#678 城壁突破作戦会議と万能の天才の闇
俺たちは攻撃が届かない場所で作戦会議をする。
「まずはあの城壁をどう破るかですね」
「たぶん魔法対策はされているし、対空対策もされている。近付けばサイボーグ軍団を相手にしながら大砲の支援付き。かなりきつそうだよ」
「オーソドックスなら城壁に気づかれずに接近して大砲をまず無効化する感じかな?」
全員が銀たちを見る。すると三人は全力で首を振る。
「無理だよん! センサーとかには忍びの技が効かないんだよん!」
「蛇とかにだって見つかるのに、メカとか絶対に無理!」
まぁ、無理か。熱探知ぐらい普通にありそうだもんな。するとルークが案を出す。
「地中からはどうですか? タクトさんたちはそれでウィザードオーブに侵入したんですよね?」
「俺もそれは考えたんだが、まだ出てきていないがサイボーグみたいなドリモールと戦ったことがある。恐らく地中にはそいつがいると思う」
「地中で襲われるのは避けたいですね」
「ダメか~…」
他にもカタパルトやアーバレスト、新しく手に入った攻城兵器を使う案が出るが、カタパルトやアーバレストはビームで撃ち落とされるだろうし、攻城兵器は近づく前に破壊されてしまうだろう。
俺は城壁を見る。レオナルドの余裕ぶった顔が浮かぶ。その顔を変えてやりたいな。
「…タスラムでぶっ壊すか」
『え』
俺の発案に全員が思わず聞き返す。
「タスラムならアンラ・マンユにもダメージを与えている。あの城壁を破壊する火力はあるじゃないか?」
「それはそう思うけど、タクト君って本当に正攻法の攻略嫌いだよね…」
「こいつは基本的に楽な方法や相手が嫌いなことをするのが大好きだからな」
「完全に考え方が子供だな」
悪かったな。子供っぽくて…しかし結局みんなタスラムを使うことで意見が一致し、作戦を練る。
「壁を壊したら、侵入組と壁の周りの敵を倒す組に別れるのがいいか?」
「だね。最初に足が速い召喚獣で突破して、中に侵入。その後、城壁の大砲を破壊する人たちを下ろして大砲を破壊。その後、壁の周囲の敵を倒す人たちは突撃する流れになるかな」
「それなら大砲の破壊は私たちの仕事だねん」
「破壊工作こそ忍者の王道だからね!」
さっきまでやる気じゃなかった癖によく言うよ。それに忍者は破壊工作なのか?あ、霞ちゃんが首をかしげている。まぁ、考え方は人それぞれだ。
俺たちは作戦を決めた後、順番でフリーティアに戻り、休憩に入る。満月さんたちの武器の修復があるから作戦開始は夜となった。
俺が帰るとセチアと和狐、ユウェル、へーパイストスが待っていた。
「一応試作品が完成しました。これです」
俺は鑑定する。
ミスリルの魔法弓:レア度9 弓 品質S
重さ:20 耐久値:700
効果:弓矢操作、飛距離アップ(極)、風属性ダメージ付与(極)、反動
ミスリルで作られた弓。弦にもミスリルの糸が使われており、ミスリルのため非常に軽いのが特徴。しかも木と違い硬さがあることで敵の金属武器の攻撃をガードすることができる。また風魔法の力が宿っていることで射った弓矢を操作する力が宿っている。ミスリルの糸のため、手を保護するため、弓懸を装備したほうが良い。
ミスリルの魔法矢:レア度9 矢 品質S
重さ:10 耐久値:700 攻撃力:600
効果:旋風、悪魔特攻(究)、万物貫通、浄化、飛距離アップ(極)、風属性ダメージ付与(極)
ミスリルで作られた弓矢。風魔法が宿されており、弓矢を射ると旋風が発生し、狙った敵以外の周囲の敵を旋風で吹き飛ばす力を持っている。魔の存在にとって、天敵の武器の一つ。
ミスリルの魔法矢:レア度9 矢 品質S
重さ:10 耐久値:700 攻撃力:600
効果:猛火、悪魔特攻(究)、万物貫通、浄化、飛距離アップ(極)、火属性ダメージ付与(極)
ミスリルで作られた弓矢。火魔法が宿されており、弓矢を射ると炎が発生し、狙った敵に命中するとその敵を燃やす力を持っている。魔の存在にとって、天敵の武器の一つ。
ミスリルの魔法矢:レア度9 矢 品質S
重さ:10 耐久値:700 攻撃力:600
効果:石化、悪魔特攻(究)、万物貫通、浄化、飛距離アップ(極)、土属性ダメージ付与(極)
ミスリルで作られた弓矢。土魔法が宿されており、見た目には変化は現れないが命中した敵を石化させる力を持っている。魔の存在にとって、天敵の武器の一つ。
ミスリルの魔法矢:レア度9 矢 品質S
重さ:10 耐久値:700 攻撃力:600
効果:放水、悪魔特攻(究)、万物貫通、浄化、飛距離アップ(極)、水属性ダメージ付与(極)
ミスリルで作られた弓矢。水魔法が宿されており、弓矢を射る水流が発生し、狙った敵以外の周囲の敵を水で押し流す力を持っている。魔の存在にとって、天敵の武器の一つ。
大蛇の弓懸:レア度8 防具 品質B+
重さ:20 耐久値:100
効果:反動無効
弓を使う者が装備する手袋。弓を引く際に弦から親指を保護するための防具で大蛇の鱗を使うことでかなり丈夫に作られている。ただし丈夫すぎて、弓を引く際に余計な力を使ってしまうリスクがある。
あの手袋は弓懸って言うのか…知らなかった。魔法弓と魔法矢は試作品とは思えない出来栄えだ。
