表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
ゴネス大戦
560/1718

#535 ヒンダルフィヨン山の邪竜

お昼で佳代姉たちと話をする。どうやら訓練は順調で生産職のみんなもフル稼働して、頑張ってくれているらしい。


俺も話すと流石にメックルカルヴィには引いていた。気になり調べるとヨトゥンヘイムの巨人たちが造った粘土の男がメックルカルヴィらしい。


臆病な性格でトールがやってくると小便をもらした話があるらしい。よくこんなものを見つけたな…運営は。


さて、ゲームにログインする。みんな頑張っているし、俺もしっかりクエストをクリアしないとな。


キャンプセットから出ると雪がちらついて来たので、メンバーはリリー、コノハ、チェス、優牙、伊雪にした。リリーは雪仕様の防具に変えて、武器はハンマーにして出発する。


すると辺りは雪化粧になってきた。わざわざ雪山にしたからには俺たちが以前戦い、撤退した巨人が出てくるだろう。そう予想したのが最初に出会ったのが可愛い白い小鳥だった。


シマエネガLv5

テイムモンスター 討伐対象 アクティブ


俺が猛獣使いなら絶対テイムしている!めちゃくちゃ可愛いんだけど!リリーも目を輝かせるほどだ。


「ピィ」


「流石に可哀想だな…見逃してあげ」


「そうだね! タク」


雪玉が俺たちに当たった。振り返るとシマエネガがいた。


「ピィ?」


首をかしげるシマエネガ。可愛い…ふぅ…俺は大人だ。この程度で怒る俺じゃない。


歩き出すと次々、雪玉が飛んで来た。振り返るとシマエネガが増えていた。


『ピィ?』


一斉に首を傾げる。可愛い。しかしだ。


「それでなんでも許されると思うな~! 冷たいわ! さっきから!」


「タクトが怒った!?」


するとシマエネガたちは一斉に逃げた。雪玉投げるだけ投げて逃げやがった!


その後、歩いていくと俺の予想が見事に当たる。


ヨトゥンLv50

? ? ?


しかも三体いる。しかし今日は倒させて貰う!


コノハは空で姿を隠し、優牙、伊雪は雪に潜る。三体のヨトゥンは迷わず氷ブレスを使ってきた。


「リリー、チェス!」


「うん! 星壁!」


「ガァアア!」


チェスが氷装甲と星鎧を使い、防御体勢となり、リリーがチェスに星壁を使うことで3つの氷ブレスを防御する。


それを見たヨトゥンたちは手に巨大な氷柱を作り、投げてきた。


「リリー!」


「任せて! タクト!」


リリーがハンマーで氷柱を全て粉々にする。流石にゾッとする光景だったのか。次は冷凍弾を使って来るが俺がスカーレットリングで切断する。


『お父さん、いつでも行けます』


『わかった。中央の奴から仕留めるぞ。次の攻撃を防御した後に仕掛ける!』


『はい!』


ヨトゥンたちが選んだ攻撃は毛針だった。流石に範囲がでかいな。


「「「ランパート!」」」


ランパートでガードすると中央のヨトゥンの足に優牙が噛みつき、コノハと伊雪がヨトゥンの首を斬りにかかるが流石に切断までにはいかなかった。


しかし注意をそらすことに成功した。既にリリーは飛び出している。


「ぶっ飛んじゃえ!」


リリーのハンマーがヨトゥンの腹に当たり、ヨトゥンは体はくの字になり、ぶっ飛ぶ。


驚くヨトゥンたちだが、リリーを止めようとする。


「チェス、右をやれ」


「ガウ」


「「「「フレイムサークル」」」」


チェスの星ブレスが右のヨトゥンに命中し、左のヨトゥンには俺がフレイムサークルを使う。その間にリリーはヨトゥンたちを抜き、倒れているヨトゥンに止めを刺した。


「おのれ!」


「よくも仲間を!」


ヨトゥンたちは狂戦士化を使い、武器で氷の棍棒を取り出す。リリーのハンマーを見て、その判断は賢くないな。


ヨトゥンたちは俺を狙う。それはいい。しかしそれに付き合うつもりはない。


『『マグネットサークル』』


「「「「メテオ!」」」」


動きを封じて、メテオの二発ずつぶつけるとヨトゥンたちは倒れる。そこにリリーがハンマーを振りかぶり、ヨトゥンの顔に炸裂する。


もう一体はコノハ、優牙にズタズタに引き裂かれるのち、巨大雪だるまに潰された。インフォが来る。


『炎魔法のレベルが10に到達しました。炎魔法【ファイヤーストーム】、【ラーヴァフロー】を取得しました』


恋火が既に使える魔法だね。解体する。


霜巨人の棍棒:レア度7 棍棒 品質B

重さ:150 耐久値:80 攻撃力:80

効果:物理破壊、氷結

ヨトゥンが持っている氷の棍棒。氷結の効果があるが大きいため重さがある。その割には攻撃力があまり無いため、あまり使うものはいない。


氷結は嬉しいが説明にある通り微妙だな。


その後もヨトゥンの襲撃は続いた。中には雪に隠れて襲い掛かってきた者もいたがリリーに察知され、出てきた瞬間ハンマーをくらい、雪にまた埋もれるヨトゥンは少し可哀想に思った。その間にインフォがきた。


