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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
万能の天才とカジノの島
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#670 ノアの新船計画と万能の天才

現実で夕飯を食べた後、ログインしてリリーたちと夕飯を食べているとリアンが物凄く世話を焼いてきた。


「先輩、ジュースはいりませんか?」


「これ美味しいですよ! 先輩もどうですか?」


このリアンの変わりように流石に全員が察した。


「遂にリアンもエンゲージを結んだんですね」


「はい。もうイオンお姉様に遠慮なんてしませんから」


「の、望むところです!」


イオンがちょっと怖気づいている。するとリビナが話す。


「おぉ~…イオンが大ピンチだ。スタイルで負けて」


「リビナ?」


「あ…いや。ボクは何も言ってないよ~」


「思いっきり聞こえましたよ! 待ちなさい! リビナ!」


いつも通りの光景だ。さて、夜は予定を変更して、明日の作戦の下準備をする。


「あぁ~…緊張した」


「悪いな。ノア。変なことに巻き込んで」


「本当だよ。でもちゃんと依頼はこなしたから新しい船の計画の話は頼むよ?」


「あぁ。任せておけ」


俺はノアにウィザードオーブの王都に侵入して、あるものを町にばら撒いて貰った。ノアはウィザードオーブ出身だ。ウィザードオーブの監視には引っかかることはない。


代わりに発生したのが新しい船の開発クエスト。それがこちら。


依頼クエスト『ジュラルミンを納品せよ』:難易度B

ジュラルミン500納品せよ。


依頼クエスト『カーボンナノチューブを納品せよ』:難易度A

カーボンナノチューブ500納品せよ。


依頼クエスト『エーテルプラズマエンジンを納品せよ』:難易度A

エーテルプラズマエンジンを納品せよ。


依頼クエスト『エーテルプラズマ制御装置を納品せよ』:難易度A

エーテルプラズマ制御装置を納品せよ。


依頼クエスト『天空のオーブを納品せよ』:難易度A

天空のオーブを納品せよ。


見ての通り、バトルシップを見たノアが自分でも作りたくなったらしい。これが実現するとみんなが乗れるバトルシップが実現するため、俺というよりサバ缶さんたちが協力してくれることになった。


もちろん俺にも依頼が来るはずなので、そこは協力することになるだろう。


そして俺はミュウさんのところで気配遮断効果がある服がないか質問するとあった。


「じゃーん! 忍者衣装!」


「そのまんまですね」


「一応気配遮断効果があるローブもあるけど、さっきの話だと多分忍者のほうがいいと思うよ? ローブだと召喚師ってバレるかも知れないから」


確かにな。ということで忍者衣装を購入する。俺は一体どこに向かっているんだろう。


するとそこで通信が来る。銀たちだ。


『何か問題でも発生したか?』


『ゴネスはアンデッドだらけ! しかも滅茶苦茶強い!』


『すみません。それはいいんです。ただ変な飛行船が私たちの上を通過して行きました。何かご存知ですか?』


飛行船?心当たりは無きにしもあらずだな。


「エジソン王が持っているのなら知っているが、それではないんだよな?」


『はい。現実にある気球タイプの飛行船でした』


『国際会議では何も聞いていないな。そもそもどこの国も復興で大忙しのはずだ』


『ですよね。だからこそ気になってしまって』


ワントワークでは早速曹操が動いて、乗っ取られてしまったからな。ゴネスを狙う輩がゼロとは言えないか…だとすると銀たちが襲撃を受ける可能性が出て来るな。


『エリクサーラピスでちょっと聞いてくる。ひょっとしたら、襲われる可能性もあるからいつでも逃げ出せる準備だけはしておいてくれ』


『わかりました。よろしくお願いします』


ということで俺はエリクサーラピスに向かう。アインシュタインさんが家を尋ねるとお城に緊急招集を受けているらしい。明らかに問題が起きているな。俺がお城に向かうと一度は拒否させるが結局中に入れて貰えた。


