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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
万能の天才とカジノの島
707/1718

#676 サイボーグサウルス攻略戦

朝、朝食を食べるとゲームにログインする。俺がギルドに向かうとそこにはクロウさんたちが待っていた。


「完成させたぜ。とてもじゃないが持ち運べない代物だから取りに来てくれ」


「はい」


イジ鉱山のドワーフの村で作られてたそれは堂々と置かれていた。


金剛戦斧(こんごうせんぷ):レア度9 斧 品質S-

重さ:300 耐久値:1000 攻撃力:1000

効果:万物切断、荷重操作、万雷

金剛石とタングステンから作られた巨大な戦斧。大量の雷性石も使われており、一振りすると激しい雷鳴と共に幾万の雷が発生する。重さと巨大さから使える者は限られているが恐ろしい破壊力を誇る。


万雷が遅くなったお詫びの能力か…俺がみんなを見ると話してくれた。


「金剛石と雷属性が相性がいいことが最近分かってな」


「恐らく金剛杵(こんごうしょ)の由来から来ていると思われます」


なるほどね。金剛杵は別名ヴァジュラとも呼ばれているヒンドゥー教の雷神にして軍神であるインドラの武器だ。雷神の武器だから雷と相性がいいのは当然だと思う。


「遅れたお詫びに限界強化までさせて貰った」


「俺たち全員で作った文句無しの最高傑作だ。こいつでサイボーグだろうが魔王だろうがぶっ潰してくれ」


俺はみんなにお礼をいい、月輝夜を召喚すると月輝夜は金剛戦斧を持ち上げる。


「すげー…」


「本当に持ったよ…あれ」


「正直持てるのか心配だったぜ…」


こらこら。でも月輝夜の全長より少し小さいぐらいの大きさだからそれも納得が行く。


作戦の最終確認をして、全員に料理バフをかけて出陣する。


昨日同様、ゴネスの港に転移した俺たちは陣形を整える。本体は地上から進軍する。先頭は満月さんたちだ。


俺たちは空から左右に別れることにした。俺の方にはルーク、チロル、コゼット、ララ、フェルト、マヤなどの機動力とパワーがあるメンバーだ。俺のメンバーは昨日と同じ、リリーたちにどうしてもリベンジがしたいとお願いされたから仕方がない。


もうひと組はアルさんをリーダーに烈空さん、雷電さん、タクマ、アロマなどの総合的に強い面々で組んだ。


『敵部隊を補足。接近する』


満月さんたちから連絡だ。しかしまだ仕掛けるタイミングじゃない。


『昨日より接近したが、動きなし』


『こちらの作戦に気づかれているかな?』


『だと思うが、動かざるおえないさ。向こうは防衛だからな』


『そうだね』


攻撃サイドは自由に動けるが防衛サイドは動きがどうしても制限されてしまうものだ。そして今のゴネスは全体が更地。お互いに逃げも隠れも出来ない地形だ。だから襲い掛かるタイミングが重要となる。


『アサルトは完全に空を警戒している』


『バスターはこちらとギルマスを狙っている』


普通ならアルさんサイドを狙うと思うんだが、俺が昨日オートマタを倒したことが気になるらしい。それならそれを利用しない手はない。


『作戦はプランBに変更。作戦開始!』


『『了解!』』


最初に満月さんたちの後ろから与一さんたちが火縄銃の一斉攻撃を仕掛けた。それが開戦の合図となり、オートマタたちは一斉に満月さんたちに向かう。


方円陣(ほうえんじん)に移行! 急げ!」


『おう!』


満月さんたちが横一列から円になるように陣形を変えた。そして満月さんたちが盾が壁のように並ぶと完全に円の中にいるみんなの姿を隠す。


これでオートマタたちは円の内にいるみんなを狙えなくなった。銃撃しても満月さんたちの盾は今ではアダマンタイト、金剛石、ミスリル製だ。鉄の銃弾など通しはしない。


そして動きながら銃を撃つことしか出来ないオートマタたちは与一さんたちが普通に狙うことが出来る。これが方円陣と呼ばれる陣形。オートマタ相手ならこの陣形が一番いいと判断した。


オートマタたちの苦戦を受けて、サイボーグサウルスtypeバスターが満月さんを狙い、サイボーグサウルスtypeジェノサイド二体が満月さんたちに襲いかかる。掛かった!


