武器に神聖属性を付与することが出来る。


早速恋火が着替える。


「着替えました! どうですか? タクトお兄ちゃん」


「おぉ~! やっぱり恋火には紅葉が似合うな~。うん、可愛い可愛い」


「そ、そうですか…えへへ。あ! お姉ちゃん。ありがとうございます!」


「ふふ…どういたしまして。恋火は偉いな~」


和狐に褒められて、恋火は嬉しそうだ。するとアーレイから通信が来る。


『タクト! 敵が来てる! 巨人タイプのやばい奴みたいだ!』


ログインしたばかりだとどうしても初動が遅れるな。


「敵が来ている。行くぞ!」


「「はい(はいな)!」」


俺たちが部屋から出るとパンドラが戦斧を持っていた。


ルナティックミスリルバトルアックス:レア度9 戦斧 品質S

重さ:50 耐久値:800 攻撃力:1000

効果:悪魔特攻(究)、万物破壊、浄化、魔素吸収、地獄の加護無効化

ルーンサイトとミスリルの合金で作られた戦斧。ミスリルの浄化能力のおかげで魔素を取り除く時間なく戦うことを可能にした。死後の世界の力を宿した存在に極めて強力な能力を誇っている。


やはり槍より重く、耐久値と攻撃力が高くなっているな。


「おじ様! これ!」


「助かったぞ。パンドラ」


「えへへ。次は何を作ればいい?」


「そうだな…リリー用の大剣を頼めるか?」


「へい! まいど!」


パンドラ…その掛け声はきっと違う。たぶん昨日の戦い後に料理を配っているコックの真似事だな。俺たちがダッシュで現場に向かおうとすると後ろからパンドラがチャルメラを吹いていた。犯人はあんたか!チャルメラさん!


俺たちがジークに乗って、第三砦に到着すると海斗から聞いた人狼と緑色の巨人がいた。


コンビクト・ワーウルフLv48

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


クリミナル・トロールLv50

通常モンスター 討伐対象 アクティブ


トロール!?俺が知っているトロールは森の巨人のような奴だけど、その面影が全くないぞ。武器は木の棍棒だけみたいだな。


敵はこの二種類のみ。一部のコンビクト・ワーウルフが砦に接近しているが数ではこちらが有利だ。ここはレギオン召喚なしでいいだろう。


「来い! 虎徹!」


俺は恋火と虎徹に指示を出す。


「恋火と虎徹はコンビクト・ワーウルフを頼む」


「分かりました! 行きましょう! 虎徹さん!」


「ガウ!」


二人を押させているところに下ろす。すると恋火が早速コンビクト・ワーウルフに襲われる。


「ガァアア!」


「やぁ!」


コンビクト・ワーウルフは恋火に鎖を叩きつけてくるが恋火はその鎖を恋煌で斬り裂いてしまう。コンビクト・ワーウルフが鎖を見ると鎖が溶けていた。これを見たコンビクト・ワーウルフの顔色が変わるが恋火はそんなことお構いなしだ。


「はぁああ!」


「ガウ!? ギャアアア~!?」


コンビクト・ワーウルフは陽火と恋煌に斬られ、燃えかすとなった。地獄の加護は無しか。


「どんどん行きます!」


虎徹も鎖を切断しており、コンビクト・ワーウルフが格闘戦をしてくると太刀を振り回し、鎌鼬で斬り刻む。堪らずコンビクト・ワーウルフは気弾を使ってくるが鎌鼬に切断させ、そのまま鎌鼬に斬り刻まれ続けて倒れた。


二人とも大丈夫そうだ。俺たちはクリミナル・トロールに向かうと月輝夜を呼ぶ。


「俺たちでクリミナル・トロールをやるぞ」


「ガア!」


「ん? 一人で戦いたいか?」


月輝夜が頷く。昨日は我慢させたしな。


「わかった。任せるが相手は強い。十分気をつけろよ。月輝夜」


「ガァ! ガァアアアアア!」


月輝夜がクリミナル・トロールに突っ込んでいく。


「アアァ!」


「ガァアア!」


金剛戦斧と木の棍棒がぶつかると当然のように金剛戦斧が木の棍棒をぶっ壊し、クリミナル・トロールの首を飛ばした。これで終わりのわけないよな。


俺はすぐに異変に気が付く。まず金剛戦斧と月輝夜に付いた緑の血液から煙が発生していた。俺は月輝夜のステータスを確認すると腐蝕の状態異常になっていた。


そして首が元に戻り、クリミナル・トロールが巨大化すると更に戦闘高揚の強化も発動する。これは地獄の加護じゃないな。恐らくはただの復活で復活を条件にパワーアップするスキルがあるっぽい。これは封じないとやばいな。強引に攻め込まれたら、砦に被害が出てしまう。


「ルーンスキル!」


俺がルーンスキルを発動すると封印にかかった。よし。これなら行ける。俺はレッカに連絡を繋ぐ。


『このトロールにはルーンスキルが有効だ。全てにルーンスキルを発動出来る人を集めてくれ』


『わかった! 大魔法も準備をしているからなるべく敵を固めてくれる?』


『やれるだけやってみる!』


「行くぞ! ジーク!」


ジークは光ブレスをクリミナル・トロールに放つとそれが直撃した瞬間、光ブレスがクリミナル・トロールに吸収されて巨大化した。また別の強化スキルか。というかこれはやばい!


『レッカ! 大魔法を使うのは待ってくれ! クリミナル・トロールは魔力を吸収して成長するかも知れない』


『『『『また魔法使い潰し~!』』』』


魔法使いの皆さんはストレスを感じているようだ。すると月輝夜が息を吸い込んでいた。ジークに起きたことを見てくれ!月輝夜!