そしてアインシュタインさんたちが会議をしている所に案内された。


「お主が来たということは謎の空飛ぶ船を目撃したということで合っているか?」


「俺は直接見てはいませんが、ゴネスの上空で目撃されました。あれはなんなんですか?」


「ふむ…このエリクサーラピスには様々な天才がいることは知っているな?」


「はい」


そこは否定したら、ダメだろうな。


「その中でも異質な天才がおってな。わしらとは異なる何を考えておるのか分からない奴なのだが、そやつが急に今日の昼に動き出してな。わしらの捜査網を掻い潜り、行方不明となったのだ」


「…その人の名前は?」


「レオナルドと言う。わしらの間では『万能の天才』と呼ばれる人物じゃ」


またやばい人が出てきたよ。レオナルドで万能の天才と来ればレオナルド・ダ・ヴィンチしか有り得ないだろう。レオナルド・ダ・ヴィンチは『モナ・リザ』や『最後の晩餐』などを書いた画家として有名だが、その一方で科学、医療、工学などに精通したまさに万能の天才と言っていい天才だ。


恐ろしいのがレオナルド・ダ・ヴィンチは自らのことを都市防衛、都市攻略に用いるあらゆる兵器を作ることができると書いていることだ。エリクサーラピスの反応からしても危険人物として警戒していた感じを受ける。


これはジャンヌたちが危ないかも知れないと思ったその時だ。通信が来る。


『ギルマス! なんか変なメカがたくさんこっちに向かって来てるんだけど!』


『明らかに友好的な感じじゃないな。ジャンヌたちを連れて、撤退してくれ。事情は後で説明する』


『了解!』


俺が通信内容を伝える。


「まさか自分だけの軍隊を作っておったのか?」


「これはまずいの…ジャンヌさんたちを追い出そうとしたところを見ると奴の狙いは曹操と同じ建国ということになる。これはあやつを野放しにしてきたわしらの責任じゃぞ」


「問題は目的ですね。あの人なら世界統一とか世界の破滅とか言い出しそうです」


すると兵士が入っている。


「報告します! レオナルド様から通信が来ました」


「このタイミングでか! ここに繋げ」


「は!」


巨大画面に人の姿が映る。この人がレオナルド・ダ・ヴィンチか。イケメンだな。するとレオナルド・ダ・ヴィンチが話し出す。


『私の名はレオナルド。私はここに神興国ゴネスに代わり、未来王国ルネサンスの建国を宣言する!』


あぁ…さっき話した通りになったよ。


『エリクサーラピス国王エジソンだ。お前の目的はなんだ?』


『決まっている。世界支配だ! 全ての人間は天才である私が管理してこそ種として進化する!』


結構痛いキャラで来たな。


『世界支配だと? 自惚れるな! そんなことが出来るはずがない!』


『私が何も考えず、動いたと思っているのかね? 私はこの地に眠っている神の力を手中に収めた! 更に見るがいい!』


画面に新たな人が映る。俺はそれを見て驚愕する。だって、それはエクスマキナだったからだ。


『私が契約したエクスマキナ『モナ・リザ』だ。私は彼女と共にこの世界を支配する』


運営、だいぶ遊んでいるな。


『…ふん。我々が管理しているバトルシップでも使うつもりか?』


『そんな船など眼中にない。お前たちやフリーティアは知らないだろうがエクスマキナにはバトルシップすら超越する船が実在する。私はそれのマスターとなり世界を支配するのだ!』


全員が俺を見る。なんか…ごめんね。俺がもうマザーシップのマスターになっちゃってるよ。国際会議の場でそれを公開しているのだが、レオナルドには伝わっていないらしい。


『…聞くがそれは手に入っているのか?』


『いや、まだだ。私はあえてお前たちにこの情報を渡し、競争したいのだよ。君たちが私より優れた天才だと言うなら私を止めてみるがいい!』


そこで通信が切れた。なんとも言えない空気になる。だって、これってさ。


「…競争以前に勝敗が既に決まっているんだがな」


「この事実をレオナルドに伝えた時の顔を絵に残しておいて欲しいの」


「流石にそれは酷いぞ。アインシュタイン。レオナルドのことですが、ゴネスを勝手に占拠したレオナルドは我々の国の出身者だ。私たちが動くのが筋でしょう」


「そうだな…全員に出撃を通達せよ!」


結構大事になったなぁ。まぁ、この件はエリクサーラピスに任せよ。俺はジャンヌたちに事情を説明し、これから戦争状態になるということでことが収まるまでフリーティアに待機することになった。勇ましく旅立った手前、非常に恥ずかしそうだ。


