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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
パラディンロードと第二回決闘イベント
606/1718

#579 狐のセリアンビーストの村

俺たちが村に入るときつね色の髪の狐のセリアンビーストたちがいた。江戸時代の田舎の人が着ていそうな貧しそうな和服にちゃんちゃんこを着ている。随分服装に差を感じるな。


すると恋火と和狐を見ると急にお願いしだした。


「あぁ…巫女様…もう少し待ってください…」


「私たちは生きるので、精一杯で」


「え? え? えーっと、お姉ちゃん?」


「皆さん、どうしたんどすか?」


話を聞くとこの村は九尾に毎日食糧を納める決まりがあるそうだ。


しかし現在この村は食糧危機でそれが出来ず、待ってもらっている状況らしい。待つだけまだマシだが、なんとかしてやれよ。やつれてる子供までいるぞ。


「タクトお兄ちゃん…」


「お願いできまへんか? タクトはん」


二人に頼まれたら、なんとかするしかない。取り敢えずセーフリームニルの鍋を作るとみんなが我先に食べる。しかしお肉が足りないな。仕方無い…狩るか。


「あ、あたしも戦わせてください!」


「うちらのお願いどすから」


「二人は知らないだろうけど、結構強いぞ」


「え、えーっと…こほん。お、ね、が、い、です!」


恋火のお願いポーズに俺は固まると恋火の顔がみるみる真っ赤になっていき、和狐に抱きつく。


「うぅ~! リビナさんがこれをすればタクトお兄ちゃんはお願いを聞いてくれるって言ってたのに~! 恥ずかしいです~」


「よしよし。頑張ったなぁ~…恋火」


しまった。悪いことをしてしまった。


「…悪い。不意討ちだったから思考が停止した。そこまでやりたいならやるか」


「はい! あの…タクトお兄ちゃんはああ言うのが好きなんですか?」


「可愛いとは思うが、好きではないな」


お願いするというより、可愛さアピールが強いからな。それだと俺はお願いを聞く気が失せる。恋火の場合は決意が伝わってきたから大丈夫だったがリビナがしたら、俺はお願いを聞かないだろう。


「え? それは成功したんでしょうか?」


「まぁ、タクトはんの反応からして成功でええと思うよ」


和狐にはバレバレか…精進せねば。


俺たちはお肉を集めてくるといい、島に向かうとメンバーを選ぶ。リリー、恋火、和狐、ユウェル、コノハにした。


「美味しいお肉のためなら頑張るよ!」


「あの~…リリーお姉ちゃん?」


「多分うちらの分はないどす」


リリーがショックを受けた顔で俺を見る。


「はぁ~…余分に倒すか」


「それがいいと思う!」


「タクはリリー姉ちゃんに弱いな」


「いつもあんな感じどす」


ユウェルにまで言われてしまった。リリーのリアクションは全部純粋でダメとか言えないんだよな。


「ユウェルは今日がある意味、デビュー戦だ。結構強い敵だから無理する必要はない。いいな?」


「わかった!」


それじゃあ、行きますか。セーフリームニルが出るとリリーが飛び出す。


「いいか? ユウェル? ああなったらダメだぞ?」


「ダメなのか?」


「わからないならリリーをよく見とけ。こういう時のリリーは大抵」


リリーがエストオラシオンを振りかぶる。


「大切断!」


エストオラシオンがセーフリームニルに刺さるが抜けなくなる。


「失敗する」


「あ、あれ!? ん~! 抜けない~」


「ふご~~!」


「きゃあああ!? 止まって~!? へぶ」


セーフリームニルがリリーを連れたまま、岩にぶつかった。そして走り回ってる。


「あんなふうになりたくなかったら、慎重に戦う事。いいな?」


「わかった!」


「わかってないで、誰か助けて~!」


すると恋火が助けに向かう。


「やぁあああ!」


セーフリームニルを斬り裂き、燃え上がるがセーフリームニルの暴走は止まらない。するとこちらに来る。


「行く! 石波動!」


ユウェルが灰色の波動を放ち、セーフリームニルに当たるとその箇所が石化する。おぉ!石化する波動技か!しかしセーフリームニルの動きを封じるまでにはいかない。


「これはまずい!」


ユウェルが地面に丸くなる。ここでそれをするのか!?


『リリー、一旦離れろ。エストオラシオンはなんとかしてやるから』


『わ、わかった』


リリーが離れたから遠慮無用だ。


『『『『シンクホール』』』』


セーフリームニルが落とし穴に落ちる。


「ラーヴァフロー!」


和狐が落とし穴の中を溶岩に変化させる。しかしセーフリームニルは地面にぶつかり続ける。タフだな…俺はアポーズでエストオラシオンを回収するとリリーに投げて渡す。


「一気に行くぞ!」


「うん! 星間雲!」


星の雲がセーフリームニルを包むと感電する。更に恋火と和狐が黒炎で焼くがいまいちだな。こいつ…耐熱とか持っているみたいだな。ならこいつならどうだ!


