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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ゴネス大戦
565/1718

#540 冥府の双犬とヴァインリーフ陥落

お昼までレベル上げをして、ログアウトする。するとみんなもう自己紹介を終えて、和気あいあいでご飯を作っていた。


「…なんで海斗がうずくまっているんだ?」


「第一声が小さいと言ったからよ」


それはアウトだな。背のことでも胸のことでも佳代姉たちにはアウトだ。しかしご飯の時になると回復する海斗は流石だ。


「戦争はどうなっているんだ?」


「ワントワークは騎馬隊同士が早速ぶつかったみたいだね。ヴェインリーフは籠城でゴネスが攻めあぐねている感じかな」


随分温度差があるな…まぁ、仕方無いかも知れないが籠城がいつまでも通用する敵じゃないと思う。敵がどう来るかだな。


お昼からはレギンたちの訓練、ある程度ものになったら、レギンがリリー、恋火。ヘリヤがリアン、ブランと戦う。


「はぁ…はぁ…やっぱり強い」


「リリーはタクトの一番弟子だからね!」


「でも、レギンさんも十分強くなっていますよ? ただまだ戦うことに慣れていなくて、剣にも迷いがあります」


「う…すみません。皆さんに剣を向けるのがどうしても…」


まぁ、そこはレギンの優しさだよな。だがゴネスの騎士にその優しさは命取りになる。そこをなんとかするのが俺の役目なわけだ。


一方ヘリヤはというと。


「盾と槍の組み合わせがまだ慣れていませんね」


「まだ攻撃に対しての恐怖心もありますね。とりあえず攻撃を受けたときに目を瞑るのは直さないとダメですよ?」


「は、はい!」


十五時まで訓練をして、そこからギルメンにバトンタッチをする。


俺は自由時間になったので、新戦力の強さを試そう。というわけでメンバーはヒクス、ディアン、スピカ、月輝夜、クリュスの合成進化部隊。選んだ敵はメックルカルヴィ。なぜこいつか?こいつならみんなの能力に耐える生命力があると判断した。


突如現れたメックルカルヴィに島では大騒動だが、それに敵対するメンツがメンツだけにみんな気になるみたいだ。


早速メックルカルヴィは放水を開始するがスピカが光の速度で水を貫き、そのままメックルカルヴィの放水地点を貫き、同時に衝撃波で胴体が消し飛ぶ。


スピカ…つえ~。そしてあれは痛い…いや、痛いどころか普通なら即死だろうけどね。しかしメックルカルヴィは体を元に戻す。そうだ!頑張れ!メックルカルヴィ!


『シャー!』


直ったところにディアンの八つのブレスが炸裂でボロボロに崩れた。しかしボロボロになってもメックルカルヴィは蘇生し、立ち上がる。


するとヒクスから赤い雷が落とされ、更に七色の光の粒がメックルカルヴィに襲い掛かり、再びボロボロになる。あれが雷放電と虹雨か。


しかし彼は蘇る。するとクリュスの両手に高速回転する水の輪が出来上がる。


「水輪!」


メックルカルヴィが体を三つに切断される。更に月輝夜が叫ぶと赤い稲妻が走り、金砕棒を振り抜くと発生した衝撃波でメックルカルヴィは消し飛ぶ。諸刃の一撃と衝撃波の組み合わせかな。


その後も蘇生を続けたメックルカルヴィのおかげでみんなの能力を大体把握出来た。やはり光線はレインボードラゴンが使っていたものだった。光鎖はスピカがメックルカルヴィの周囲を一周すると光の鎖がメックルカルヴィを拘束し、その間放水を封じた。


風輪はリンドブルムが使っていた能力だ。王の加護はどうやら全員の筋力を上げる効果があるみたい。ありがとう。メックルカルヴィ。君のことは忘れない。


全員からのブレスの連射でメックルカルヴィは沈黙した。


『もうやめて! 彼のライフはもうゼロだ(よ)!』


島にいたみんながそう叫んだ。その後、レベルアップをすることにした。メンバーは、ノワ、ルーナ、伊雪、ハーベラス、千影だ。一回因幡の白兎を倒して、ノワと伊雪を変えて、リリーとイオンを呼ぶ。