『奇襲第一陣! 行きます!』


アルさんたちが一直線に迫るとサイボーグサウルスtypeアサルトが手から銃を乱射するがその銃弾をガーゴイルたちが受けて接近し、一気にサイボーグサウルスtypeアサルトとサイボーグサウルスtypeバスターに襲いかかった。


敵の弱点は乱戦に弱いこと。これでサイボーグサウルスtypeアサルトとサイボーグサウルスtypeバスターの攻撃は封じた。


「今だ! 全軍突撃! 行くぞ! ジーク!」


「キュー!」


ジークの急加速からのドラゴンクローがサイボーグサウルスtypeアサルトに決まる。他のみんなも戦闘に参加し、乱戦となる。結果、サイボーグサウルスtypeアサルトとサイボーグサウルスtypeバスターは満足に動けない。


そして俺たちはサイボーグサウルスtypeアサルトたちを止めている隙にチロルたちはレギオン召喚で一気に獣の召喚獣たちを召喚するとオートマタたちを襲わせた。突然の背後からの攻撃にオートマタたちは対応出来ない。その隙をみんなが逃すはずがない。


「方円陣解除!」


「みんな! 突撃!」


『おぉ! スクラップ送りじゃあああ!』


『武器をよこせぇえええ!』


欲望ダダ漏れだ。しかしメルたちは飛び出すと昨日と違い、次々倒していく。攻略法がわかったら、こんなもんだよな。獣の召喚獣たちならオートマタのスピードに対応出来る。オートマタが獣の召喚獣たちに注意が向いたら、メルたちの餌食だ。


ただオートマタの対応はこれでいいがサイボーグサウルスたちは簡単じゃない。しかしこの乱戦状況なら秘密兵器を投入出来る。ましてや相手はアサルトとバスターなら比較的は安全だ。


「レギオン召喚! こい! 月輝夜!」


金剛戦斧を持った月輝夜を投入した。


「グォオオオオオ!!」


「ギャオオオオオ!!」


月輝夜がサイボーグサウルスtypeアサルトの銃弾を受けながら、接近し、金剛戦斧を縦に振り下ろすとサイボーグサウルスtypeアサルトの体が真っ二つとなり、万雷を受けると爆散する。


頭に当たった瞬間、サイボーグサウルスtypeアサルトの両足が地面に埋まっていた。それほどの破壊力ってことだ。これがクロウさんたち、鍛冶師総出で作り上げた傑作品の威力!


これを見たサイボーグサウルスたちの動きが一斉に変化する。全員が月輝夜を狙ってきた。流石に金剛戦斧の危険性を感じたからだろうが、それはあまり褒められたことじゃないな。パワータイプの召喚獣は他にもいるぜ?


もう一体のサイボーグサウルスtypeアサルトに襲いかかったのはマヤさんのマンモスから進化したベヒモス。空を飛ぶ超巨大な象の突進をくらい、更にフレイルのような鼻の一撃で体が歪に歪むとところどころから小規模な爆発が起き、謎フィールドが解ける。


それを確認したアルさんたちの空の召喚獣たちの一斉ブレスが決まり、倒される。


サイボーグサウルスtypeバスターにはゴーレム軍隊とパジリスクの進化であるナーガ、オロチから分岐するミドガルズオルム、ニーズヘッグ、双頭竜の進化の五頭龍などが襲いかかっている。


流石のサイボーグサウルスtypeバスターもゴーレム軍隊のパンチに第四進化の蛇たちの締めつけには体の金属が変形する音を出している。


もう一体のサイボーグサウルスtypeバスターが月輝夜を狙おうとする。しかし月輝夜のほうが行動が早かった。月輝夜が金剛戦斧を投げるとサイボーグサウルスtypeバスターの首が跳ぶ。