『『『『メテオ』』』』


隕石が直撃する。しかしセーフリームニルは止まらない。コノハが魔法を撃ちまくり、リリーが空に竜の魔方陣を展開する。


「竜魔法! シューティングスターライト!」


光がセーフリームニルを貫き、爆発するが地面の振動が再開する。


『うそ…』


完全に終わったと思ったのに生きてるのか…すると全員が集まる。


「どうするの? タクト?」


俺はセーフリームニルを確認する。回復は持っていないな。石化が有効だったからこいつの攻略法はこいつかな?


「和狐、飯綱を使ってくれるか?」


「わかりました。飯綱!」


管狐がセーフリームニルに入ると弱体化する。ビンゴだな。こいつは状態異常に弱いと見た。だとするとやることは最初の頃に硬い敵を相手にした時と同じだ。


「時間はかかるが状態異常にして削るぞ。和狐と恋火は結界で動きを封じてくれ。鬼火と飯綱が有効だから交代するように使ってくれ」


「「はい!」」


「リリーとユウェルは弱体化してから遠距離攻撃をしてくれ。コノハ、やるぞ」


「ホー!」


その後、時間はかかったがセーフリームニルを無事に倒してインフォが来る。


『木魔法のレベルが35に到達しました。木魔法【シードドレイン】、【シック】を取得しました』

『ユウェルの土魔法のレベルが5に到達しました。土魔法【アースアロー】、【エレメントアース】を取得しました』


シードドレインは寄生木と同じ効果の魔法。種を敵に埋め込んで生命力と魔力を徐々に減らして、減らした分を回復するらしい。


シックはそのまんま病気の状態異常にする魔法らしい。これはギルド情報で既に判明している。


こいつを一撃で倒したタスラムの火力には脱帽だな。予想以上に時間がかかってしまったが幸いお肉は手に入った。ここは一旦切り上げよう。


「あれ? リリーのお肉は?」


「残念ながら、帰ってきてからだな」


リリーがとてもショックの顔をする。しかし時間を掛けたのは俺たちだからな。優先度は低いだろう。


その後、俺たちは再び鍋を作り、村の人たちに感謝された。そこで改めて話を聞くことになった。


「それにしてもなんで食糧危機になんて、どうしてなったんどすか? 毎日納めていてはったんやろ?」


「実は…畑に行く道中に凶暴な狐が暴れておりまして…食料調達ができないんです。何度も捕まえようとしているんですが捕まえられなくて、九尾様にお願いして討伐隊が組まれたそうなんですが、音沙汰無しで困っているんです。皆さん、お強そうなので討伐をしていただけませんか?」


魔塩が原因じゃなかったんだな。するとインフォが来る。


『依頼クエスト『テウメソスアレプーを討伐せよ』が発生しました』


依頼クエスト『テウメソスアレプーを討伐せよ』:難易度A

報酬:九尾の宝珠

イエローオッサの雪山に潜むテウメソスアレプーを討伐せよ。


テウメソスアレプー…テウメソスの狐かぁ。ギリシア神話に登場する狐の怪物で何者にも捕まらない運命を持った狐とされている。どんな獲物でも逃がさないという運命を持った猟犬ライラプスが狩ろうとするがどちらかが勝つともう片方の運命に反するからゼウスが両方石に変えてしまうという話だったな。


