#577 ファフニールのお礼と魔神撃ち抜く手砲
ブリュンヒルデがいたヒンダルフィヨン山の山頂に転移すると俺がよく知るのがいた。
「メェ? メェ~~~!?」
ロコモコだ。しかし識別する前に逃げられた。出会ったタイミングが悪かった。迅雷だったら、倒せたと思うが装備してなかった。無念だ。
気を取り直して、メンバーを選ぼう。メンバーはイオン、コノハ、チェス、優牙、伊雪を選んだ。ここは油断したら、いけないところだからな。
山を下っていると優牙が反応する。優牙が威嚇している方を見ると遠くから雪煙が迫ってきている。
全員が武器を構える。さて、あれはなんだ?
セーフリームニル?
? ? ?
巨大猪だった。しまった。リリーを選べば良かったな。しかし久々の新しいお肉が手に入りそうだ。
「やるぞ!」
『はい!』
チェス、優牙、伊雪が雪に潜り、俺とイオン、コノハはそれぞれ散る。するとセーフリームニルは俺を狙う。意外に賢いのかも知れないが俺はリリーと共に猪狩りをしたプロだぜ!
激突してくるセーフリームニルに俺は迅雷を抜刀をする。手応えあり。
斬られたセーフリームニルに万雷が発動。しかしセーフリームニルは体を震わすとこちらを向く。
識別見えてないから雑魚じゃないか。続けてイオンが星晶の疾風槍で突き刺すとそのままセーフリームニルはその場で飛び出した。
「ふご! ふご!」
「きゃあああ!? く!」
イオンが自力で星晶の疾風槍を抜き、こちらに来る。
「何をしているんでしょうか?」
「わたし! リビナお姉ちゃんから聞いたことがあります! ダイエットですよね? お父さん」
「猪にダイエットされるとお肉が減って困るんだが」
なぜリビナがダイエットの言葉を知っているのか聞かないことにした。そんなどうでもいい会話していると優牙が雪から顔出し、慌てた様子で叫ぶと走り出す。
逃げろってことか?一体何が…俺が雪を見ると事態を把握した。セーフリームニルの足場の雪がひび割れていた。あの猪…やりやがった!
「全員ここから急いで逃げ出せ! 雪崩が来るぞ!」
俺たちはダッシュで走り出した。
イオンとコノハは大丈夫だと思ったが突然猛吹雪になり、イオンとコノハは降りてくる。更に魔法まで封じられている。セーフリームニルの仕業だ!あの野郎!今度出会ったら、リリーをぶつけてやる!
幸い吹雪は追い風だから走るのには問題ない。するとついに雪崩が来る。俺たちはファフニールの洞窟を視界に捉えるが間に合わない。転移クリスタルを使うしかないか。
すると地面からチェスが現れ、俺たちを捕まえてファフニールの洞窟までぶん投げた。
「グォオオオオオ!!」
「チェス~~~!?」
しかし距離が足りてない。
「運勢操作!」
伊雪が運勢操作を使うと吹雪が俺たちの背中に当たり、俺たちは無事に洞窟にたどり着いた。運勢操作にはこんな使い方があったんだな。
俺たちは難を逃れることが出来たがチェスが雪崩に巻き込まれてしまった。
「チェス…」
「「チェスさん…」」
すると雪からチェスが顔出した。
「グオ?」
いや、そんな…呼んだ?見たいな顔をされても…するとイオンと伊雪が抱きつく。
「無事で良かったです」
「ありがとうございます。チェスさん」
「グオ~」
満更じゃないチェスだ。しかし雪崩に飲み込まれも無事だとは流石チェスといったところか。しかし無傷じゃないみたいだからしっかり回復してあげた。するとインフォが来る。
『イオンの槍のレベルが10に到達しました。槍【パイルバンカー】を取得しました』
あれで上がってしまったんだ。可哀想に…まぁ、悪いことじゃない。
「優牙も知らせてくれてありがとな。間に合わないところだった」
「ガゥ!」
伊雪にもお礼をいい、俺たちはファフニールの洞窟を進むとファフニールがいた。
『来たか…指環を返しにこないと思ったぞ』
「呪われた指環なんてごめん被る。金が欲しかったら自分たちで増やすさ」
