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#646 エルフの森、タルウィ討伐戦

お昼を食べた後、俺はサバ缶さんに事情を説明する。


『私もウィザードオーブは信用してはいけない国だと思います。タクトさんも今後のことを考えての判断ですし、私はこれで良かったと思います。ルインさんがどう言うかはわかりませんけどね』


そこはフォローをしてください。でも、ルインさんに話すのは俺の仕事なんだよね。ギルマスにはきっと胃腸薬が必要になる日が来ると思う。これでこの話は終わりだ。


『現状を説明させて貰います。まずパラディンロードではタクトさんの読み通り戦いに紛れて敵の騎士が侵入していました。これをメルさんたちが潰して、現状動きはありません』


当たったか。しかめっ面のアグラヴェインの悔しそうな顔が過る。ざまー!


『サルワの誘導も成功。司馬懿(しばい)の幻術が予想外に強力だったらしいですよ』


あぁ~…曹操はライヒだったんだっけ?司馬懿なら確かにそういうのが凄そうなイメージがあるな。司馬懿は有名な諸葛亮とのライバルで知られている人物だ。最終的な三國志の覇者である司馬一族台頭だ。


悪いイメージのある司馬懿だが、とても勉強家で諸葛亮に勝つために色々なことを学び、占星術で諸葛亮の死を知った話は有名だ。大規模な幻術ぐらい出来そうな気がするな。


『エリクサーラピスは変化なし。ワントワークは避難誘導を継続中。プレイヤーのほとんどはフリーティアに避難完了。ワントワークの商人NPCに猛烈な売りつけに合い、私たちはパンク寸前です』


『俺も大変だったんですから頑張ってください』


俺たちは通信が終わる。その後、俺たちに動きはなく、パラディンロードでメルたちが一戦したようだ。これを見事に撃退し、再び膠着状態とのことだ。


今のパラディンロードの戦力を寝返ったメンバーで落とすのはかなり困難だろう。メルたちにシグルドさんたちもいる。後方支援もしっかりしているから内から潰していくしかない状況だが、それを昨日潰したから膠着状態なわけだ。


状況が動いたのは、やはり夜だった。空から監視してくれていたアルさんが通信をくれた。


『魔王タルウィの出現を確認! 四方から同時進行です。編成は一方向ずつ大型一、小型多数! 地面一面赤い目で〇ウシカの最後みたいです』


あぁ…激怒のやつね。でも俺たちは鎮めるのではなく、全滅狙いだ。


「手分けしよう。俺はエルビンたちと共に北に行く。ルーク、チロルは獣部隊を率いて、東に向かってくれ」


『了解!』


「我々はタクトのところに加わろう。いいな? クーフーリン」


「おう!」


俺たちの獲物が減ることが確実となった。悲しい。


「烈空さん、雷電さん、アルたちは飛行部隊は率いて西へ。シルフィ姫様も参加をお願いします」


『おう(はい)!』


「タクマ、アロマは残りの召喚師を率いて、南へ」


『おう(はい)!』


俺は全員を見る。


「ここで魔王タルウィとの決着をつける! 行くぞ! レギオン召喚!」


『レギオン召喚!』


全員が一斉に魔王タルウィ軍に襲いかかった。


「ははは! こいつはいいな! おらおらおら! かかってこいや!」


クーフーリンはヒクスに乗り、大暴れ中。スカアハ師匠もちゃっかりスピカに乗り、敵をボコボコにしている。ヒクスは結構誰でも乗せるし、スピカは女性に弱い。こうなるのは必然だったのかもしれない。


しかし俺は撃破数では、二人を超える自信がある。


「ん? あれはドライアドか?」


「僕の前に立ちはだかるとは愚かな奴だ!」


ミールに魔王タルウィのスキルが発動するが、ミールの状態異常無効が発動し、魔王タルウィのスキルを無効化する。


『な、何?』


「残念でしたね。私は水樹のドライアド。あなたの力では枯らすことが出来ない存在です。なぜなら水樹は自ら水を生成し、大気のバランスを整えるからです。さて、魔王ならば覚悟は出来ていますよね? 世界樹に手を出し、森を枯らしたその罪、死を持って償いなさい! 植物召喚! いでよ! 水樹よ!」