報酬が九尾の宝珠なら受けねばなるまい。無くても恋火たちにお願いされるだろうからな。


「お受けいたします。その狐が現れる畑の場所はどの方向ですか?」


「本当ですか! ありがとうございます! 畑はこの村から山頂に向かう途中にあります。あいつが出るのはその森の中です」


一見するとボスっぽく見えるがこれはクエストだからボスでは無いかな。それでもギリシア神話に登場する伝説の狐だ。難易度から見ても弱いはずがない。


しかし能力ならある程度予想できるからそこの対策と作戦をしっかり考えれば俺たちなら討伐できるだろう。まずは情報収集からだな。


名前 タクト 寵愛の召喚師Lv13


生命力 136

魔力  324

筋力  152

防御力 70

俊敏性 110

器用値 210


スキル


格闘Lv36 蹴り技Lv36 杖Lv40 片手剣Lv46 槍Lv34 

刀Lv41 投擲操作Lv10→Lv11 詠唱破棄Lv28→Lv29 魔力操作Lv16 魔力切断Lv20 

召喚魔術Lv40 封印魔術Lv35→Lv36 ルーン魔術Lv30 騎手Lv41 錬金Lv27 

採掘36 伐採Lv39 解体Lv50 鑑定Lv44 識別Lv48 

疾魔法Lv14 炎魔法Lv11 地魔法Lv12→Lv13 海魔法Lv12 暗黒魔法Lv10→Lv12 

神聖魔法Lv17 雷魔法Lv45 爆魔法Lv45 木魔法Lv34→Lv36 氷魔法Lv35 

時空魔法Lv52 獣魔魔法Lv7 遅延魔法Lv15 連続詠唱Lv35 水中行動Lv27 

縮地Lv28 読書Lv16 料理Lv44 釣りLv20 シンクロLv30 

エンゲージLv11 連携Lv22


名前 リリー ドラゴニュート・ホープLv12


生命力 166

魔力  176

筋力  320

防御力 124

俊敏性 144

器用値 124


スキル


星拳Lv25 飛翔Lv40 片手剣Lv46 大剣Lv43 鎚Lv23 

危険予知Lv33 超感覚Lv33 竜眼Lv29 星読みLv36 物理破壊Lv30

星鎧Lv28 星壁Lv18 星雨Lv16 聖櫃Lv4 星光Lv8→Lv10 連撃Lv31 

集束Lv12→Lv14 超再生Lv21 星気Lv43 光魔法Lv22→Lv23 星波動Lv18

星間雲Lv3→Lv5 反射Lv7 逆鱗Lv5 竜技Lv27 竜魔法Lv6→Lv7 

竜化Lv8 ドラゴンブレスLv14 起死回生Lv4 星竜の加護Lv21


名前 恋火 ハーミットビーストLv11


生命力 158

魔力  208

筋力  243

防御力 100

俊敏性 278

器用値 158


刀Lv42 二刀流Lv32 鎌鼬Lv22 炎魔法Lv12 時空魔法Lv19 

黒炎Lv23 聖火Lv33 火炎操作Lv8 天耳通Lv35 他心通Lv19 

危険予知Lv35 気配遮断Lv10 魔力切断Lv22 物理切断Lv24 

霊力Lv15 仙気Lv22 仙術Lv17 幻影Lv14 神道魔術Lv14→Lv16  

見切りLv21 縮地Lv29 神足通Lv28 妖術Lv8 血醒Lv11 

料理Lv27 紅炎Lv4→Lv5 鬼火Lv3→Lv5 ハーミットブレスLv7 狐技Lv10 

神降ろしLv2 獣化Lv5


名前 和狐 ハーミットビーストLv9


生命力 168

魔力  288

筋力  137

防御力 106

俊敏性 220

器用値 220


スキル


扇Lv14 神楽Lv17 投擲操作Lv10 黒炎Lv21→Lv22 聖火Lv25 

火炎操作Lv8 天耳通Lv24 他心通Lv14 神足通Lv14 危険察知Lv26 

封印魔術Lv17 幻影Lv16 炎魔法Lv11 神聖魔法Lv13 神道魔術Lv33→Lv34 

妖術Lv14 霊符Lv10 式神Lv5 護符Lv6 仙気Lv13 

仙術Lv11 飯綱Lv13→Lv15 裁縫Lv29 革細工Lv22 料理Lv26 

血醒Lv7 ハーミットブレスLv10 狐技Lv14 神降ろしLv2 獣化Lv6


名前 ユウェル ドラゴニュート・プロテクターLv20→Lv24


生命力 92→94

魔力  50→52

筋力  142→146

防御力 186→198

俊敏性 50→52

器用値 56→58


スキル

格闘Lv1 鎚Lv1 採掘Lv1 鍛治Lv7 鉄壁Lv1 

挑発Lv4 格納Lv1 練気Lv1 土魔法Lv1→Lv5 土潜伏Lv1 

石波動Lv1→Lv3 竜技Lv1 竜化Lv1 ドラゴンブレスLv1 地竜の加護Lv1


名前 コノハ グラウクスLv11


生命力 92

魔力  170

筋力  100

防御力 74

俊敏性 138

器用値 157


スキル


暗殺Lv34 飛翔Lv46 氷爪Lv28 羽投擲Lv33 神瞳Lv38 

気配遮断Lv30 連続詠唱Lv26 詠唱破棄Lv26 魔力操作Lv24 

同時詠唱Lv25 疾魔法Lv3 水魔法Lv26 神聖魔法Lv20 

暗黒魔法Lv13→Lv15 雷魔法Lv33 氷魔法Lv39 時空魔法Lv18 氷刃Lv30 

幻影Lv21 守護Lv6 耐寒Lv17 女神の加護Lv7


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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
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動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
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[一言] 『木魔法のレベルが20に到達しました。木魔法【ギルティーソーン】【シック】』(#161) 『木魔法のレベルが35に到達しました。木魔法【シードドレイン】、【シック】を取得しました』(#579…
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