『くく…なかなか言うな。では、早速俺の指環を返して貰おうか』
「あぁ」
俺はファフニールにニーベルングの指環を投げるとファフニールはそれを食べた。やはり食べるんだ。
『確かに返して貰った。あの女が言ったのが癪だが返して貰った以上、礼をせねばならん。この中から好きな物を一つ選ぶがいい』
お!報酬を選ばせて貰えるんだ。一覧をチェックする。
フロッティ
ラーンの網
エイギスヒャルム
黄金の甲冑
リジル
ブラマダッタ
キューピッドの矢
タスラム
ファフニールと関わりが全くないものがあるな。
まずは関係ある物から見ていこう。最初フロッティ。これはファフニールの父親が持っていた剣だ。実物を見せてもらうとレイピアのような剣だった。うちには使えるのはいないな。
次はラーンの網。ニーベルングの指環を最初に持っていたアンドヴァリを捕まえる時にラーンが使った網だ。ラーンは海の神でこの網で船や人を捕まえるとされている。ラーンの網に捕まったアンドヴァリは黄金とニーベルングの指環をロキに奪われ、その時にニーベルングの指環に呪いをかけたとされている。
次はエイギスヒャルム。別名エーギルの兜。これもファフニールの父親が持っていたものだ。このエイギスヒャルムには相手を恐れさせる効果があるとされている。
ファフニールはフロッティとエイギスヒャルムを使って、弟のレギンから父親が持っていたニーベルングの指環と莫大な黄金を奪い取り、その後ファフニールはドラゴンとなる。これがファフニールの物語の大筋の流れだ。黄金の甲冑もその宝として出てくる。
リジルはレギンの武器。ファフニールの心臓を切り取ったとされる剣だ。その後、シグルドに心臓を焼かせたら、シグルドが血を舐めてレギンのシグルド暗殺計画がバレてシグルドに殺されてしまうんだ。この後、シグルドは帰り道にブリュンヒルデと出会うことになる。
次からは全く関係ない武器シリーズ。ブラマダッタはインド神話でラーマが使った黄金の弓だ。キューピッドの矢も黄金だ。愛を暴走させる矢と言われている。
問題はタスラムだ。これはアイルランド神話で登場するクーフーリンの父、光の神ルーが使ったとされる弾だ。このタスラムは色々な話がある武器だ。
一説ではルーはタスラムを使って、魔神バロールの魔眼を潰したとされる。ブリューナクで倒した話もあるがどちらが正しいが定かじゃない。
問題はこのゲームのタスラムだ。その姿は黄金の手持ち大砲だった。
「これらはどうしたんですか?」
『ん? あぁ、それらは趣味で集めたものだ。黄金は全て俺の物だからな!』
お前はジャイア◯か!しかしそれならエクスカリバーとかあるはずだが?聞いてみた。
『長生きするコツは強い奴とは戦わないことだぞ?』
ごもっとも。強い人にロックオンされたら、どうすればいいんだろうね?是非教えて欲しい。最近本当に狙われることが多すぎるんだよ。
一応タスラムの説明をチェックする。
タスラム:レア度10 大砲 品質S
重さ:100 耐久値:1000 攻撃力:100000 チャージ時間:三日
効果:魔神特攻(究)、万物破壊、障壁貫通
光の砲弾を発射する大砲。手に持つことが出来、光の砲弾には質量が存在し、その破壊力は魔神の体を破壊するほど。ただし使用するには魔力のチャージにかなりの時間が必要。爆発も発生するため、味方に注意して使う必要がある。
この中で一番強いのはタスラムな気がするな。必中でもなし、防御される可能性もあるが、ロマンがある。フロッティも良いかも知れないが俺たちには向かない武器だ。
悩むのがラーンの網…海での戦闘ではかなり使えるだろう。便利なラーンの網か。ロマンのタスラムか…俺はロマンを選ぼう。
『ほぅ…それを選ぶか…かなり使うのが難しい武器だぞ?』
「それを工夫して使うのが面白いんじゃないか」
『ふ…口だけは本当に達者だな。後悔するなよ? 返品は受け付けないからな』
ロマンを選んだんだ。後悔しない!