その後、二回倒すとインフォが来る。


『ハーベラスのレベルが20に到達しました。進化が可能です』


既にチロルが進化させているから進化先を知っているが一応確認していこう。進化先は一つ。


ヘルオルトロス


残念ながらケルベロスにはならないんだよね。一応説明を見てみよう。


ヘルオルトロス…冥府に生息している双頭の犬。冥府から逃げ出す者や冥府に侵入した者を狩る役割を与えられており、狙った獲物は地獄の果てまで追いかけて来ると言われている。


ケルベロスは侵入者は素通りさせるが冥府から逃げ出すことは許可しない犬として知られているが、このゲームではどうやら狩るのがヘルオルトロスで冥府の門を守るのがケルベロスという感じみたいだな。


では、進化行ってみよう。ハーベラスから黒炎が燃え上がり、進化する。


『ハーベラスがヘルオルトロスに進化しました』

『疾走、猛毒、黒炎、咆哮、闇ブレス、冥府の加護を取得しました』

『夜目が暗視に進化しました』


進化したオルトロスは漆黒の毛並みに頭からは赤褐色の角が生え、更に尻尾が蛇になった。チロルで知っているがもふもふはしていないから毛並みチェックをする。


しっとりしている毛並みだな。すると尻尾の蛇が首に巻きついてきた。お前も俺の首に巻きついて来るのか!結局首に巻き付いたまま、ステータスを確認する。


名前 ハーベラス オルトロスLv20→ヘルオルトロスLv1


生命力 90→110

魔力  118→138

筋力  170→190

防御力 60→80

俊敏性 122→142

器用値 80→100


スキル


噛みつきLv3 気配察知Lv3 夜目Lv1→暗視Lv1 危険察知Lv5 疾走Lv1 

猛毒Lv1 炎の牙Lv3 火炎爪Lv1 恐怖Lv1 灼熱Lv3 

火炎弾Lv1 黒炎Lv1 連撃Lv3 咆哮Lv1 火ブレスLv1 

闇ブレスLv1 冥府の加護Lv1


第四進化や合成の第三進化を見ているから弱く感じてしまうな。冥府の加護はお初だが、チロルでも効果が不明と言っていた。


さて、ここで俺は騎士たちの訓練に向かい、訓練が終わるとログアウトした。


お昼はみんなに作ってもらったので、夕飯は俺が作った。


『おぉ~』


メニューはチャーハン、エビチリ、餃子、卵のトロトロ中華スープだ。つまり中華料理だ。


「うま!」


「完全にお店で出てくる中華ね…」


「バイトで教わったものなんだから当然だろう」


「本当に兄ちゃんは色々なバイトをしていたんだね!」


素直に喜ぶ一方で佳代姉と姫委員長は何やらぶつぶつ呟いている。ご飯を食べ終え、片付けていると海斗が急に飛んできた。


「やばいぞ! 誠吾! たった今、ヴェインリーフが落とされたみたいだ!」


何!?