植物召喚で水樹が召喚されると水樹からの大量の放水が魔王タルウィたちを襲う。他の植物なら大喜びだが、こいつにとって大打撃だ。呑み込まれた小さい奴らはこれで全滅だ。


『お、おのれ! 水樹のドライアドだと! そんな奴がいるなんて聞いてな』


「つべこべうっせぇーんだよ!」


「さっさと死んでおけ!」


「「ゲイボルグ!」」


二人のゲイボルグが大型の魔王タルウィに命中する。やはり倒せない。


『ははは! 無駄だ! 僕にはそんな攻撃通用しやしない!』


「これを見てもそう言えますか?」


俺とダーレーに騎乗しているセチアが水樹の杖を掲げる。


「精霊召喚! いでよ! 水樹の精霊!」


セチアが精霊召喚を使うと水樹の精霊が現れる。そして両手を空に上げる。


『グラスレイン!』


青い光の雨がフィールド全体に降り注ぐ。魔王タルウィたちは絶叫。木々は大喜びだ。そしてフィールドにいる全ての人にバフが発生する。それを受けてエルビンたちがストラの上で弓の必殺技の構えとなる。


「森の怒りを知れ! 魔王よ!」


『アルフメテオール!』


青い閃光の矢の集中砲火を大型の魔王タルウィに放つと大ダメージを与える。


『ぎゃあああああ!? なぜ攻撃が僕に届く!? 今まで効かなかったはずーーは!?』


魔王タルウィが目にしたのは俺たち全員に発生した水樹の加護のバフだ。それはゲイボルグを構える二人にも発生している。


「俺たちの攻撃は通用しないとか言ってたよな? 師匠」


「あぁ。本当に通用しないか。試してみるか? クーフーリン」


「「伝説解放!」」


二人のゲイボルグが真の力を解放する。


『ま、待て!』


「「ぶっ殺せ! ゲイボルグ!」」


必中必殺の魔槍は魔王タルウィを貫通すると残りの生命力を全損させる。俺たちの出番なし。


他のみんなも無双状態だ。するとリリーたちが来る。


「タクト~」


「他のところに行ってきてもいいぞ。グレイたちにも言ってやってくれ」


「わかった!」


とはいえ、この水樹の加護は魔法にも影響しているからあまり経験値は貰えないだろうな。エルフの皆さんは怒り心頭だからさ。


さて、このままだと魔王にしては呆気なさすぎる。全員から大型の魔王タルウィの討伐報告を受けると地面が揺れる。やはりそうくるよな。


地面から超巨大な魔王タルウィが現れる。身体には球根のような物が見える。間違いなくこいつが本体だろう。


『まさか僕自身が手を出すことになるとはね。でもこれで終わりだ!』


魔王タルウィの手が振り下ろされる。


「タクト様、お願いします」


「あぁ…全宝玉解放!」


グランアルブリングが七色の光が夜を照らす。


「魔法剣技! アルティメットシャリオ!」


グランアルブリングの光の奔流が魔王タルウィを吹っ飛ばす。


魔王タルウィが起き上がろうとした時だ。魔王タルウィに冷気が襲う。イヴリーフ様だ。


『無駄だ! 僕にお前たちの魔法は効きやしない!』


「確かに私の力ではあなたに肉体的な死を与えることは出来ません。しかしあなたが本体ならば精神的な死を与えることが出来ます」


『な…何?』


「エルフの女王としてあなたに絶望を教えてあげましょう。あなたが枯らした全ての植物たちの痛みを知りなさい! スピリット・ディスペラツィオーネ!」


冷気に包まれた魔王タルウィの体が真っ白になり、動かくなる。


「こいつの精神を殺しました。肉体が生きているので、後処理は皆さんにお任せします」


何それ!?こわ!?