ホクホクして外に出るとセーフリームニルがいた。俺の手にはタスラム。敵には気付かれてない。しかもチャージ時間が1時間となっていた。初回サービスかな。リリーをぶつける予定だったがタスラムの餌食にしてやる。
俺は魔女の隠れ蓑を取り出し、タスラムを構えて隠れる。気分は完全に狩人だ。
「中々溜まりませんね。タクトさん」
「そうだな…というか二人ともなぜ一緒に入っているんだ?」
「お父さんのローブは温かいですから…ダメですか?」
そう言われるとダメとは言えない。するとセーフリームニルが離れていく。チャージにはもう少しかかる。しかし逃がすわけにはいかない。
「コノハ、チェス、優牙。悪いが時間稼ぎ頼めるか? イオンと伊雪も」
二人がローブを掴んで見つめてくる。
「…このままでいいか」
「「はい!」」
イオンと伊雪の切なそうな顔に敗北した。まぁ、この三人で十分だろう。
三人が頷き、セーフリームニルに挑む。最初はコノハが攻撃し、セーフリームニルを誘導する。コノハは流石だな。幻影や守護でわざと見えるように戦っている。
優牙とチェスも雪から顔を出し、セーフリームニルをおちょくっている。するとタスラムのチャージが完了した。
『チェス!』
「ガァアア!」
チェスが強制を使い、俺の近くに誘導してくれた。いくぜ!
俺はタスラムを撃つ。するとタスラムからまるで流星のような弾が放たれる。セーフリームニルが流星の弾に突進し、脳天に命中するとセーフリームニルを遥か遠くに吹っ飛ばし、遥か彼方で超爆発が発生しセーフリームニルは巻き込まれて死んだ。
セーフリームニルの突進を押し返した砲弾の威力も爆発の威力もとんでもない。俺たちが見に行くと雪にかなりでかいクレーターが出来ていた。これが男のロマンの火力か…いいね!
すると黒焦げのセーフリームニルがいた。解体しよう。
セーフリームニルの肉:レア度8 食材 品質A
猪肉の中でもかなり高級なお肉。脂肪分が多く、それでいてあっさりしているのが特徴で焼いても美味しいが、煮込み料理は絶品。雪国の戦士たちにとって、大人気のお肉。
肉でか!?セーフリームニルと同じサイズのお肉だ。しかも普通の猪肉とは明らかに違うな。これは料理しがいがありそうだ。
帰ると早速、料理をする。
「お肉~お肉~新しいお肉~」
「大きいお肉です!」
リリーや恋火のようなお肉好きには堪らないだろう。グレイたちもヨダレを垂らして待ちきれない様子だ。
「どんな料理を作るつもりどす?」
「ここは…鍋だな!」
というかぼたん鍋を作ってみた。
セーフリームニル鍋:レア度8 料理 品質A+
効果:二時間耐寒、二時間筋力アップ(極)、二時間魔力アップ(極)
鰹節を使った出汁に味噌を溶かした汁にセーフリームニルのお肉、椎茸、冬にんじん、焼き豆腐、油揚げ、冬ネギをいれた鍋。体が温まる雪国の絶品料理。
特大の大鍋を使った鍋だ。火が通り辛く苦労したがこれなら食べきれないだろう。
『ご馳走でした!』
「…残らないか」
汁まで残ってないし…進化して食費を割り増しなんだよな…特にディアンとストラ、サフィは食力の格が違う。まぁ、セーフリームニルのお肉はまだまだたくさんある。
リープリッヒとルインさんの所に持っていき、後はノワと共に薫製にした。やはり猪肉のような臭みがあるお肉はベーコンなどにすると格別に美味しくなる。これはやらねばなるまい。