その後、ギルドで俺がことの顛末を話すとみんなが微妙な顔をする。そうなるよね。その後、他の国の情報が入ってきた。


まずライヒ帝国だが、ライヒにあった元曹操たちの町をローラン率いる部隊が攻め落としたらしい。まぁ、裏切り者を放置するライヒではないだろう。ただこのまま、曹操と戦うことにならないみたい。


ライヒも曹操たちの力の強さを知っているから迂闊に攻め込めないんだろう。一方ワントワークでは小競り合いの応酬が続いているとのこと。やはり蜀と呉は現在国を持たない状態だから満足に戦闘が出来ない感じみたいだな。


こうなるとワントワークのイベントは長引きそうだな。するとルインさんから曹操から正式な手紙が来たらしく、蜀と呉、ワントワークに援助するなと抗議されたらしい。


これはフリーティアでも同じみたいだ。結果俺たちはその事をワントワークと蜀、呉に連絡することとなった。


『やはり我々の後ろ盾にあなた方がいることは曹操と司馬懿には目障りのようですね。しかしそれについては私に考えがあります』


流石諸葛亮だ。こうなることを読んでいたらしい。


『何をするおつもりですか?』


『我々は現在ファストの町を拠点にしているのですが、この町で以前あなたの料理で宿をしていた人がいますね?』


あぁ…モッチさんのことだな。彼女は今ではうちのギルドの酒場と宿屋を経営している。結構ルインさんと息が合うらしくて、時々会話しているのを見かけている。


『はい。今ではうちのギルドのお店をしていますが…そういうことですよね?』


『はい。ファストの町にある彼女のお店は我々が直しますので、彼女のお店を隠れ家として、我々に物資を送って頂ければと思います。もちろんタダでとは言いませんので』


元々ファストの町で俺と繋がっている人から物を売買することを禁止には出来ないということだろう。これに曹操から首を突っ込まれても、戦争前から物資を送っている人に送っているだけだから何か問題があるのか?ということになる。


モッチさんはモッチさんで商売をしているだけならこれを潰すことは出来ないだろう。ただ気になることがある。それはファストの町の状況だ。


『ファストの町が曹操軍に狙われることはまずないでしょう』


『なぜですか?』


『この町の周囲にガーベラグロウというモンスターが異常繁殖をしていて下手に手を出すと手痛い損害を食らうことになるからです。実際に曹操軍はこの町に進軍したらしいのですが、結局進軍は森で途絶えて、この町を諦めています。私の予想ではアンラ・マンユがこの地に手出ししなかったのは彼らのおかげだと考えています』


ガーベラグロウの異常繁殖ね…気のせいかな?その原因には心当たりがある気がする。一応彼らは守り神的な設定だったはずだから同じ神への攻撃をアンラ・マンユは避けた感じなのかな?


こうなると決めるのは俺たちではなくモッチさんということになる。すると彼女は諸葛亮と話し、ファストの町に向かうことになった。目がGになっていたが大丈夫かな?


俺は彼女の旅の無事を祈り、ホームに帰るとパジャマ姿のリアンが待っていた。


「きょ、今日は私が先輩を独占する日ですから!」


ということで一緒に寝ることになった。

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最新作『異世界転生した鼠小僧は義賊になる 』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


異世界転生した鼠小僧は義賊になる
― 新着の感想 ―
ガーベラグロウさん...ガーベラプラントからこんなに大きくなって...! 今度は簡単に倒されないように大量発生するようになったのね、それとも最初は呪いの封印で弱ってたのかな
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