するとエルサリオンさんが来る。


「だから言ったじゃろ? あの女王だけは怒らせたらいかんと」


その意味がこれのわけね。動けない魔王タルウィを全員でボコボコにするとインフォが来る。


『おめでとうございます! 魔王タルウィが討伐されました』

『魔王タルウィの討伐により、魔王ザリチュの共生スキルが無効となりました』


レベルアップ無し!アジ・ダハーカの時より人数は少ないはずなんだけどな。アジ・ダハーカの経験値がどれだけ異常だったかがわかるな。


俺たちの最大の戦果は魔王ザリチュの共生スキルの無効化だろうな。恐らくこれで魔王ザリチュの不死性が無くなったはずだ。


俺たちは勝利の余韻にひたりつつも情報をサバ缶さんに伝えた。


『こちらでは魔王ザリチュが凶暴化した情報を伝えられました。どうやら相方を倒されて怒り心頭みたいですね。まぁ、二体のボスの内、一体倒すともう片方が強くなるのはゲームの定番ですから問題はないでしょう。タクトさんたちはこれからどうしますか?』


『俺たちは明日、パラディンロードに向かおうと思います。バトルシップで』


『…何かパラディンロードでありました?』


『アーサー王に決闘で負けて、ちょっとアグラヴェインの態度にイラついただけですよ』


それを聞いていた全員がパラディンロードの騎士たちの冥福を祈った。


『アンラ・マンユ、アカ・マナフ、サルワの様子はどうですか?』


『アンラ・マンユはファストの町を無視し、劉備の国を破壊しました。その後も南下して王都を目指して進行中。アカ・マナフは現在メルたちが戦闘中でサルワは幻術がバレて怒り心頭とのことです』


あれ?俺って怒らせてばかりじゃないか?ダメだね。戦争はクールに戦わないと。どの国も余裕がありそうだからパラディンロードに進行するのは明日の夜に決定した。参加したいみんなへの配慮だ。


するとルインさんと通信が代わり、事情を説明する。一応みんなで謝った。


『そんなことがあったのね。たぶんクエストの流れだとそれで正解だったと思うから問題ないわ。私もあの国とは関わるべきじゃないと思っていたしね。ところでタクト君にお客さんがいるんだけど』


『俺にですか?』


『えぇ。孫尚香を知っているかしら?』


『はい。知っています』


和の国で酔っ払いの猿から助けた子だ。


『今、劉備の国や孫堅の国の国民もフリーティアで受けいれている関係で挨拶したいと言って来てるのよ』


流石にこの状況下でお礼はないと思うが、一国の姫様だ。会わないわけには行かないだろう。


『わかりました。明日の朝に時間を作ります』


『それがいいと思うわ。場所はタクト君のホームにしておくわね』


『よろしくお願いします』


その後、俺たちはエルフの人たちにサルワとアンラ・マンユ戦への協力を得ることが出来た。スカアハ師匠、クーフーリンも参加してくれるそうだ。俺たちは心強い仲間を得て、ログアウトした。


名前 セチア ホーリーエルフLv14


生命力 148

魔力  332

筋力  132

防御力 93

俊敏性 122

器用値 291


スキル


杖Lv25 魔法弓Lv42 鷹の目Lv34 射撃Lv33 木工Lv30 

採取Lv38 調薬Lv20 刻印Lv16 宝石魔術Lv12 宝石細工Lv12 

封印魔術Lv10 連続詠唱Lv23 同時詠唱Lv23 魔力操作Lv13 風魔法Lv22 

炎魔法Lv1 海魔法Lv1 土魔法Lv23 闇魔法Lv15 神聖魔法Lv11 

雷魔法Lv24 爆魔法Lv23 木魔法Lv27 氷魔法Lv20 樹魔法Lv28 

罠設置Lv5 魔法阻害Lv2 阻害無効Lv1 森林操作Lv11 ホーリーエルフの知識Lv31 

精霊召喚Lv10→Lv11 精霊結界Lv13 精霊魔法Lv3 列石結界Lv7 使役Lv14 

料理Lv25


名前 ミール ネロハマドリュアスLv14


生命力 155

魔力  196

筋力  82

防御力 90

俊敏性 106

器用値 146


スキル


土潜伏Lv34 森林操作Lv31 俊足Lv17 風魔法Lv15 土魔法Lv17 

木魔法Lv20 水魔法Lv12 光合成Lv24 譲渡Lv7 花蜜Lv12 

花粉Lv14 採取Lv37 植栽Lv24 株分けLv18 水流操作Lv11→Lv13

聖水Lv13 雨乞Lv7 洪水Lv7 超再生Lv7 状態異常無効Lv7→Lv8

寄生木Lv24 罠設置Lv19 植物召喚Lv13→Lv14 水樹の加護Lv15→Lv16

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異世界転生した鼠小僧は義賊になる
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