#574 ブリュンヒルデクエストの結末
本日12時より下記のURLで新作『異世界のロリコンテレポーター』を連載開始します。初回は二話更新です。内容は名前の通り『異世界転移』ものとなります。よろしければご覧ください。
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俺がエンゲージバーストを解除すると岩の後ろからグンナルと一人の女性が現れた。
「シグルド!? しっかりさなさい! あなたは最強の男でしょう!」
シグルドが最強かはちょっと疑問だな。伝説では負ける描写もあるからだ。しかもファフニール討伐後にね。まぁ、最強の英雄が誰かは色々な話があって、決めれない。
すると救い出されたシグルドが目を醒ます。
「俺は…一体…ここは何処だ?」
「ここはヒンダルフィヨン山の山頂です。私のことがわかりますか? シグルド」
「ブリュンヒルデ! どうしてここに? 私から迎えに…なんだ? 記憶が…」
「考えてはダメよ! シグルド! あなたはもう私と結婚しているのよ!」
ブリュンヒルデの怒りのボルテージが再び上昇した気がした。
「結婚までしてしまっていたんですか…」
「ま、待て! ブリュンヒルデ! 私は結婚などしていない!」
「あなた結婚指輪までしておいて、よくもそんなこと言えるわね!」
確かにシグルドは指輪をしていた。これは動かぬ証拠だな。
「なんだ!? この指輪は!? ま、待て! ブリュンヒルデ! 槍を振りかぶらないでくれ! グンナル! これはどういう状況だ! 説明してくれ!」
「いや、これは…そうだ! すべての元凶はそこの男だ! シグルド! そいつをバルムンクで斬れ!」
うわ。うざいわ~。こいつ。
『…やっていい?』
『いや、なるべく手を汚さず行こう』
『…ん』
シグルドが新たな剣を抜くとブリュンヒルデがグングニルをシグルドに向ける。
「彼らに手を下すならグングニルの本気の一撃を放つことになりますよ? シグルド…バルムンクを下ろしなさい」
「あ、あぁ…」
下ろすしかないよね。グングニルの本気の一撃なんて洒落になっていない。ただ振っただけでグラムが砕け散ったんだからな。するとシグルドが俺に話す。
「そういえば君は誰だ? なぜノートゥングを持っている?」
「俺はフリーティアのギルド『リープリング』のギルドマスターをしている召喚師のタクトと申します。このノートゥングはそこにいるグンナルが襲い掛かって来たおりに落としたものです。返せというなら返しますよ」
「…いや。返さなくていい。私の手を離れ、君が使えているならノートゥングは君を選んだということだろう」
「何を言っているんだ! シグルド! あれは私の」
グンナルの言葉に今までのシグルドの雰囲気が変化する。
「その言葉はあの者の話は事実だと言うことだな? グンナル。私はお前にノートゥングを渡した記憶はないぞ? 何を知っている?」
「いや、そ、それは…」
グンナルが女性を見る。
「シグルド…今はそれどころではないでしょう? あなたは私と結婚したことは事実。なんなら国中で聞いてみるといいわ」
「悪いがグズルーン殿。そなたの話が事実だとしても、私が愛した女性はブリュンヒルデのみ。もし結婚しているというなら今ここで結婚はなかったことにさせて貰う」
やっぱりグズルーンなんだ。これでシグルドとブリュンヒルデの話のキャストが揃ったな。するとブリュンヒルデが槍を下ろす。
「私が欲すのはシグルドの愛のみです。あなたがはっきりそういうなら今回は特別に許してあげましょう」
「すまないな…ブリュンヒルデ。これからは」
「そう…私を振るのね…シグルド! 許さないわ! あなたもそこにいる女も男もね!」
なぜ俺を入れる!?関係無いだろう!?
するとグズルーンが知らないルーンを使うと体が変質する。
「悪魔のルーン…シグルド。あなたこれを教えてしまったのね」
「グズルーン殿…」
グズルーンが悪魔になる。
女魔王グズルーン?
? ? ?
うそ!?俺、動けないんだけど!?
するとブリュンヒルデが俺に背中を触れるとペナルティが回復する。
「緊急事態です。手を貸してくれますか? グングニルはシグルドの件でしか使うことが許されていないんです」
オーディンに頼み込んだみたいだな。こんなことで死ぬなんて真っ平御免だ。
「やるしかないでしょう…リリー!」
俺はリリーを呼ぶ。
「呼んだ? タクト? わ! 凄いのがいる!」
「今からこいつと戦う! 手を貸してくれ! ノワ! もう一度行けるか?」
「…ん!」
俺たちは指輪を翳す。
「「「エンゲージバースト!」」」
光と闇が混じり、その光の中から紫の鎧を着た竜騎士となった俺たちが現れる。
手にはエストオラシオンとノートゥングがある。
「これは凄いな…」
「私の姉妹を救い、導いてくれた人ですからね…私たちも負けれませんよ! シグルド」
「あぁ…これは私が起こした問題だ! 悪魔のルーンを使ったならもう救えない! せめて私の手で彼女を倒そう! 一撃で倒すから二人とも、時間稼ぎを頼む!」
インフォが来る。
『緊急クエスト『女魔王グズルーンからシグルドを守れ』が発生しました』
緊急クエスト『女魔王グズルーンからシグルドを守れ』:難易度C
報酬:結果により変動
勝利条件:一定時間シグルドに攻撃を当てさせない。
参加NPC:ブリュンヒルデ
悪魔のルーンにより悪魔化したグズルーンからシグルドを守れ。
難易度は低いがここは油断しないで行かないとな。最後の最後で失敗とか御免被る!