それでも砲撃のチャージをしているが謎のフィールドが既に無くなっていた。それを見逃すリリーたちはではない。


「過冷却水!」


イオンは過冷却水を砲身の中に流し込み、魔力チャージを止める。


「やぁああ!」


「竜技! ドラゴンクロー!」


恋火が右から斬り裂き、花火ちゃんが左からドラゴンクローでサイボーグサウルスtypeバスターを体を歪ませる。しかしサイボーグサウルスtypeバスターは恋火に噛み付こうとする。


「紫雷化!」


「流星!」


そこにアロマの堕天使ちゃんが紫の雷となって、サイボーグサウルスtypeバスターをボコボコにすると麻痺して動けなくなったサイボーグサウルスtypeバスターに流星が直撃し、ぶっ飛ぶと全員からのブレスで倒される。


これで遠距離支援はオートマタのみ。しかし問題はジェノサイドだ。こいつだけは近づいてボコって終わりとはいかない。しかし手は考えてある。近距離特化の敵には何をするのか?スライムを浴びせましょう。


『スライム爆撃! 行きます!』


完全にノーマークの空からスライムたちがサイボーグサウルスtypeジェノサイドたちに降り注がれる。体が溶けると思ったが体の金属はスライムたちの腐敗に対応している。凄い金属というよりコーティングされているんだろうな。


しかしスライムたちがくっついた状態では満足に進めない。何より自慢の両手のチェーンソーがスライムまみれで動きが鈍い。こうなると詰みだ。


「ルーク!」


「はい!」


ルークのドライアドとアルラウネが森林操作でサイボーグサウルスtypeジェノサイドの体とチェーンソーを封じる。動きが鈍ったチェーンソーなど樹木に絡まれたら、終わりだ。


スライムたちは離れ、代わりに地上からメルたちが近付く。


『昨日のお返しだ~!!』


動けないサイボーグサウルスtypeジェノサイドをバラして、残りは謎フィールドがない大量のオートマタたち。しかし謎フィールドがないオートマタは脅威ではない。レッカたち魔法使いたちの大魔法の準備が終わるまで、俺たちが時間稼ぎをする。


「きゅーーー!」


ジークが光衝撃波で吹き飛ばすとレッカたちの詠唱が終わり、オートマタたちは残らず消し飛び戦闘が終わる。


オートマタからは大量のパーツ。残りはサイボーグサウルスシリーズの解体結果はこちら。


レーザーチェーンソー:レア度7 (のこぎり) 品質B

レーザーの刃のチェーンソー。通常のチェーンソーより遥かに強力なチェーンソーでその切れ味は大木を数秒で切断するほど。対人戦では武器の耐久値をすぐに削ってしまう武器破壊の武器として使われる。


エーテルコア:レア度7 素材 品質B

エーテルを作り出すコア。主に高出力の魔導兵器に使用される部品。


魔神エネルギー受信機:レア度7 素材 品質B

魔神の力を受信するための魔導アイテム。送信機の範囲内でしかエネルギーが受信出来なくなるので、注意が必要。


この結果にみんなが運営はビーム砲や機関銃を渡さないつもりだと思った。


それはいいとして、問題はこの受信機だ。レオナルドが言っていた神の力とはやはりアンラ・マンユの力のことで、その力を使ってあの謎フィールドを発生させていたってことだろうな。