「…何が起きた?」


「わかんね…掲示板では黒い霧に包まれたと思ったら、病気ステータスで体が動かなくなったみたいだ。他にも情報が飛び交っていて、滅茶苦茶だ」


その情報が確かならドォルジナスの仕業だ。


「俺は片付けているから、先にゲームで情報の整理とギルメンを集めておいてくれ」


「よっしゃ!」


「私たちは片付けを手伝うよ」


「佳代さんたちが行ったほうが集められるでしょうから、お願いします」


というわけで俺と姫委員長たちは遅れてログインするとお城から呼び出しのメールがきたので、お城に向かう。


「まずヴェインリーフが先ほど陥落しました」


「ヴェインリーフのドワーフたちや国民は一時的にフリーティアで匿うことになった。当然、ゴネスは攻めてくるであろう」


ワントワークは現在戦闘中、近場のフリーティアを頼るしか無かったんだろうな。


「ゴネスがホークリバーに来るまでどのくらいですか?」


「ドワーフの専用通路を使えばすぐだが、流石にそれは無いだろうからな…エアティス」


「ゴネスからヴェインリーフに攻めた時間を計算すると明日の夜にはホークリバーに到着すると思われます」


「人間の速度じゃないですね…馬などを使ってもそんな速度は出ませんよ。ましてや山で進軍となると二日は少なくともかかりますよ」


まぁ、これにはからくりがあるんだろう。そしてそれについてはなんとなく察しが付く。


「恐らくですが転移魔術ではないでしょうか? 俺たちがキマイラの時にしたことと同じ事をすれば最初の人が速いだけで部隊の展開は可能です」


「なるほど! しかしそうなると」


「はい。敵はどんどん増えることになりますね。更にいうと潜入された場所からです」


つまり防衛するためには敵を全滅させないと進軍は止められないわけだ。もしくは転移を使う魔法使いをピンポイントで倒すか。まぁ、それは厳しいから全滅させるしかないな。


するとサバ缶さんに連絡が入り、席を外すと代わりにランスロットが入ってきた。


「アーサー王に許可を頂き、ご迷惑をおかけしたタクト殿たちと一緒に戦うことになりました。許可を頂けますか?」


お!ランスロットが仲間になる流れになった。全員を見ると当然頷く。


「もちろんです」


「感謝します。では我が剣、しばしの間タクト殿にお預けします」


インフォが来る。


『ワールドイベント『ゴネス大戦』に助っ人NPCランスロットが参加可能になりました』


これは滅茶苦茶でかい。するとサバ缶さんが戻ってくる。


「銀たちから連絡がありました。ゴネスの港町から船団が出港したらしいです」


「何!? それは本当か!?」


「まだ宣戦布告もしていませんよ!?」


「宣戦布告と同時にブルーメンの港町を落とすつもりでしょうね」


よくある手だよな…しかしそちらがそう来るならこちらにも考えがある。


「すぐにブルーメンに連絡をしろ!」


「お待ちください。グラン国王様。ゴネスの船団の対処、我々に任せてくれませんか?」


「何?」


「我々は一度ゴネスの船団と戦い、対策を考えてあります。任せて頂けるなら必ずやゴネスの船団を全滅させて見せます」


サバ缶さん、言うね。まぁ、もうゴネスの船団対策は完璧で準備も完了、作戦も決まっている。グラン国王様が俺を見る。俺は現在考えている作戦を説明した。


「私は改めてあなたの事が怖くなりました」


「まるで未来予知を聞かされているみたいです」


「しかし本当にそんな風になるんですか?」


「全く同じとなるとは思えませんが大きく外れるとも思っていません」


するとサラ姫様が言う。


「しかし私たちがこれでいいんでしょうか? トレントの森が手薄な気がしますが」


「サラは自分で背負いこみ過ぎですよ。トレントの森にはルイン様とエルフを始め多くの亜人種が集結しています。タクト様の作戦もあるんですから、大丈夫ですよ。」


「そういうことですね。それよりも我々の作戦も責任重大ですよ。サラ姫様」


「わかっています! 国民には手出しさせません」


シルフィ姫様は流石だな。サラ姫様も心配もわかるが俺たちが一番に警戒するべきはゴネスの船団だ。あれをまず潰さないと戦力が集められない。だからこそサラ姫様率いるフリーティア騎士団を頼ることにした。


「改めて此度の戦争…お主らの作戦に乗ろう。頼むぞ」


『任せて下さい!』


その後、俺たちはギルドに向かう途中で銀たちの情報を交わす。


「やはり厳しいですか…」


「はい。港町から動くだけで警戒される有様のようです。しかも持ち物チェックまであるらしいので、情報収集と例の作戦を優先するように言いました」


「それは仕方無いでしょうね…ではワルキューレの救出は攻め込んだ時にということで」


「みんなにはそう伝えておきます」


ギルドに到着した俺はフリーティアのプレイヤー全てに情報と作戦を公開し、それぞれに参加を求めた。これで明日にはプレイヤーが集まるだろう。


途中でルインさんからクロウさんの状況の説明を聞かされた。


「クロウの話では国中のドワーフやプレイヤーが未知の病気の状態になり、全く抵抗が出来ず陥落したらしいわ。何がどうなったか分からないらしいけど、城から黒い霧の発生が確認したみたいね」