「アァアアアアアア! シグルドォオオオ!」
『竜技! ドラゴンダイブ!』
俺たちはグズルーンの顔面にドラゴンダイブでぶつかる。
「アァアアアアアア! 私の美しい顔にぃいい!」
『…美しい顔?』
疑問に思ってやるなよ。すると目が光る。だが、当たらん!リリーとノワがエンゲージバーストした俺は攻撃を予知し、更に守りでも鉄壁だ。
「アァアアアアアア! 逃げるなぁあああ!」
「余所見するとは余裕ですね」
グズルーンの周囲にルーン文字が描かれる。
「雷のルーン」
ルーン文字から雷が放たれ、グズルーンは感電する。するとブリュンヒルデに怒りの目を向ける。その隙に俺はクズルーンの上を取る。
『リリー! ノワ!』
『うん! 星雨!』
『…ん! 影槍!』
光の粒と影の刺がグズルーンの頭に降り注ぐ。
「アァアアアアアア! お前ぇえええ!」
「火のルーン…燃え上がれ! ワルキューレの槍! エルドワルキューレ!」
ブリュンヒルデの槍が燃え、グズルーンに突き刺さるとグズルーンは燃え上がる。
「アァアアア! ブリュンヒルデェエエエ!」
グズルーンの口に光が集まる。手出しは無用だな。俺たちは準備しよう。ブリュンヒルデは盾を構える。
「私の盾は愛する者しか壊すこと敵わず…スキャルドメール!」
光の盾にグズルーンのブレスが襲うが光の盾に命中したブレスが光に分解されている。これがワルキューレの長女ブリュンヒルデの実力か。
『…にぃ。準備出来た』
「よし。やるぞ! ノワ!」
グズルーンがいる地面に竜の魔方陣が描かれる。
『竜魔法! ドラゴニックプリズン!』
「竜技! ドラゴンアブソリュート!」
『影縛り!』
完全に決まり、拘束に入った。更にブリュンヒルデが地面にルーン文字を描く。
「封印のルーン」
書かれたルーン文字が光るとグズルーンのスキルを封じる。
「アァアアアアアア! お前たちぃいいい!」
すると凶悪なオーラがシグルドから放たれる。どうやらクエストクリアかな。
「終わりだ。グズルーン殿…諸刃の一撃! バルムンク! 伝説解放! ドラッグドート!」
青いオーラの斬擊が放たれ、グズルーンを両断した。
「アァ…シグ…ル…ド」
「去らばだ。グズルーン殿」
シグルドがそういうとグズルーンは消滅した。
「終わりましたね。シグルド」
「あぁ…すまないな。私が不甲斐ないばかりに君に迷惑をかけてしまった」
俺たちは?そう思うとエンゲージバーストが解除され、また倒れる。
「彼らにもですよ。シグルド」
「そうだったな。君たちにも迷惑をかけてしまった。何かお礼をしないとな」
何くれるのかな?グラムはバラバラだし、バルムンクはシグルドが使っている。流石にくれないだろう。
「お礼の品なら粉々になってしまったグラムはどうかしら? ノートゥングに使えばあなたオリジナルのグラムが作れますよ」
オリジナルグラムだと!?超欲しい!