『リリーの鎚のレベルが20に到達しました。鎚【ローリングクラッシュ】を取得しました』

『コノハの風魔法のレベルが30に到達しました。風魔法【ダストデビル】、【フライ】を取得しました』

『コノハの風魔法が疾魔法に進化しました。疾魔法【ソニックブーム】、【スーパーセル】を取得しました』


コノハの風魔法もしっかり進化するんだね。正直安心した。今回召喚獣で魔法スキルが進化したのは初だからな。これでセチアの魔法スキルもちゃんと進化することが確定した。


しばらく山を登るとでかい洞窟を見つけた。とりあえず目的地みたいだな。恐らくブリュンヒルデの伝説の通りならこの山の洞窟には有名なドラゴンがいるはずだ。


ワープポイントを設置して、メンバーを変更する。リリーはそのままでイクス、ノワ、ブラン、セフォネを呼ぶ。


「多分強いドラゴンと戦うことになると思う。覚悟してくれ」


『うん(はい)!』


それじゃあ、洞窟探検に行きますか。洞窟を進むとそのドラゴンはいた。


黄金邪竜ファフニール?

? ? ?


黄金の鱗のドラゴンだ。カッコいいな。


ファフニールはブリュンヒルデを目覚めさせるシグルドに倒されるドラゴンだ。


『ほぅ…召喚師とは珍しい客が来たな。しかも星竜と我と同じドラゴニュートとは…何用だ?』


会話するのか…なら戦闘にならずに済むかもな。


「俺たちはブリュンヒルデという女性に会いに来ました。ご存知ではありませんか?」


『あぁ、山頂で我から宝を奪った男を待っているあの女のことか?』


おや?シグルドに討伐された後なのか?ならなんで生きているんだ?話の感じではシグルドとブリュンヒルデは既に出会った後みたいだ。


「はい…山頂にいるんですね?」


『あぁ。愚かなものだ。あの指環を付けている限り、幸せになることは決してあり得ないというのに』


ニーベルンゲンの指環のことだな。死ぬ運命を与える指環や黄金を生み出す指環などと言われている指環だ。


しかしブリュンヒルデが持っているんだ。確かシグルドはブリュンヒルデとの結婚の約束した時に互いの指環を交換するんだったか?シグルドの指環はファフニールが持っていたニーベルンゲンの指環だったからブリュンヒルデに渡るわけだ。


「あなたは宝を奪った男に倒されたわけでは無いんですか?」


『倒され、心臓を食べられたがその程度では我は死なん。これでも名持ちの邪竜なのでな』


邪竜凄くない?しかし生きているなら変だ。


「生きているのに宝を奪い返そうとはしないんですか?」


『我の宝は我以外扱えぬ代物だ。どうせ人間どもの手から離れる。わざわざ戦う必要はない。我は精々呪いで殺し会う人間をざまーと笑い、手が離れたときに回収すればいい。違うか?』


いい性格しているな…ファフニール。流石邪竜だ。実際に呪われたラインの黄金は湖に戻されているからな。


「ごもっともですね。では、失礼します。情報ありがとうございました」


『まぁ、待て』


俺が踵を返すとファフニールは止める。嫌な予感…。


『ちょうど今、退屈をしていてな』


ほら!来たよ!


『…逃げるぞ!』


『わかった(はい)!』


俺たちはファフニールから逃げ出した。


『逃がさん!』


冗談じゃない!心臓を失っても死なない奴と戦えるか!しかも宝がないファフニールなんて全然得がない!


その後、俺たちはファフニールに洞窟の中を追いかけ回された。転移が封じられ、転移クリスタルを使おうとしたら、アイテムの使用まで封じられた。なんかデジャブ…以前洞窟でこんなことが…あ、スカルオルトロスか。


しかしあの時の比じゃない。黒炎や黄金の炎、火山弾、ドラゴンブレスを使って来たファフニールはマジで怖かった。


ランパートを重ねても足止めにすらならなかったほどだ。ギルティソーンでもダメージを与えることが出来ず、力ずくで引き千切ってきた。


足止めが無理と判断した俺は全員にアクセラレーションをかけて逃げることにした。


「はぁ…はぁ…追ってこないみたいだな」


「恐らく洞窟から出るつもりはないのでしょう…死んだと思われているのに姿を見せたら、また命を狙われるでしょうから」


「…なるほどね」


それは確かにそうかもな…宝がなくても邪竜はどの歴史でも討伐の対象となっている。わざわざ言い振らすのはやめておこう。なんだかんだで情報をくれたんだ。俺には悪いドラゴンには見えなかった。