『月輝夜! やめ』


「グォオオ!」


やっちまった。するとクリミナル・トロールに炎ブレスが直撃する。あれ?吸収しない?あ!ルーンスキルの効果で封じられているのか!


『グォ?』


『あ…そのまま戦闘してくれてていいぞ。月輝夜』


『グオ!』


戦闘中、お邪魔してすみませんでした!俺はレッカにこのことを伝えるとレッカが俺に言う。


『タクト…いいことを教えて上げる。封印魔術のレベルを40まであげている人は大体大魔法の使い手なんだよ』


それはそうか。大魔法の詠唱と封印魔術の同時使用は魔導書があってもこのゲームは許可していない。


『それじゃあ、俺が封じるってことでいいか?』


『話が早いね。止めは任せてくれて大丈夫だよ』


それじゃあ、時間稼ぎと封印作業をしますか。俺が封印魔術を使おうとした時、クリミナル・トロールは棍棒を手放すと指を地面に突き刺す。地面はひび割れ、巨大な岩をクリミナル・トロールは持ち上げて、こちらに投げてきた。


「ジーク!」


「キュ!」


ジークが大きな岩を回避する。そこで気が付いた。やばい!岩が砦に直撃コースだ!


「あの岩を壊してくれ! ジーク!」


「キュ! キューーー!」


ジークがドラゴンブレスで岩を破壊する。


「キュ~」


「ふぅ~…助かっ」


振り返ると岩が沢山飛んできていた。やば!


「結界!」


和狐の結界がガードしてくれた。そして態勢を整えたジークが爪で岩を破壊し、最後の岩を尻尾で弾い返した。


「助かったよ。和狐」


「うちもタクトはんの召喚獣やからこれぐらいはさせてもらいます」


「そっか。よし、俺が封印魔術に集中する。和狐は封印がかかった奴に攻撃を頼む。出来れば攻撃の対処も任む。」


「はいな!」


和狐が蒼炎に出るとクリミナル・トロールはダメージを気にせず、岩を投げて来た。しかも狙いは俺たちではなく、砦だ。このままじゃあ、岩を落としきれないと思った時、援軍が来た。ルーク、チロル、烈空さん、雷電さんだ。


「すみません。遅れました!」


「取り敢えず岩を破壊したが、それで良かったよな?」


「はい! とにかく岩の破壊を優先。ルーンスキルにかかっている奴に攻撃を。後、熱鉄の黒縄の効果を試したい。誰か使ってくれ」


「「「「了解!」」」」


下でも次々プレイヤーが参戦してきた。そして和狐も負けておらず、他心通で攻撃を先読みすると飯綱と金縛で時間を稼いでくれた。そしてルークとチロルが熱鉄の黒縄をクリミナル・トロールに試すと縛り上げて熱鉄の黒縄が炎上するとクリミナル・トロールは絶叫する。


これでクリミナル・トロールには地獄の加護があることは確定か。するとコンビクト・ワーウルフが熱鉄の黒縄の破壊に動いた。なるほど、こいつらは熱鉄の黒縄対策な訳か。しかし烈空さんと雷電さんが破壊を阻止する。


ルークたちに熱鉄の黒縄を外させて、俺は全てのクリミナル・トロールにルーンスキルをかけ終えた。


『封印完了! レッカ!』


『待ってました! 全員大魔法使用!』


『『『『はい!』』』』


大魔法の連射でクリミナル・トロールは次々消滅していく。それを見た月輝夜は諸刃の一撃を使用した金剛戦斧の衝撃波でクリミナル・トロールを大魔法の範囲まで吹っ飛ばして、大魔法を食らわせた。個人での戦いを望んでもそれだけに固執しない。月輝夜も成長しているね。


さて、俺がしたのはルーンスキルによる封印のみ。これで地獄の加護はどうなるかな?俺たちが見守っていると蘇生は無かった。一応イベント武器が無くても地獄の加護はルーンスキルで攻略可能か。


熱鉄の黒縄の効果も確認出来たし、収穫はあったな。クリミナル・トロールがやられたことでコンビクト・ワーウルフは撤退するが今回はプレイヤーも逃亡を許さない。


「「「「忍法! 影縛りの術!」」」」


火影さんたちが動きを封じて、俺たち召喚師が逃げ道を完全に封鎖した。後は防衛部隊が全滅させてインフォが来る。


「防衛成功だ!」


「「「「「おぉ!」」」」」


防衛部隊の指揮していたマグラスさんが勝鬨をあげて、この戦いは終わった。その後、軽く報告を聞いてからログアウトすることにしたんだが、恋火の活躍っぶりが話題となっていた。恋火は完全にワーウルフキラーという評価だ。


「恥ずかしすぎます!」


「それはみんなの前で言おうな」


「無理です!」


みんなから褒められまくった恋火は人見知りが再発していた。俺の背中に隠れる姿がまた可愛いから逆効果になって、報告を聞ける状態ではなかった。


明日にドワーフの住処を攻略する予定だから今日中に敵の情報と攻略法を考えないといけない。ログインした時にはみんなの熱が冷まっていることを期待しつつ、ログアウトした。

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最新作『異世界転生した鼠小僧は義賊になる 』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


異世界転生した鼠小僧は義賊になる
― 新着の感想 ―
[気になる点] 747話が二個もあること 748話だからこれ以降も一個ずつズレてる
[気になる点] 復活して強化されるのが分かってて、何故先にトロールのスキルを封じてからジークに攻撃させなかったのか。 封印魔術のレベルを40まで上げてる人が大体大魔法の使い手で人数割けないなら、レッ…
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