しかし問題はこの弓懸。ミスリルの矢より重いのはどうよ?一応反動無効はついているが説明から見て、素材から失敗しているみたいだな。冷静に考えると蛇革の手袋って見たことがないな。探せばあるんだろうが、これは俺の調査ミスだ。
「悪いな…セチア、和狐」
「いえ! これでもなんとか使えますから」
「タクトはんのせいでは」
「俺のせいだよ。専門家にちゃんと話を聞くべきだった。和狐には悪いけど、もう一度製作依頼をすると思う。セチアは暫くこれで我慢してくれるか」
「「はい!」」
ということでトリスタンさんに話を聞くと現実では鹿革を使うのが一般的らしい。最初の頃は木や角といった素材を使っていたことがあるそうだが、一番いいのは鹿革とのことだ。勉強になる。ゲーム以外ではきっと使わない知識だろうけどね。
俺はその後、どうしても聞きたいことがあり、アインシュタインさんを訪ねた。
「レオナルドのことを知りたいじゃと?」
「はい。どうしてもレオナルドの行動に納得が行かなくて…あれだけの部隊なら直接フリーティアに挑むことが出来たと思うんです」
「それについてはわしも同意じゃ。じゃが、レオナルドはそれをしなかったのではなく、出来なかったんじゃよ。あやつは間違いなく天才じゃ。しかしわしやニュートンのように魔法には恵まれ無かったんじゃ」
やっぱりそういうことか。
「つまり彼がゴネスを狙ったのは、魔神の魔力を得るためですか?」
「そういうことじゃろうな。そして国際法でエクスマキナのバトルシップが使えなくなったタイミングで動いた。ただあやつが抱えている問題が見えてきた」
俺が質問するとアインシュタインさんは教えてくれた。
「まず奴が作ったサイボーグやオートマタたちは魔神の魔力で動いていることはほぼ確定じゃ。しかし魔神の力を制御するシステムはもちろん簡単ではない。一つ作れただけで大偉業じゃ。当然そんなものの量産は簡単にはできん」
「だから受信機を作ったということですか?」
「そうじゃ。しかしそうなると次は送受信が出来る距離がネックとなる。ゴネス全土は現在更地で問題はないが山などがあると送受信は不可能となるじゃろう」
「レオナルドが最初に使った飛行船を使えばいいのでは?」
アインシュタインさんが俺の質問に答えてくれる。
「わしもそう思う。恐らくこれも出来ないんじゃだろうな。装置の質量が重すぎるのか、他に原因があるのかわからんが…何らかの問題があることは間違いないの。だからこそお主を挑発したんじゃろう」
「動けないからですか?」
「うむ」
これで俺は色々確信がいった。そして俺は同時にイクスを使うわけには行かなくなった。向こうの狙いがイクスであるなら必ずイクスを手に入れるための罠があるはずだからだ。すると今度はアインシュタインさんが聞いてくる
「レオナルドの城近くまで攻め込んだそうじゃな?」
「はい。今日の夜に町を落とします」
「そうか…わしらはまだ準備が出来ておらんが、レオナルドと雌雄を決する時にはわしらに声を掛けるようにな。必ずレオナルドは魔神の力を使った何かを用意しているはずじゃからの」
「その時には必ずお呼びします。自分たちだけで解決できると思うほど、自信家ではありませんから」
俺はログアウトするとレオナルドのことを考えながら食事をする。魔法の才能には恵まれなかった万能の天才。俺にはレオナルドがなぜこんなことをしたのかなんとなく理解出来た気がする。
たぶん超えたかったんだ。魔法の才能にも恵まれた天才たちを…だからレオナルドは最初にアインシュタインさんたちと競争がしたいといった。世界征服はアインシュタインさんたちを本気にさせるための嘘だろう。
しかしそうなると一度レオナルドはエリクサーラピスに勝っている。それでこの話は終わりのはずだが、まだ終わっていないということはレオナルドにはまだ目的があるんだろう。それが何かわからないがイクスを狙うと言うなら手加減するわけには行かないな。
名前 和狐 ハーミットビーストLv17
生命力 168
魔力 320
筋力 143
防御力 106
俊敏性 238
器用値 235
スキル
扇Lv14 神楽Lv17 投擲操作Lv10 黒炎Lv22 聖火Lv27
火炎操作Lv8 天耳通Lv24 他心通Lv16 神足通Lv17 危険察知Lv28
封印魔術Lv20 幻影Lv16 炎魔法Lv11 神聖魔法Lv13 神道魔術Lv34
妖術Lv17 霊符Lv10 式神Lv5 護符Lv6 仙気Lv17
仙術Lv14 飯綱Lv16 金縛Lv3 鬼火Lv4 裁縫Lv32
革細工Lv24→Lv25 料理Lv26 血醒Lv9 ハーミットブレスLv13 狐技Lv15
神降ろしLv2 獣化Lv9
名前 ユウェル ドラゴニュート・コアLv11
生命力 156
魔力 120
筋力 229
防御力 306
俊敏性 94
器用値 112
スキル
鉄拳Lv2 万物武装Lv14 採掘Lv3 鍛治Lv14→Lv15 堅牢Lv13
強制Lv8 竜角Lv3 激突Lv7 超感覚Lv10 竜眼Lv7
高速再生Lv9 格納Lv6 練気Lv15 荷重操作Lv14 金属装甲Lv8
金属壁Lv10 宝石投擲Lv3 重力操作Lv14 土魔法Lv10 土潜伏Lv12
集束Lv5 石波動Lv9 投擲操作Lv3 地脈操作Lv2 逆鱗Lv3
竜魔法Lv6 竜技Lv9 竜化Lv6 ドラゴンブレスLv5 起死回生Lv3
星核竜の加護Lv6




