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Elysion Online ~ドラゴニュートと召喚師~  作者: とんし
始めてのVRMMO
55/1716

#53 白きコンビとセチアのポーション作成

ひより達の進化が終わったので次は白夜と優牙だ。というわけでイオンに頑張ってもらってレベルアップだ。先に進化したのは当然白夜だ。お馴染みのインフォが流れる。


『白夜のレベルが8に到達しました。進化が可能です』


というわけで早速進化。これは最初から決めてます。一応確認したが虎徹の時と同じでした。では念願のホワイトタイガーに進化させました。


『白夜がホワイトタイガーに進化しました』


姿が変わった白夜は本物のホワイトタイガーだった。いや、ホワイトタイガーに進化させたのだから当然なのだが、感動を抑えきれない。気分はちょっとセレブです。


さて、知らないスキルがある。疾走ってなんだ?見せて貰いました。どうやら魔力を消費してスピードが上がるスキルみたいです。滅茶苦茶速かった。恐らくイオンを超えている。ただしイオンの場合は魔力を消費してないし、小回りが利く感じだな。


ではこの調子で順調に優牙もレベルアップした。途中でずっとデスニアを倒しまくっているイオンもレベルアップした。そして再びインフォが流れる。


『優牙のレベルが8に到達しました。進化が可能です』


優牙も進化先は決めてたから早速進化させた。


『優牙がホワイトウルフに進化しました』


優牙の姿は白くなりました。毛並みも変わっていた。例えるなら犬ぞりで有名なアラスカンマラミュート。というかまんまその姿だ。俺が撫でると気持ちよさそうに目を細める。可愛いな。


俺が優牙を撫でているとゲイルと白夜が甘えて来たので、遠慮しようとしていたイオンも含めて、みんな撫でることにした。これからよろしく頼むな。


当初の予定はクリアできたので、ログアウトする。普通にお昼をオーバーしていた。ゲームに夢中過ぎるな。



昼食を食べ終え、再びログイン。午後は街でHPポーションを作ってみよう。という訳でやってきたのは意外にも錬金術ギルド。ここで初心者用の道具をもらう。てっきり調薬ギルドか薬師ギルドがあると思っていた。


道具と材料が揃ったので、セチアに早速作って貰う。作り方は簡単だった。キュアリーフを化学の実験で使う乳鉢にゅうばちに入れて、乳棒にゅうぼうですり潰す。その中に水を入れて、容器に詰めると完成だ。出来上がったのがこちら


HPポーション(微):レア度1 回復アイテム 品質E-

飲むと生命力が微量回復する。


そして渋苦草を加えたのがこちら。


HPポーション(小):レア度2 回復アイテム 品質E

飲むと生命力が少し回復する。


最後にMPポーション。


MPポーション(微):レア度1 回復アイテム 品質E-

飲むと魔力を微量回復する。


さて、出来上がったのはいいのだが、ここからが問題だ。あぁ、大問題だ。


「タクト様、飲んでみてください」


うん。逃げ場がない。リリーが俺に冥福を祈っている。イオンは知らないから、わけがわからない様子だな。ふ、いいぜ。美少女の手作り、おいしくないわけがないじゃないか!


「あぁ、いただくよ」


おかしい。手が震えている。えぇい!男は度胸だ!いただきます!


……しばらくお待ちください。


「タクト、大丈夫?」


リリーが心配してくれる。


「ごめんなさい! 私!」


「あぁ、気にしなくていいよ。まずいとわかっていて飲んだからね」


「そうなんですか?」


「あぁ。だが、予想以上のまずさだ。とても飲めたものじゃないな。これ」


それがまだ2本あるわけだ。


「効果やレア度、品質を信じて飲んでみるか」


俺がもう一本のHPポーションに手を伸ばす。


「待ってください! これは私が飲みます!」


イオンが俺から奪い、一気に飲む。おいおい、大丈夫か?