俺たちは交代で休憩を取ることにした。俺はサバ缶さんに魔神エネルギー受信機を預け、エリクサーラピスに届けてもらい、話を聞いて貰った。


「これが謎のフィールドの原因であることは間違いないそうです」


「受信機ということは送信機を壊せば発生しないことになりますよね」


「ですね。ただ恐らく送信機は敵のお城の天辺にあるでしょう」


電波塔と同じことだよな。それなら空から爆撃か何かで壊せばいいと思うんだが、対策はされているだろう。一応試してみよう。セチアを召喚する。


「セチア、お城の天辺にある棒がわかるか?」


「え? はい。辛うじてわかります」


「ならバーストアローで狙ってみてくれ。ウルイチイボウを使えば届くはずだ」


「わかりました」


結果はビームで撃ち落とされた。やはりダメか。この分じゃあ、急降下で接近してもビームの集中砲火でも喰らいそうだな。やはり正攻法しかなさそうだ。


俺たちはジャンヌの村にたどり着くと安全エリアがあり、順番で休憩することにした。休憩の順番が来る前にクロウさんたちに金剛戦斧の戦果を報告する。


『ま、俺たちの最高傑作だからな! 当然の戦果だ』


凄く誇らしげだった。俺の休憩の順番が来て、ログアウトした。


名前 リリー ドラゴニュート・ホープLv20


生命力 200

魔力  216

筋力  390

防御力 148

俊敏性 184

器用値 156


星拳Lv26 飛翔Lv41 片手剣Lv48 大剣Lv44 鎚Lv24 

危険予知Lv35 超感覚Lv36 竜眼Lv31 星読みLv37 物理破壊Lv33

星鎧Lv30 星壁Lv20 星雨Lv19 聖櫃Lv4 星光Lv12 連撃Lv33 

集束Lv17 超再生Lv24 星気Lv43 光魔法Lv27 星波動Lv20

星間雲Lv7 流星Lv6→Lv7 虹光Lv2 反射Lv8 逆鱗Lv6 

竜技Lv30 竜魔法Lv10 竜化Lv10 ドラゴンブレスLv16 起死回生Lv5 

星竜の加護Lv23


名前 イオン ドラゴニュート・スワローLv20


生命力 170

魔力  284

筋力  196

防御力 112

俊敏性 376

器用値 210


スキル


二刀流Lv50 槍Lv11 投擲操作Lv34 飛翔Lv39 超感覚Lv35 

魔力操作Lv14 魔力切断Lv26 高速遊泳Lv37 竜眼Lv30 水分身Lv18

氷刃Lv38 蒼雷Lv30 氷雷Lv3 多連撃Lv30 水魔法Lv28 

時空魔法Lv26 水流操作Lv12 蒼海波動Lv20 水圧結界Lv14 雹Lv22 

星氷装甲Lv22 氷牢Lv13 津波Lv4 冷凍光線Lv14 過冷却水Lv3→Lv4 

逆鱗Lv5 竜技Lv30 竜化Lv10 竜魔法Lv10 起死回生Lv5 

ドラゴンブレスLv15 星海竜の加護Lv24 料理Lv30


名前 月輝夜 オーガロードLv11


生命力 196

魔力  170

筋力  360

防御力 156

俊敏性 84

器用値 100


スキル


鎚Lv28 戦斧Lv1→Lv2 大剣Lv1 鎖Lv5 魔拳Lv6 

闘気Lv28 物理破壊Lv24→Lv25 防御無効Lv15 荷重操作Lv6→Lv7 強制Lv18 

堅牢Lv21 咆哮Lv9 強襲Lv22 妖気Lv27 戦闘高揚Lv25→Lv26 

投擲操作Lv9→Lv10 超再生Lv25→Lv26 恐怖Lv2 黒炎Lv6 雷放電Lv7 

集束Lv6 肉体活性Lv7→Lv8 炎ブレスLv17 暗黒ブレスLv9 衝撃波Lv8

狂戦士化Lv6 魔素解放Lv7 諸刃の一撃Lv5 逆鱗Lv4 王の加護Lv5


名前 ジーク ライトドラゴンLv11→Lv12


生命力 112

魔力  121→123

筋力  158→160

防御力 108

俊敏性 154→157

器用値 96


スキル


飛翔Lv19 竜牙Lv15 竜爪Lv18 竜鱗Lv18→Lv19 竜尾Lv16→Lv17

激突Lv13→Lv14 騎乗Lv6→Lv7 光魔法Lv12 威光Lv3 光ブレスLv14 

光雨Lv7 再生Lv3→Lv4 竜気Lv14 疾走Lv15→Lv16 反射Lv3 

光衝撃波Lv4→Lv5 光波動Lv7 竜技Lv7→Lv8 逆鱗Lv3 ドラゴンブレスLv10→Lv11 

光竜の加護Lv13

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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[一言] 限界強化って何ですか?既出の単語だったらすみません
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