#694 金の子牛ドナドナ作戦
翌日の海斗は凄くウザかった。昨日のカジノでの大勝利に自慢話ばかりだ。
「この分なら今日の内に景品で神様の武器を手に入れて、一気にお前を抜いてやるぜ!」
「頑張ってくれ」
因みに景品にはテュールの剣、ガンバルティン、ミストルティンなどの神話武器からアサルトライフルなどの現代武器があったらしい。
カジノの景品で神様の武器があるなんてそんなことありえるのだろうか?すると副委員長が来た。
「ちょっと…海斗の馬鹿を止めなさいよ」
「副委員長…馬鹿に言う言葉はないということわざを知っているか?」
「それを言うなら馬鹿に付ける薬はないでしょ! わざと間違えて逃げようとするじゃないわよ!」
一応は注意をしてみた。
「んん~? ボロ儲けして悔しいのかな? そうなのかな?」
うざい!めっちゃうざい!俺は副委員長を見ると黙って謝っていた。ここに俺が作ったことわざが正しいことが実証された。
馬鹿に言う言葉はない
意味:馬鹿を注意するとストレスが溜まるから無視したほうがいい。
いつかことわざ辞典に載るかな?載るはずないか。
そんな馬鹿なことをしている間に学校が終わる。俺は家に帰るとゲームにログインする。
「準備はどうだ? ノア?」
「整備も滑車も設置できたよ! いつでも行ける」
この滑車は昨日ルインさんに注文したものでライヒから贈られた物の一つ。これを使えば金の子牛に触れることなくカリュブディスまで運搬出来ると考えたのだ。
その方法がロープで空樽と金の子牛を固定して吊るというもの。シャローさんたちは金の子牛に触れずにこれをしないといけなかったからかなり苦労したみたいだ。最も失敗したら、罰ゲームで楽しんで作業したらしい。ここら辺は経験値の差だと思った。
空樽を設置したのは金の子牛を触れずに済む箇所を増やすためと少しでも浮かすためだ。サバ缶さんたちが考えてくれた。
これでカリュブディスのところまで運び、ロープを切ればカリュブディスのところまで行ってくれるはず。上手くいくかぶっつけ本番だが、やれることはしただろう。
いつものメンバーが集まり、人魚の島を出発しようとするとロデが顔を見せた。
「私はヘリオスが怖くてついて行けないけど、カリュブディスお姉様をお願い」
『任せろ!』
『任せて!』
人魚姫のエールを受けて、スクナビコナはカリュブディスの海域を目指す。
「…ねぇ。タクトさん。なんかロープで吊るされている子牛を見ると罪悪感があるんだけど」
「言うな…チロル。俺もドナドナの絵面であることは理解している」
しかも一度はイスラエル民族から崇拝された神様だ。罰当たりなんてものじゃないだろう。この子牛自体が罰当たりな代物なんだけどさ。やはりドナドナの絵面はヤバさを感じてならないものがある。
そんなことをしている内に作戦海域に到着したようだ。
『報告! 二時の方角に雲の落下を確認! カリュブディスです!』
『進路を二時の方角へ! 全員戦闘態勢!』
「みんな頼むぞ!」
『はい!』
イオン、リアン、ルーナ、サフィたちが海に入る。他にも水流操作が使える召喚獣たちや体が大きい召喚獣が今回の作戦に参加する。みんなにはカリュブディスの水流に抵抗してもらうことになっている。これをしないと俺たちは金の子牛と一緒に食べられてしまうからだ。
『水流の変化を確認! 来ます!』
「今だ!」
『水流操作!』
カリュブディスが発生させる渦巻に巻き込まれる。流されてはいるが水流の流れは俺たち周辺は緩やかでサフィたちが水中で頑張っているみんなを体を大きくして守っている。これならいけるはずだ。
「金の子牛、投下!」
「金の子牛、投下します!」
ロープが切られ、金の子牛が流されていく。完全にカリュブディスが発生させる渦巻の流れに乗った金の子牛は俺たちと違い、勢いよく流されていく。
『ドナドナド~ナド~ナ』
皆が自然と歌いだす。この歌を作った人は凄いと俺は思った。ここまでマッチする歌はなかなかないだろう。そして金の子牛は渦巻の終着点。カリュブディスの口に落下していった。
カリュブディスの口の中に金の子牛が入った瞬間だった。世界が揺れ、空が割れる。そしてカリュブディスにいまだかつてない規模の雷が落ちると空は元通りとなり、海も静かな海に戻った。
「ど、どうなった?」
『わからない…』
インフォも何もないため、俺たちは恐る恐るカリュブディスがいたであろう場所に向かう。
「あ!」
リアンが何か見つけ、潜る。リアンは黒焦げになった女の子を連れて、顔を出す。識別するとその女の子がカリュブディスで間違いないらしい。
カリュブディスを回復させるが目を覚まさず、そのままロデの所に連れて行くことにした。
人魚の島の海域に入るとロデたちが出迎えてくれた。早速カリュブディスを見てもらう。
「流石に創造神の本気の天罰はカリュブディスお姉様でも効果抜群だったみたいだね。でも死んではいないみたい」