イオンの顔が真っ青になる。俺は耳を塞ぎ、後ろを向く。見たり、聞いたりするのは可哀想だからね。


……しばらくお待ちください。


「む、無理です…これは…無理…」


イオンが四つん這いになって、ぶつぶつ呟いている。大丈夫かな?ちなみにセキュリティーは健在です。しかし品質=美味しさじゃないんだな。


「お二人とも、大げさですよ」


そういいながら、セチアがMPポーションを飲む。HPポーションがまずかったからひょっとしたらMPポーションは大丈夫かも知れないと思ったが、色白肌のセチアの顔が黄色人種の肌色に変わり、口を手で抑える。イオンの時と同じようにしましょう。


……しばらくお待ちください。


「無理…です…ね…こ、れ…は…」


セチアも四つん這いの仲間入り。ミニスカートなのに見れないこの仕様。


さて、これで全員がめでたくポーションのまずさを実感したわけだが、問題はここからだ。ハルのような薬師がいて、ベータで売り物にしていたことからこのまずさを何とかする方法があるはずなのだ。


単純に考えるなら苦さを抑えるために何かを加えるのが定番だ。そして苦味を消すのは甘さが定番。というわけで蜂蜜を加えたものをセチアに作って貰い、チャレンジ!


「うっ!?!?!?!?!?」


……しばらくお待ちください。


ダメだった。なんというか甘さと苦味を消しあうのではなく、合体した感じだ。のど越し最悪の甘く苦い飲み物に変貌した。自分でも甘くて苦いってなんだ?と思うがそうとしか言えない飲み物だ。とはいえこの失敗をセチアと話す。


「何がダメなんでしょうか?」


「一応蜂蜜の甘さを出すことには成功しているんだ。かみ合わなかっただけで考え方として間違っているとは思えないんだよな」


「私もそう思います。だとしたら問題はどこにあるんでしょうか?」


「蜂蜜を加えるタイミングか蜂蜜の分量、ポーションと蜂蜜の度合いの差かな? 色々試してみよう」


「はい!」


その後何度も失敗して、酷い目にあったが、成果はあった。まだ苦味があるのだがこれなら我慢して飲むことが出来るポーションが作れた。それがこちらです。


HPポーション(微):レア度2 回復アイテム 品質E

飲むと生命力が微量回復する。


効果は微だがレア度と品質が上がった品だ。作り方は簡単で出来上がったHPポーションに大さじ1杯の蜂蜜を加えて、混ぜると完成する。


この蜂蜜の量に苦戦した。少なすぎると効果がなく、多すぎると最初に作ったものの再現になる。混ぜなかったら、最初に苦味、最後に甘味が来る飲み物になり、最初に蜂蜜を加えると異臭がして、まずさが一段階上がる結果となった。危険なので二度としないと全員で誓った。


とりあえず成果はあったので、ここでログアウトする。因みにセチアのスキルレベルが上がりまくった。


名前 セチア エルフLv8


生命力 17

魔力  44

筋力  8

防御力 6

俊敏性 12

器用値 44


スキル


杖Lv2 採取Lv4 調薬Lv1→Lv5 水魔法Lv1 土魔法Lv2 木魔法Lv1 樹魔法Lv1

エルフの知識Lv4→Lv5


名前 白夜 タイガーLv4→ホワイトタイガーLv1


生命力 14→26

魔力  2→20

筋力  18→30

防御力 14→20

俊敏性 12→26

器用値 10→22


スキル


噛みつきLv2 爪撃Lv2 跳躍Lv2 夜目Lv2 威嚇Lv1 風魔法Lv1 疾走Lv1


名前 優牙 ウルフLv1→ホワイトウルフLv1


生命力 8→23

魔力  2→12

筋力  12→24

防御力 6→20

俊敏性 12→30

器用値 8→18


スキル


噛みつきLv1 気配察知Lv1→Lv3 夜目Lv1 水化の牙Lv1


次回から事前のフラグの通りの展開となるので、ここで少しでも楽しい気分になってもらったら幸いです。そして大晦日の更新ですが事前の予告通り朝6時に更新いたします。そこで一気に嫌な話を終わらせます。大晦日にこんな話をするのは避けたかったんですが新年の後にしても気分よくならないので、一気に今年のうちに終わらせることにしました。

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最新作『動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います』を連載開始しました。
以下のリンク先で連載中です。


動物保護をしている少年は異世界で虐げられている亜人を救います
― 新着の感想 ―
なぜ前話でもレベル8で進化可能になってたのにさらにレベルアップするんでしょうか
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