「グラムは砕けてしまったのか。これも定め…君にグラムの破片を渡そう」
シグルドはルーン魔術でグラムの破片を集めると俺に渡してくれた。
グラムの破片:レア度10 素材 品質F-
魔剣グラムの破片。鍛冶で魔剣グラムを作ることが出来る。ただし鍛冶の難易度はかなり高く、並みの鍛冶師ではグラムの破片を失うことになるので、注意が必要。
キター!ヘーパイストスに頼まないと!あ、千影の刀と魔法剣作成依頼中だ。ユウェルには流石に頼めないな。これは待つしかないかな。失敗するリスクがかなり高そうだし、へーパイストスを信じるしかない。
「私からもお礼を…まずはシグルドを元に戻してくれたお礼です」
ブリュンヒルデが取り出したのは鉱石だった。
天鉱石:レア度9 鉱石 品質A+
天界にのみ存在している鉱石。非常に強力な神聖属性を宿しており、天界に住むものを強化する能力がある。主に天使たちの武器に使われている。
ワルキューレ繋がりの鉱石か…ワルキューレは元々オーディンの宮殿ヴァルハラに戦士の魂を連れて行く役割がある。当然天界には行き来していただろう。これはブランが喜ぶだろうな。
「そしてグズルーンを倒すのに協力してくれたお礼にこの指環を差し上げましょう」
そういうとブリュンヒルデはニーベルングの指環を渡してくる。
ニーベルングの指環:レア度10 アクセサリー 品質S+
効果:黄金生成、死の宣告
ラインの黄金で作られた呪われし指環。装備すると莫大の黄金を作り出し、やがては世界を支配できるとされているが、死の呪いがかけられており、欲を出し黄金を作るとその者に死を与える。
いや…こんなもの渡されてもね。
「いいのか? ブリュンヒルデ?」
「はい…これからの私たちには必要がないものです。私たちの不幸を笑っている嫌らしいドラゴンに返していただけませんか? お礼の品ぐらいは貰えると思いますよ」
あぁ…そういう流れになるのね。ならファフニールに返しに行くか。するとグンナルの声が響いた。
「お前たち! よくもグズルーンを! 絶対に復讐してやるからな! 覚えてろ~!」
グンナルが走って逃げ出した。どこまで雑魚キャラなんだ。グンナル。
「悪魔となったのはグズルーン殿なのだがな…」
「しかしグンナルは王…私たちが平和に暮らす為にはここにはいられませんね」
ブリュンヒルデが俺を見る。これって…もしかして。
「フリーティアに来るつもりですか?」
「私はそうは言っていませんが、少なくともあなたの元にいればグンナルは手出し出来ないでしょう」
「そうなのか?」
「えぇ。彼は各国の王が警戒している存在。グンナルが彼に戦争を仕掛けたくても、ウィザードオーブが止めるはず。ゴネスがどんな目にあったか知っていますからね」
よく知っていますね。
「もちろん私たちはあなたたちに手を貸しましょう。シグルドは強さは本物ですし、私もレギンレイヴたちの訓練や簡単なルーン魔術を教えることが出来ます。どうでしょうか?」
「わかりました。グラン国王様に話させて貰います」
「すまないな。宜しく頼む」
俺は二人を連れて転移し、グラン国王様に話すと二人を歓迎してくれた。
その後、みんなに紹介すると当然驚く。更にフリーティアに来ることになった話をして更に驚く。レギンたちは喜んでいた。
すると騎士たちと魔法使いたちにクエストが追加された。竜騎士になるクエストとルーン魔術を覚えるためのクエストだ。
「竜騎士キター!」
「シグルドさん! 早速お願いします!」
「俺が先だって!」
「ま、待て! 一度には無理だ。一人ずつだ!」
まぁ、やっていけそうで良かった。そして俺の恩恵はクエスト報酬だけか…まぁ、いいや。報酬には満足しているからね。
「やれやれね。あ、タクト君。依頼していた羽ペンが出来たわよ」
「早かったですね」
「まぁ、ペンだから早いわよ」
そういうものなのか。ルインさんから羽ペンを受け取る。
ホークマンの羽根ペン:レア度7 筆 品質B+
効果:魔導書の効果アップ(極)
黄色の文字を書くことが出来る魔法のペン。書物に光と風の効果を付与させる出来る。
レギオンの羽根ペン:レア度7 筆 品質B+
効果:魔導書の効果アップ(極)
紫の文字を書くことが出来る魔法のペン。書物に闇と雷の効果を付与させる出来る。
フィニストの羽根ペンより劣るかも知れないが予想通りの効果だ。
「ありがとうございます」
ホームに帰ると貼り紙が二つあった。
『ありがたく貰うわ。空天狐』
『直接届けに来い! 九尾』
九尾の奴…空天狐様に先を越されたのか。これは考えが甘かったな。しかし直接となるとイエローオッサの雪山を攻略しないといけない。まぁ、そろそろ攻略を目指していいかもな。
ペナルティくらったから温泉で疲れを癒してからログアウトした。
名前 ノワ ドラゴニュート・ディペンデンスLv8
生命力 150
魔力 276
筋力 122
防御力 97
俊敏性 142
器用値 216
スキル
影操作Lv26 飛翔Lv30→Lv31 呪滅擊Lv18 影探知Lv25 影移動Lv16
影針Lv15→Lv16 影潜伏Lv33 影呪縛Lv26 影召喚Lv15 気配遮断Lv21
擬態Lv12 暗視Lv30→Lv31 魔眼Lv17 冥波動Lv15 暗黒魔法Lv5
超再生Lv6 黒炎Lv6 集束Lv7 邪気Lv14→Lv15 蘇生Lv3
黒霧Lv21→Lv22 霊化Lv6 身代わりLv6 超感覚Lv19→Lv20 逆鱗Lv3
竜技Lv11→Lv12 ドラゴンブレスLv12 竜魔法Lv7→Lv8 竜化Lv7 料理Lv8
邪竜の加護Lv16→Lv17