「ドォルジナスの侵入を許したってことですか?」


「そう解釈することになるわね…籠城の場合、中から潰しにかかるのは当然だけど、クロウたちも警戒していたはずなのだけどね…」


それでも侵入を許してしまったのか。


「あいつは空間から現れたりしますけど、各城には対策をされている話でしたよね。つまりこれはシルフィ姫様と同じ感じでしょうか?」


「でもゾロアスターの話で変装の話は聞かないわ。だからたぶん正攻法で侵入してきたと思うわ。詳しいことは明日にでもわかるでしょう」


「ひとまずホークバレーにドォルジナスが来ることはほぼ確定ですね。マスクの量産のほうは?」


ルインさん生産職には料理や回復アイテムの他にも様々な戦うためのサポートをしてもらっている。マスクはその一つだ。


「流石に全員は無理ね。アクセサリーでも病気対策は出来るけど。それでも数が足りないわ。当日はやっぱりマザーシップの力を借りることになると思うわ」


「わかりました。俺はみんなの状況を見て回ってきます」


「私は今回使えるアイテムの数をチェックしてくるわ」


夜は戦争準備をして終わった。


名前 イオン ドラゴニュート・スワローLv8→Lv9


生命力 137

魔力  230

筋力  148→150

防御力 92

俊敏性 288→292

器用値 182→184


スキル


二刀流Lv47 槍Lv9 投擲操作Lv30 飛翔Lv33 超感覚Lv28 

魔力操作Lv10 魔力切断Lv20 高速遊泳Lv33 竜眼Lv23 水分身Lv12

氷刃Lv33 蒼雷Lv23 多連撃Lv30 水魔法Lv24 時空魔法Lv22 

水流操作Lv4 蒼海波動Lv15 水圧結界Lv10 雹Lv14 星氷装甲Lv13 

氷牢Lv4 逆鱗Lv2 竜技Lv21 竜化Lv9 竜魔法Lv6 

起死回生Lv3 ドラゴンブレスLv9 星海竜の加護Lv22 料理Lv26


名前 セチア ホーリーエルフLv7→Lv8


生命力 142

魔力  304→308

筋力  128→130

防御力 93

俊敏性 118

器用値 274


スキル


杖Lv22 魔法弓Lv38 鷹の目Lv30 射撃Lv29 木工Lv29 

採取Lv37 調薬Lv20 刻印Lv13 宝石魔術Lv6 宝石細工Lv6 

封印魔術Lv10 連続詠唱Lv21 同時詠唱Lv21 魔力操作Lv12 風魔法Lv21 

火魔法Lv29 水魔法Lv28 土魔法Lv23 闇魔法Lv17 神聖魔法Lv12 

雷魔法Lv21 爆魔法Lv23 木魔法Lv26 氷魔法Lv20 樹魔法Lv27 

罠設置Lv5 森林操作Lv10 ホーリーエルフの知識Lv27 精霊召喚Lv9 

精霊結界Lv9 精霊魔法Lv3 列石結界Lv4 使役Lv10 料理Lv23


名前 ルーナ ヴィヴィアンLv3→Lv5


生命力 116→118

魔力  218→226

筋力  76

防御力 60

俊敏性 188→190

器用値 144→147


スキル


飛翔Lv32 竪琴Lv22 舞踊Lv29 気配遮断Lv7 未来予知Lv12 

遊泳行動Lv3 魅了鱗粉Lv10 連続詠唱Lv14 詠唱破棄Lv14 同時詠唱Lv14 

水流操作Lv3 水分身Lv2 風魔法Lv26 水魔法Lv15 雷魔法Lv26 

木魔法Lv16 氷魔法Lv25 光魔法Lv14 譲渡Lv6 祝福Lv7 

守護Lv7 夢幻Lv7 聖剣解放Lv2 妖精の輪Lv1 湖の加護Lv2


名前 伊雪 雪女Lv3→Lv5


生命力 94→96

魔力  198→206

筋力  104→116

防御力 74

俊敏性 100

器用値 130→132


スキル


氷刃Lv21 雪投擲Lv13 使役Lv14 氷装甲Lv12 魔法耐性Lv10 

雪潜伏Lv12 雪隠密Lv10 疾魔法Lv4 氷魔法Lv18 暴風雪Lv22 

吹雪Lv12 妖気Lv16 運勢操作Lv8 かまくらLv12 雪分身Lv10 

重量操作Lv10 即死Lv9 連撃Lv15 罠設置Lv3 氷結波動Lv9


名前 千影 烏天狗Lv9→Lv19


生命力 60→64

魔力  78→90

筋力  75→91

防御力 39→41

俊敏性 94→110

器用値 82→98


スキル


飛翔Lv4 刀Lv2 杖Lv1 暗視Lv3 気配遮断Lv1 

気配察知Lv1 縮地Lv1 練気Lv1 見切りLv1 闇刃Lv2 

妖術Lv1 幻影Lv2 風魔法Lv1 闇魔法Lv1 霊力Lv1 

強奪Lv3 影分身Lv4

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異世界転生した鼠小僧は義賊になる
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