「何かしらの天罰を食らい、そのショックで気を失っているんだろう。もう少しすれば目を覚ますだろう」
その言葉通り、カリュブディスは人魚の入江で目を覚ます。
「ここは…どこ? あなたたちは誰?」
「ここはテーテュース様の領域の地上の島だよ。私はロデ。覚えているかな?」
「ロデ? 確かこんなに小さかった」
カリュブディスにとってロデは米粒程度のサイズだったようだ。しかしこれには理由はあるみたいだ。
「あはは! うん! そのロデだよ! 本当の姿のカリュブディスお姉様からしたら、私は小さいからね」
どうやらカリュブディスは滅茶苦茶大きい巨人みたいだな。ガイヤの娘だからどれだけ巨大でもおかしくはないだろう。
「この人間たちは?」
「カリュブディスお姉様をゼウスの天罰から解放してくれた人たちだよ。何が起きたか覚えている?」
「…美味しいそうな牛がいて、食べたら美味しかった」
それが原因だよ!それからロデがカリュブディスに説明する。説明が終わるとカリュブディスに改めて感謝された。するとロデが言う。
「それじゃあ、今日はカリュブディスお姉様が元の姿に治ったことを記念して、宴でもやろうか!」
『やった~!』
みんなが喜ぶ中、カリュブディスが衝撃的な一言を言う。
「…お腹、減っていない」
『え…』
全員が固まる。ロデが代表して聞く。
「ちょっとごめん。カリュブディスお姉様、お腹が一杯なの?」
「…うん」
「えぇええええ!? 有り得ない~! カリュブディスお姉様は、いつも『…お腹、減った』しか言ってなかったのに~!」」
「リリーみたいな人ですね。タクトさん」
俺も思ったけど、そこは言ったらダメだろ。イオン。すると人魚の入江から光が発生する。
「え…この神気ってまさか!?」
光が収まるとそこには大杖を持ったマーメイドがいた。俺はサイズが違うがこの人と出会っている。マーメイドたちが頭を下げる。
『テーテュース様!』
マーメイドたちの頂点に君臨する女神様が現れたのだった。
名前 イオン ドラゴニュート・スワローLv22
生命力 170
魔力 290
筋力 198
防御力 112
俊敏性 384
器用値 210
スキル
二刀流Lv50 槍Lv11 投擲操作Lv34 飛翔Lv39 超感覚Lv35
魔力操作Lv14 魔力切断Lv27 高速遊泳Lv38 竜眼Lv30 水分身Lv19
氷刃Lv38 蒼雷Lv30 氷雷Lv4 多連撃Lv31 水魔法Lv28
時空魔法Lv26 水流操作Lv12→Lv14 蒼海波動Lv20 水圧結界Lv14 雹Lv22
星氷装甲Lv23 氷牢Lv13 津波Lv4 冷凍光線Lv14 過冷却水Lv4
逆鱗Lv6 竜技Lv30 竜化Lv11 竜魔法Lv11 起死回生Lv5
ドラゴンブレスLv16 星海竜の加護Lv24 料理Lv30
名前 リアン ネーレーイスLv19
生命力 152
魔力 328
筋力 146
防御力 100
俊敏性 257
器用値 215
スキル
槍Lv34 杖Lv1 聖歌Lv36 呪歌Lv12 舞踊Lv12
高速遊泳Lv34 連続詠唱Lv13 詠唱破棄Lv15 同時詠唱Lv15 水圧弾Lv15
疾魔法Lv11 水魔法Lv24 神聖魔法Lv10 雷魔法Lv20 連携Lv9
騎乗Lv18 未来予知Lv10 多連撃Lv17 潜水Lv18 誘惑Lv12
音響探知Lv22 洪水Lv6 水流操作Lv13→Lv15 海波動Lv13 津波Lv8
水圧結界Lv4 天罰Lv5 擬似女神化Lv5 料理Lv18 人化Lv31
人魚の加護Lv11
名前 ルーナ ヴィヴィアンLv20
生命力 130
魔力 286
筋力 86
防御力 60
俊敏性 220
器用値 160
スキル
飛翔Lv36 竪琴Lv24 舞踊Lv30 気配遮断Lv9 未来予知Lv18
遊泳行動Lv3 魅了鱗粉Lv14 連続詠唱Lv23 詠唱破棄Lv23 同時詠唱Lv23
水流操作Lv5→Lv8 水分身Lv6 疾魔法Lv1 水魔法Lv21 雷魔法Lv31
木魔法Lv22 氷魔法Lv32 光魔法Lv22 譲渡Lv8 祝福Lv9
守護Lv10 夢幻Lv9 聖剣解放Lv5 妖精の輪Lv3 湖の加護Lv3
名前 サフィ モビーディックLv17
生命力 182
魔力 150
筋力 198
防御力 104
俊敏性 148
器用値 116
スキル
回転角Lv25 遊泳行動Lv35 遊泳飛行Lv23 ブリーチングLv12 水化の牙Lv9
激突Lv30 強襲Lv27 物理破壊Lv19 堅牢Lv20 音響探知Lv23
妨害音波Lv7 氷刃Lv9 疾走Lv28 騎乗Lv29 神聖魔法Lv10
避雷針Lv5 白霧Lv14 津波Lv12 渦潮Lv9 潮吹きLv10
咆哮Lv5 海ブレスLv9 極寒ブレスLv9 体格変化Lv22→Lv23