さて、後は頂上を目指すだけだ。時間を見ると夕方前…早めにログアウトしよう。


名前 タクト 寵愛の召喚師Lv11


生命力 136

魔力  316

筋力  128

防御力 70

俊敏性 90

器用値 205


スキル


格闘Lv35 蹴り技Lv34 杖Lv39 片手剣Lv42→Lv43 槍Lv30 

刀Lv38 投擲操作Lv8 詠唱破棄Lv27 魔力操作Lv14 魔力切断Lv16→Lv18 

召喚魔術Lv40 封印魔術Lv35 ルーン魔術Lv24 騎手Lv40 錬金Lv27 

採掘36 伐採Lv39 解体Lv50 鑑定Lv44 識別Lv48 

疾魔法Lv14 炎魔法Lv9→Lv11 地魔法Lv11→Lv12 海魔法Lv11 暗黒魔法Lv9 

神聖魔法Lv16 雷魔法Lv43→Lv44 爆魔法Lv45 木魔法Lv32→Lv33 氷魔法Lv35 

時空魔法Lv51 獣魔魔法Lv6 遅延魔法Lv14 連続詠唱Lv33 水中行動Lv27 

縮地Lv23 読書Lv16 料理Lv44 釣りLv20 シンクロLv28 

エンゲージLv9 連携Lv18


名前 リリー ドラゴニュート・ホープLv9


生命力 164

魔力  172

筋力  308

防御力 124

俊敏性 140

器用値 124


スキル


星拳Lv23 飛翔Lv36 片手剣42 大剣Lv39 鎚Lv20→Lv22 

危険予知Lv29 超感覚Lv29→Lv30 竜眼Lv25 星読みLv30→Lv31 物理破壊Lv25→Lv26

星鎧Lv23 星壁Lv16→Lv17 星雨Lv11→Lv12 聖櫃Lv4 星光Lv5 連撃Lv26 

集束Lv9 超再生Lv19 星気Lv40 光魔法Lv20 星波動Lv15 

逆鱗Lv3 竜技Lv23 竜魔法Lv6 竜化Lv8 ドラゴンブレスLv12 

起死回生Lv4 星竜の加護Lv19


名前 コノハ グラウクスLv8


生命力 92

魔力  158

筋力  98

防御力 74

俊敏性 130

器用値 151


スキル


暗殺Lv25→Lv26 飛翔Lv44 氷爪Lv26 羽投擲Lv28 神瞳Lv33 

気配遮断Lv26 連続詠唱Lv20→Lv21 詠唱破棄Lv20→Lv21 魔力操作Lv16 

同時詠唱Lv19→Lv20 風魔法Lv30→疾魔法Lv1 水魔法Lv24 神聖魔法Lv17 

暗黒魔法Lv13 雷魔法Lv28→Lv30 氷魔法Lv38 時空魔法Lv15 氷刃Lv22→Lv24 

幻影Lv16→Lv17 守護Lv5 耐寒Lv10→Lv15 女神の加護Lv7


名前 チェス アルカスベアLv6


生命力 102

魔力  140

筋力  140

防御力 148

俊敏性 70

器用値 74


スキル


噛み砕くLv28→Lv29 格闘Lv28 氷斧Lv24→Lv25 鉄壁Lv28→Lv29 強制Lv29→Lv30 

氷装甲Lv25→Lv27 星鎧Lv16→Lv18 物理破壊Lv21 魔法耐性Lv13→Lv16 強襲Lv29 

遊泳行動Lv29 氷爪Lv29 氷の牙Lv15→Lv17 雪潜伏Lv5→Lv7 氷結ブレスLv19 

神聖ブレスLv8→Lv9 氷投擲Lv26 連撃Lv15 神聖魔法Lv10 耐寒Lv5→Lv10 

星の加護Lv7→Lv10


名前 優牙 マーナガルムLv5


生命力 80

魔力  148

筋力  108

防御力 125

俊敏性 106

器用値 70


スキル


噛み砕くLv31→Lv32 気配察知Lv24→Lv26 危険予知Lv22→Lv24 氷爪Lv18 暗視Lv23 

防御無効Lv12 耐性無効Lv11→Lv13 氷投擲Lv8 氷の牙Lv28→Lv29 氷装甲Lv13 

反射Lv8 極寒ブレスLv26 冷凍弾Lv11 吹雪Lv2 雪潜伏Lv8→Lv11 

即死Lv8 耐寒Lv7→Lv12 狂戦士化Lv3 月の加護Lv5


名前 伊雪 雪女Lv3


生命力 94

魔力  198

筋力  104

防御力 74

俊敏性 100

器用値 130


スキル


氷刃Lv18→Lv21 雪投擲Lv13 使役Lv13→Lv14 氷装甲Lv12 魔法耐性Lv10 

雪潜伏Lv9→Lv12 雪隠密Lv7→Lv10 疾魔法Lv4 氷魔法Lv18 暴風雪Lv22 

吹雪Lv12 妖気Lv14→Lv16 運勢操作Lv8 かまくらLv12 雪分身Lv8→Lv10 

重量操作Lv8→Lv10 即死Lv9 連撃Lv13→Lv15 罠設置Lv3 氷結波動Lv9



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