俺はホームでタスラムをチャージして、ログアウトした。
名前 イオン ドラゴニュート・スワローLv12
生命力 137
魔力 236
筋力 154
防御力 92
俊敏性 304
器用値 186
スキル
二刀流Lv50 槍Lv9→Lv10 投擲操作Lv32 飛翔Lv37 超感覚Lv32
魔力操作Lv12 魔力切断Lv23 高速遊泳Lv33 竜眼Lv27 水分身Lv15
氷刃Lv36 蒼雷Lv26 多連撃Lv27 水魔法Lv26 時空魔法Lv26
水流操作Lv6 蒼海波動Lv16 水圧結界Lv11 雹Lv18 星氷装甲Lv17
氷牢Lv7 津波Lv2 冷凍光線Lv7 逆鱗Lv4 竜技Lv25
竜化Lv9 竜魔法Lv6 起死回生Lv4 ドラゴンブレスLv11 星海竜の加護Lv22
料理Lv28
名前 コノハ グラウクスLv11
生命力 92
魔力 170
筋力 100
防御力 74
俊敏性 138
器用値 157
スキル
暗殺Lv34 飛翔Lv46 氷爪Lv28 羽投擲Lv32→Lv33 神瞳Lv38
気配遮断Lv30 連続詠唱Lv26 詠唱破棄Lv26 魔力操作Lv24
同時詠唱Lv25 疾魔法Lv3 水魔法Lv26 神聖魔法Lv20
暗黒魔法Lv13 雷魔法Lv33 氷魔法Lv39 時空魔法Lv17→Lv18 氷刃Lv30
幻影Lv20→Lv21 守護Lv5→Lv6 耐寒Lv15→Lv17 女神の加護Lv7
名前 チェス アルカスベアLv9
生命力 104
魔力 148
筋力 144
防御力 160
俊敏性 70
器用値 78
スキル
噛み砕くLv29 格闘Lv29 氷斧Lv28 鉄壁Lv32→Lv33 強制Lv30
氷装甲Lv30 星鎧Lv22→Lv23 物理破壊Lv25→Lv26 魔法耐性Lv20→Lv21 強襲Lv33
遊泳行動Lv29 氷爪Lv33 氷の牙Lv19 雪潜伏Lv7→Lv9 氷結ブレスLv20
神聖ブレスLv12 氷投擲Lv32 連撃Lv21 神聖魔法Lv10 耐寒Lv10→Lv12
星の加護Lv14
名前 優牙 マーナガルムLv8→Lv9
生命力 80
魔力 160→163
筋力 112→114
防御力 132→136
俊敏性 108
器用値 72
スキル
噛み砕くLv34 気配察知Lv29→Lv30 危険予知Lv27→Lv28 氷爪Lv24 暗視Lv27→Lv28
防御無効Lv19 耐性無効Lv15 氷投擲Lv14 氷の牙Lv32 氷装甲Lv19
反射Lv10 極寒ブレスLv28 冷凍弾Lv15 吹雪Lv2 雪潜伏Lv11→Lv13
即死Lv16 耐寒Lv12 狂戦士化Lv4 月の加護Lv5
名前 伊雪 雪女Lv7→Lv8
生命力 96→98
魔力 214→218
筋力 120→122
防御力 74
俊敏性 102
器用値 134
スキル
氷刃Lv27 雪投擲Lv13 使役Lv16 氷装甲Lv16 魔法耐性Lv12
雪潜伏Lv14 雪隠密Lv13 疾魔法Lv4 氷魔法Lv18 暴風雪Lv26
吹雪Lv14 妖気Lv22 運勢操作Lv10→Lv11 かまくらLv16 雪分身Lv11
重量操作Lv12 即死Lv16 連撃Lv19 罠設置Lv5 氷結波動Lv12




